学生駅伝の開幕戦である出雲駅伝。十キロ以上の区間が最終六区だけであるなど距離が短いため、スタミナよりもスピードが求められる。そのため、序盤の出遅れは命取りになりかねない。しかし早大の五千メートル平均タイムは優勝候補である駒沢大学に次ぐ二位。上位進出も決して不可能ではなかった。だが、結果はあまり芳しくなく、七位で終わった。
一区杉山(人科2)は有力選手の多い中八位で二区五十嵐(人科3)へつなぎ、序盤から勢いに乗った五十嵐は三位にまで順位を上げる。三区、空山(人科2)はスピードを落とし後退。四区の後藤(理工4)に四つ順位を落とした七位での襷渡し。ここで後藤は持ち味である安定感のある走りを見せ、順位をひとつ上げて六位へ。五区篠浦(人科2)は大会直前の怪我にも関わらず、安定した走りで六区のエース森村(人科4)に襷を渡す。最終六区、森村は大東大とほぼ同時にスタートするものの突き放され、七位でのゴール。早稲田は次の全日本大学駅伝に望みをつなげる形となった。
トップを制したのは、最終区残り六キロ付近で神奈川大学を追い上げた山梨学院大学。二位には神奈川大学、三位に駒澤大学が続いた。
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