今回訪れたのは、全国大会での優勝など活躍が注目される合気道部。しかも驚
いたことに、部員の多くは大学で合気道を始めたのだという。
初心者から全国大会?いったいどのような練習を積んでいるのだろうか…その秘
密をさぐるべく、この日は東大・帝京大との合同稽古にお邪魔させていただいた
。
最初は準備体操を20分ほど行い、受け身などの基本練習を行ったあと、個人で
の反復練習に移る。
コツや注意点等の説明が主将さんからなされ、みなそれぞれに練習を始める。普
段しない動きであるし、
また一つ一つの細かい動作に気を配りながら体を動かすのはかなり難しいようで
、苦戦している人もちらほら見受けられた。
主将さんはすいすい動いているように見えるが、なかなかそのような滑らかな動
きを習得するまでには時間がかかりそうに思われる。
個人で少し練習したあとは、他大の人と組んでの練習だ。お互いのレベルが違
っても、上級者が丁寧に指導してくれるので、
初心者であっても充実した練習ができているようだ。真面目な練習の中に時折笑
顔も混じり、よい雰囲気である。
最後は試合形式の練習となる。激しくすばやい動きの数々に、何が起きている
のかもはや私には目で追うことができない。
皆の鋭い目つき、荒い息づかい、そして足元に響く大きな振動を感じ取ることし
かできなかった。しかし、わからないけれども見入ってしまう激しさだ。
練習を終えた皆さんは真っ赤に上気した顔をしていて、話をすることができない
ほど息が上がっていた。
そばに立っていただけの私も熱気に押されて少々汗ばんでしまった。
合気道部では今日のような合同練習もたびたび開き、学生同士で常に研究を続
け技を磨いているという。
学生同士、とさらりと主将さんはおっしゃったが、実際に練習メニューなども自
分たちで考えて、学生が主体となって練習を行っているそうだ。
その「自主・自律」の精神のなかに、早稲田大学合気道部の強さがあるのだろう
。
早稲田大学の体育科目でも合気道は開講されているので、興味のある方はぜひ挑
戦してみてはいかがだろうか。
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