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――先日のホクレンディスタンスチャレンジでは10000mの自己ベストを更新されました
2年ぶりのベスト更新でしたので、久々に本当に納得のいくレースができたかなと思いますね。
――レース中は
強い選手がハイペースでいっていたので、つられていきそうにはなってしまったんですけど最低自己ベストを更新するということが目標でしたので、慌てずにペースメーカーについていけたと思いますね。
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常に前向きな山本選手。 |
――設定タイムはありましたか
28分10秒が設定だったので。それに近いタイムが出たことは良かったんですけど。ただ、学生には負けてしまったのでそこはやっぱり次、また勝負していきたいと思いますね。
――レース中記録が出るというふうに感じましたか
5000で半分なんですけど、5000通過した時にはもう記録更新するだろうなと思っていたんですけど、そういうことは気にせずにただ前にいる学生を追っていましたね。
――以前、今年の目標と話されていたタイムより10秒ほど速いタイムでの記録更新となりました
今回、六大と関カレと『エンジ』をもう2回経験させていただいてやっぱりちょっと自分自身、気持ちを改めて変われたかなと思います。
――5000mでの記録更新に期待がかかります
まず欲を出さずに、13分台を最低出すという考えでいますね。
――それに向けて
10000のタイム見ても、スタミナは十分対応できるようになったかなと思いますので、 あとはしっかりスピードに対応できるようにインターバルとかスピード練習を取り入れています。ベストは、間違いなく更新できる状態にあるかなと思います。
――これから夏合宿が控えていますが、どんな合宿にしたいですか
東洋や駒澤さんであったり、明治さんとかほかの大学もかなり力入れていますのでまずは、一番にけがをせずに練習を積んでいきたいというのがあるんですけど、今年はもう一ランク質の高い練習をやっていきたいと思います。
――もう一ランクというのは
昨年は初めてでしたので、普通に与えられた練習でいっぱいいっぱいだったんですけど、余裕をもってほかにも補強であったりとかそういったところも取り入れていきたいなと思います。
――合宿が全日本インカレ、駅伝シーズンにつながると思うのですが
本当にやっぱり合宿で駅伝が戦えるかというのは決まってくると思いますので、まあ駅伝はチームで戦うスポーツですので、やっぱり自分もそうなんですけどみんなで良い練習をしたいですね。
――合宿中にチームワークを高めることは一番大事ですか
チームワークは一番大事ですね。ホクレンで記録を出せたのもAチームの人が、4年生の先輩方を中心に練習を引っ張ってやっていただいたので、自分もそれについていけてたのでいい記録が出たのかなと思いますね。やっぱり先輩方についていくっていうのが…… 4年生の力が一番大きいかなと思います。
――トラックシーズンも終盤ですが
今回10000自己ベストを出せたんですけどそれに安心せずにひとまず5000mで自己ベストを出していくことと、全日本インカレですね。しっかり入賞していくってことですね。あとは、自己ベストもどんどん更新していきたいですね。
――ホクレンのあとは、全日本インカレですか
そうですね。一つはそこに重点を置いていくと思いますね。
――全日本インカレでの個人として、チームとして具体的な目標は
去年入賞したんですけど、今年は3位以内を目指したいなと思います。チームとしては、昨年総合優勝していますのでできればもう一度優勝したいですね。
――そのために課題は
1種目3人出ますので、自分だけじゃないってことはもちろんですけど。全員で層を高めていきたいということですね。
――駅伝シーズンに向けて
昨年度は、3冠、3冠ってみんな3冠を目指していたんですけどやっぱり出雲から出遅れていたところがありました。まずは初戦出雲ですので そこから全日本、箱根と切り替えて勝負していきたいです。
――昨年は惜しくも三冠を逃してしまいましたが原因は
やっぱり、怪我人が多かったことですね。なので、(今年は)故障はせずに全員で戦っていきたいですね。
――走りたい区間はありますか
主力区間で戦いたいっていうのはあるんですけど、今の力だったら多分どの区間に行っても戦えると思いますので、全日本で1区、去年、失敗レースをしていますので、特に全日本の1区でリベンジしたいという気持ちは強いですね。
――箱根の5区はどうですか
もちろん5区もまた記録を縮めたいですね。
――最後に、残りのトラックシーズン、駅伝に向けての目標は
自己ベストをしっかり更新していくっていうことと、インカレ入賞、あとは三大駅伝でしっかり勝負していくっていうことですね。
練習後のインタビューであったのに疲れた様子もなく爽やかに応じてくださった山本選手。山本選手は常に前向きな発言で、どんなこともプラスにとらえているという姿勢が感じられた。今季序盤は、彼にとって悔しさばかりが残るものだったに違いない。その悔しさを晴らすべく臨んだホクレンディスタンスチャレンジでは10000m、5000mで自己記録を塗り替えた。間近に迫る夏合宿を乗り越え、今季残りのトラックシーズン、三大駅伝に向けてさらなる飛躍が楽しみだ。
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