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春に続き、早慶戦で胴上げをすることができるか
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11/2、3に行われる秋季早慶戦。今期の早稲田は苦手法政には苦杯をなめたものの、残りカードは全てストレートで勝ち点をあげ現在首位。春同様、早慶戦で1勝すれば優勝決定というところまできた。52年ぶりの春秋連覇という偉業は成し遂げられるのか、今までの早稲田の戦いぶりを慶應とあわせて振り返ってみたいと思う。
早大 投手陣
何といっても大黒柱和田(人4)の安定感が光る。ここまで4勝(2敗)。防御率0.53は六大学の並み居る好投手の中でダントツのトップ。また法政3回戦では主砲後藤から通算444個目の三振を奪い、江川卓氏(現解説者、法政出身)の持つ奪三振記録を更新。早慶戦でどこまで奪三振記録を伸ばすのか注目である。2番手投手越智大(人1)は、春と比べさらにストレートの威力が増し、一夏を経て成長の兆しが見て取れたものの、法政、明治、立教各2回戦いずれも制球に苦しみ、本来の力を発揮できぬまま序盤で不本意な降板。早慶戦ではその悔しさを晴らしたいところだ。その越智大をリリーフする清水(人3)の頑張りは見逃せない。粘りのピッチングでここまで2勝をあげている。また立教2回戦、緊迫する場面で神宮初登板、3人で抑える好投を見せた鎌田(法3)も展開次第では出番がありそうだ。
早大 攻撃陣
早稲田の選手が打率ランキング上位を占めるなど好調である。青木(人3)は現在打率が.471で堂々の首位打者。初の首位打者獲得はまず間違いないだろう。続く3番主砲・鳥谷(人3)も絶好調。打率.390、打点15(打点王がほぼ確定)。5番伊藤(社4)も.364という高打率を残し、春、不調に終わった由田(一文3)も復調。武内(人1)も順調に成長し、春よりも確実に攻撃力は増したと言える。あとは、連覇というプレッシャーに負けず普段どおりの野球をするだけであろう。
慶大 投手陣&攻撃陣
慶應は開幕4連敗を喫し、早々と優勝戦線から脱落した。東大戦を除く全カード勝ち点献上と苦しい戦いが続いている。中でも打線の不調は深刻。今期も喜多(現千葉ロッテ)、三木(現大阪近鉄)らの穴を埋めることができなかった。投手陣ではエース長田(総4)に注目。今期ここまで防御率は2.37というまずまずの数字を残しながらも打線の援護に恵まれず1勝にとどまっている。目の前で優勝を決められた春季早慶戦の悔しさを晴らすべく、また大学生として最後の和田との投げ合いを制すべく全力で向かってくるだろう。また不調にあえぐ攻撃陣では、一人気を吐いている主砲・4番早川(政2)に要注意。今期打率.333、本塁打3と大成長を遂げた。早慶戦ではこの2人がカギになるだろう。
52年ぶりの春秋連覇にむけあと1勝。伝説は再び成し遂げられるのか。早稲田の運命を決める秋季早慶戦、プレイボールは両日とも13:00である。ぜひ多くの人に足を運んでもらいたい。
東京六大学リーグ戦順位表(第7節終了・2002年10月28日現在)
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大学
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試合
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勝数
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負数
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分
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勝点
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勝率
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1
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早大
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9
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7
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2
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0
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3
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.778
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2
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明大
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12
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7
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4
|
1
|
3
|
.636
|
3
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立大
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12
|
7
|
5
|
0
|
3
|
.583
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4
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法大
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12
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6
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5
|
1
|
2
|
.545
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5
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慶大
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8
|
2
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6
|
0
|
1
|
.250
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6
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東大
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11
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2
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9
|
0
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1
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.182
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※最終週の早慶戦で早大が1勝すると早大の優勝が決定。早慶戦で早大が0勝の場合、早大−明大の優勝決定戦を行われる。 |
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