いよいよ今季の集大成となる全日本インカレのシーズンを迎えた。12月5日に行われたグループリーグでの結果、6日に抽選会が実施されトーナメントが発表された。早稲田は全国の強豪が集う全日本インカレでどのような戦いを展開してくれるのだろうか。
全国の強豪が集まる全日本インカレとはいえ、依然として関東圏の大学優位の状況は変わらない。ここ26年間を見ても、その他の地方の優勝は見られず、今年も筑波を筆頭とした関東の優位が目立つであろう。しかし、大阪産業大学(関西学連1部1位)、大阪商業大学(関西学連1部2位)、東亜大学(中国学連1部1位)といった存在も忘れてはならない。事実、グループリーグでは大阪産業大学が筑波と2強時代を展開してきた東海大学を破るなど波乱の展開を見せている。
シード権を獲得した早稲田初戦の相手は信州短期大学(北信越学連1部6位)、島根大学(中国学連1部3位)の勝者である。これに勝利すると次は札幌大学(北海道学連1部2位)、京都産業大学(関西学連1部5位)との対戦である。ここまでの試合、おそらく早稲田はシード権の利を生かして勝利を収めてくれるだろう。しかし、3回戦の相手となるであろう大阪産業大学(関西学連1部1位)には気をつけなければならない。事実グループリーグでは高いレシーブ力と岡本・万らを中心とした高いバレーには警戒が必要である。新人でもある万は最高到達点345cmという高い打点から強烈なスパイクを放ってくる。この総合力を持ったチームには秋季リーグで見せたブロックとレシーブの安定感というものが勝利を左右してくる。ここで強豪から勝利をもぎ取りベスト8へと進むことに早稲田の成長の証が伺えるはずだ。
準々決勝に進めば東亜大学、駒澤大学などとの対戦を迎えるだろう。東亜大学は今年の西日本インカレで優勝を納めており、中山・迫智といったサイド陣を1年生セッター安田が操ることになるだろう。駒澤に関して言えば、早稲田は秋季リーグではストレート勝ちをしているだけに相手の手の内を見て戦うことができる。その後は関東お馴染みの顔ぶれと戦うことが見込まれる。
早稲田の岐路は大阪産業大学との試合にあると言っても過言ではない。早稲田は昨年、一昨年と全日本インカレではまさかの敗戦を続けている。今年はどんな試合にも驕らず早稲田の持ち味を存分に発揮しインカレでは悔いを残さないで戦ってほしい。
関連URL 全日本大学バレーボール連盟
|