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早稲田スポーツ探訪

部活動、或いはサークル活動などで、早稲田の学生は様々なスポーツと日々親しんでいます。自分以外の人が、早稲田でどんなスポーツライフを送っているか、意外に知らない人が多いのではないでしょうか。体育各部の活動を中心に、早大生のスポーツ事情をコラム形式でお伝えします。

2010/11/15更新  第79回

「明治神宮野球大会観戦記」

先発・斎藤は6回4安打無失点に抑える力投を見せた。

 11月13日に開幕した第41回明治神宮野球大会。東京六大学野球秋季リーグで50年ぶりの優勝決定戦を制した早稲田大学野球部は14日の準々決勝から登場し、北陸・東海3連盟代表の愛知学院大と対戦した。

 500円の学生席券ではなく1300円の一般席券を購入し球場に入ったが、一塁側内野席はほぼ満席。しかし、一緒に行ったウィルウィンメンバーと私が「2人分ぐらいならどこか空いているはず!」と執念で探し出したのは東京六大学野球リーグ戦であれば特別指定席にあたるバックネット裏の特等席だった。選手だけでなく観客も諦めない気持ちが大切らしい。席に着くと隣に座っていた素敵なおじさまとも意気投合し、3人での楽しい野球観戦となった。

福井、3回無安打。
斎藤-福井の完封リレー。


 13時30分試合開始。HTB北海道テレビによる生中継も行われる中、この日の先発のマウンドに立ったのはもちろん斎藤佑樹(教4)だ。先頭打者を四球で出塁させたものの、牽制球で1アウト。その後2番打者にセンターオーバーの2塁打を打たれるが、3番・4番を見事に打ち取り初回を無失点で抑えた。1回裏、早稲田大学の攻撃に移るが三者凡退でこちらも得点なし。2回・3回と両校得点できないまま試合が進み、4回表の愛知学院大の攻撃が終わった時点でも0-0。しかし、4回裏の早稲田大学の攻撃で試合が動いた。一死から3番宇高幸治(スポ4)、4番山田敏貴(社学4)が連続ヒットでランナー1・2塁とすると、5番地引雄貴(スポ2)が送りバント。しかし、これにより3塁に走った宇高がアウトになり二死ランナー1・2塁。6番松永弘樹(スポ4)が四球で出塁し二死満塁となったところで、続く7番市丸大介(教3)が放ったのは走者一掃の2塁打だった。この回は8番松本歩己(スポ3)が打ち取られ攻撃を終えるが、先日の優勝決定戦を彷彿とさせる3点を先制した。5回・6回は両校得点なし。そして7回表、早稲田大学のマウンドは先発の斎藤から抑えの大石達也(スポ4)へ――ではなかった。この日、斎藤からマウンドを託されたのは福井優也(スポ4)だ。福井が7回・8回を三者凡退に抑えると、8回裏の攻撃で早稲田大学は1点を追加。最終回も福井の好投で愛知学院大に得点を許さず試合終了。4-0で早稲田大学は準決勝進出を決めた。

 試合終了後、選手たちを間近で見ることができ試合にも勝てたことで私たちは満足して球場を出たが、まだ帰路につくわけにはいかなくなってしまった。なぜなら早稲田大学と表示された紙が貼られ、野球部の選手たちが乗り込むのであろうバスを見つけてしまったからだ。幸い早めに球場を出たため、バスがしっかりと見える位置にいることができた。はじめに應武監督が1人で現れバスに乗り込むと、それに続いて選手たちが歓声に包まれながらバスに乗り込む。バスが目の前を通り過ぎる時、もうこんなに近くで見る事は出来ないであろうというぐらい選手1人1人の顔を見る事が出来た。試合を終えた選手たちはリラックスした表情だ。しかし、まだまだ終わらせないという闘志を胸に秘めているのだろう。仲間と目指すのは、日本一だ。


(TEXT=平尾実夏、PHOTO=鈴木崇広)
 


 
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