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[米式蹴球部特集] 栄光への軌跡

米式蹴球部2005年度総括 「来季に雪辱を」


春・関西大学との定期戦

 2005年度の早稲田大学米式蹴球部が始動してから一年、グラウンドにも人工芝が導入され練習にさらに身が入る。今季早稲田は秋シーズンにおいて1部Aブロックを4勝2敗の2位で通過、4年連続のクラッシュボウル進出を決め、駒沢陸上競技場でクラッシュボウル準決勝に臨んだのであるがその駒沢の地で再び涙をのむこととなった。

 春シーズンの試合は立命館大、法政大への大敗をはじめとして思い通りの成績を残せなかった。しかし春の最終戦となる早関定期戦は選手も語っていたように手ごたえのある試合となり、春のオープン戦をよい形でしめくくる。点の取り合いとなったシーソーゲームを31-21で勝利し、夏・秋へ向けて弾みをつける試合であった。

リーグ最終節・法政戦

 各々が課題を持って挑む夏合宿を経て迎えた秋シーズン、初戦の立教大戦から4連勝で着実に黒星を重ねる。第4節日体大戦ではディフェンスが押し込まれるシーンが目立つものの、エンドゾーン間際のターンオーバーなどで試合を崩さず、17-14の接戦を制す。

 リーグ終盤の第5節明治大戦、この試合に勝利すれば自力でのクラッシュボウル進出を決めることができたが、前4節までで不安であったディフェンスのランへの対応の悪さが出てしまう。後半に猛攻で追い上げるが、前半に喫した大量失点が最後まで響き21-28と敗戦。他試合の結果を受けクラッシュボウル進出が決定したものの、第6節中央大戦でもランで37-42と走り負けクラッシュボウルに向けて不安が残る。

クラッシュボウル準決勝・中央戦

 その中で迎えたクラッシュボウル準決勝、対戦するは春のシーズンで大差で敗れた法政大である。試合は序盤に2TDを奪われるもののその後は早稲田の時間。前半終了間際、第4Qに立て続けにTDを奪い13-14とすると、同点にできるトライフォーポイントで早稲田は2ポイントコンバージョンを選択。失敗に終わるものの最後の最後まで法政を追い詰める。しかし、その1点差をつめることができず13-14と試合終了の笛を待った。勝てる試合であっただけに試合終了後、選手の顔からは悔しさがにじんでいた。日本一への夢はまたも駒沢の地で潰えた。大きな1点であったが届かない差ではない。来季に雪辱を果たしてくれることであろう。

 来季から関東アメフト1部リーグでは従来と異なる方法で関東の優勝校を決めることとなった。1ブロック8チーム編成となり、Aブロック・Bブロックの各1位のチームがプレーオフを行い関東王者が決定する。ブロック1位のみがプレーオフの切符を手に入れることから1試合1試合の結果に大きく左右されるであろう来季、近年不動の王者・法政大学を飲み込み日本一へ駆け上がる早稲田大学米式蹴球部に期待したい。

(TEXT=飯田隼人、PHOTO=横山真弓、村山裕太、飯田隼人)

 


 
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