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「二度目の春〜期待の2年生特集」

レスリング部 伊藤拓也選手インタビュー

前のページより)




 

東日本リーグ戦では準優勝に大きく貢献した。

――その点で言えば先日の東日本リーグ戦では43年ぶりの準優勝に大きく貢献できましたね(リーグ戦最終日の模様はこちら)
 そうですね。(リーグ戦は体重別の7階級で戦う)団体戦だったので(最重量級の120キロ級で戦った)僕は、3-3の同点でやらなければならないことが多かったので、最後の方は少し「勘弁してくれ」って思った時もあったのですが(笑)。でも日体大に勝った時(その時の模様はこちら)は個人戦で勝つよりも何倍も嬉しかったです!

――その日体大戦では3月のユニバシアード予選で負けた選手に勝てましたよね。
 ユニバシアード予選では負けてたので、正直勝てるかな…と思っていましたが、すんなり勝てたので、自分でもびっくりしました。でも決勝の拓殖大戦で(天皇杯フリースタイル84キロ級で優勝した)磯川選手とあたった時、僕は磯川選手に勝てるほど強くないけれど、1セットも取れずに負けてしまったのはつらかった。何もできなかったのが、心残りなんです。

マットの上とは対象的な柔和な笑顔が印象的。

――ところでどうしてレスリングを始めたのですか。
 僕が住んでいたところが田舎だったので、やれるスポーツがバスケットか相撲しかなくて(笑)。僕の家族は相撲が大好きだったので、相撲をやっていたんです。そうしたら中学の時に高校の先生が声をかけてくれて、高校に進学をしてからレスリングを始めました。最初はどういう競技かも知らなかったのですが、やってみたら面白かったんです。

――レスリング場には週にどれくらい練習に来ているのですか。
 週5日くらいは来て練習してます。僕は(キャンパスが所沢と東伏見にある)スポーツ科学部で勉強しているので、本部キャンパスにあるレスリング場に移動するのがちょっと大変かな。

――スポーツ科学部だと2年生からゼミが始まりますよね。
 ゼミでは健康スポーツについてみたいなことをやっているのですが、実は(期待の新2年生特集に取り上げられている)兵藤くんと同じゼミなんですよ(笑)。住んでいる寮も一緒なので、(このインタビューの)あとで聞いてみます。

――最後に今シーズンの課題や目標を教えて下さい。
 まず個人戦でタイトルを獲っていないので、できれば84キロ級で優勝できるようになりたいし、来年のリーグ戦では優勝に貢献できるようになりたいです。僕は高校からレスリングを始めたので、ほかの人と比べるとレスリング歴が短いんですよ。そうするとやはり技術面でも劣るので、技術面も強化していってもっとポイントゲッターになりたいです。

 「プレッシャー?もちろんかかりますよ。ここで勝たないと負ける!って。でも僕はもう1年生ではないんです。ポイントゲッターにならないと」 団体戦で戦うリーグ戦では、チームの勝敗が自分の肩にかかる局面が多かった伊藤。どんな状況でも落ち着いて見えた彼に、プレッシャーは感じないのか?と聞いた時、こう答えてくれたのが印象的だった。もう1年生ではない伊藤が2度目の春を乗り越え、今年はどんな花を咲かせていくのかが、楽しみで仕方がない。

※3月から全6回に渡りお送りしてきた「二度目の春」は、今回で最終回です。ここまでお付き合い下さいました読者の皆様、ありがとうございました。

関連URL
レスリング部公式サイト

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(TEXT=近藤優美子、PHOTO=飯田隼人、横山真弓、レスリング部提供
 


 
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