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[米式蹴球部特集] 挑戦者たち〜THE GREAT CHALLENGE〜

リレー人物紹介其の六:#27 RB松本惇


 良い意味で真面目で努力家、それだからこそチーム内からの尊敬の念を集められる選手。これは今回紹介するRB(ランニングバック)松本惇選手をチームメイトが評した言葉だ。

 

松本惇選手。

――アメフトを始めるきっかけを教えて下さい。
 実は僕は野球部に入っていたのですが、一年の途中で辞めてしまったので、新しいスポーツがやりたいなと思っていた時に早大学院の野球部で同期だった吉田光(人4)に誘われたのがアメフトを始めたきっかけですね。だから二年生から入部したのですよ。

――それまでアメフトは知っていたのですか?
 多少は知っていましたが、詳しいルールまでは知らなかったですね。でも高校の時は野球でキャッチャーをやっていて本塁とのクロスプレーなどが好きだったので、コンタクトスポーツにも興味があったのでしょうね。その時のボールに対する勘などが今でも少しは役に立っている気がします。

――なるほど。現在のRBのポジションを選んだのはなぜなのですか?
 最初はDB(ディフェンスバック)だったのですけれども、2年生の時にRBに変わったんですよ。一年生の時はチーム練習にも入れなくて自分を活かせるところはもっと他にもあるのでは…と思っていた時に、「RBやってみない」と声をかけられたのでやってみようかなぁと。


 

競技歴は浅いが、チームに欠かせない存在だ。

――1年生の時はチーム練習に入れなかった?
 はい。ゲーム形式の練習にはほとんど入れてもらえなく、端っこの方で試合になっても出れないで裏方の仕事をやっている時に、「自分は何をしているのかなぁ…」って思ってましたね。今は新人コーチがしっかりしていたので僕らの頃よりは改善されてきていると思います。もちろん基礎的な練習もすごく重要なのですが、未経験者にとっては特にゲーム形式の練習を通してポジションや作戦によって違う動きをイメージしたりすることが大事になってくると思います。

――「早大アメフト部はどんな部?」というアンケートに個性的な人間が多いと書かれていますが?
 個性的な人が多いと思いますよ! みんないろいろな環境から入ってきますから。推薦で入部してくるのもいれば高校の時はスポーツをやっていなかった人間もいますからね。性格的にもいろんなのがいますね。

――それだと人間関係は複雑になっていきませんか?
 それはないですよ! 個性的な人間が多いですれど、みんなやる時はやりますからコミュニケーションをとる上で苦労することは全くないですね。


 

 

――ちなみに大学ではどんなことを勉強されているのですか?
 法学部で独占禁止法のゼミに入っています。でも実を言うと1年の時は商学部で2年の時に転部したんです(笑)。

――1年から2年にかけていろんなことが変わりましたね! なぜ法学部に?
 商学部で勉強していて、法律の勉強は結構楽しいなと思ったがきっかけですね。今は本当に転部してよかったなと思いますよ。

――それでは最後に、松本選手の目標を教えて下さい。
 2年前に甲子園ボウルには行っているのですが僕自身は何もしていないので、今年は出場してチームに貢献して目標を達成したいなと思います。必ず行けると信じて、頑張っています! あとはRBであれば、OL(オフェンスライン)が「こうしてあげればこう走ってくれるだろう」という信頼がなければOLもブロックしてくれないと思うので、こいつで取れなかったら仕方がないと思われるぐらにならなければと思います。

 野球部だった高校時代以来のチームメイトである吉田選手いわく「高校の時から変わっていない、昔の日本男児みたいなところがあるやつだ」。なるほど、そんな言葉がぴったりくるぐらいアメフトの話をする時の松本選手は人一倍強い意志を感じさせた。9月に入り秋季リーグの開幕が近づいてきた。日本一という壮大に聞こえる、でも決して遠くはない目標に向かって一歩一歩前進していく松本選手を目にする時はすぐそこまできている。

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(TEXT=近藤優美子、PHOTO=横山真弓)
 


 
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