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カバディ修行日記inインド
第8回『練習の様子』


練習中の風景
 こんにちは、今日は、実際のカバディの練習の様子を紹介します!

 練習は、月〜土曜の午後4時〜6時半(彼女達の大会や遠征のため無い日もありますが)。プレーヤーはこの地域で選抜された総勢21名。日によって来る顔ぶれや人数は違いますが、だいたい10〜15人程度で練習します。年齢は10代半ば〜20代前半。若い世代です。身長的には私とそう変わらず、しかし私よりもずっと細身ですね。そんな彼女たちと一緒に、Tシャツ短パン裸足で、汗を流す毎日です。 練習の流れとしては、ウォーミングアップ後、個人でレイド(攻撃)のステップやボーナスポイントの練習。次に、ペアか3人組になって、アンティ(守備)の仕掛けを練習。それらが済むと、次は試合形式の実践練習。私は主に、レイダー(攻撃者)として実践に参加しますが、ときどきアンティの練習もさせてもらいます。

 仕掛けやレイドの素早さには目をみはりますし、ストラグルの押しは力強く、フォローも、容易に逃げられない素早さと頑なさがあります。また、全員それぞれに個性があります。タッチの手がとても伸びる子、ローキックでのタッチを得意とする子、アンティでカウンターキャッチをいつも成功させる子、ストラグルに強い子などなど。このポイントはこの子から、この技はあの子から、という風に、現地の選手達の個性からも、いろいろと学ぶことがあります。

 ところである日、少し驚いたことがあります。コーチがお休みで、レクリエーションとして、ボールを使ったゲームをしました。そのときに思ったのが、彼女達は、ボールを使った動きが得意ではない、ということ。日頃カバディでのすごいプレーを見ていることもあり、他のスポーツもある程度はこなせそうなイメージを持っていたため、内心驚いてしまいました。しかし、いろいろとスポーツを経験してからカバディを始めた私に対し、彼女達にとってカバディは、「最初に入った部活動」のような位置づけであることを考えると、それもそうか!と思いました。ちなみに、ジュニアの子の中には、始めてまだ1〜2年という子もいますが、すでにとても上手いです。

チームメイトと共に(後ろ左から2番目が太田選手)
みんな、最初からすごくフレンドリーに関わってくれたので、最初は緊張していたものの、すぐに馴染むことができました。インドと日本では、フォーメーションなどの動き方が違い、日本でよく練習していた左コーナーでさえ、どう動けばよいのか分からずに悩むこともあります。そんなときも、彼女達やコーチの皆さんは、アドバイスをいろいろとくださいます。チームの中に受け入れてくれているのだなぁと、みんなの温かさをかみしめる毎日です。

今後もインドのみんなと切磋琢磨しながら、さらに向上していきたいと思います!

 

 

(TEXT=太田陽子)
 


 
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