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[米式蹴球部特集] 栄光への軌跡

リレー人物紹介其の五:#26 RB新井竜雄


 激しい肉弾戦が魅力のひとつでもあるアメフトは、それゆえにケガを抱える選手が多い。しかしだからこそ、多くの選手がケガを克服し、さらに強くなっていく。大学入学後、ケガに悩まされてきたというRB(ランニングバック)主任の新井選手も、今まさにその過程にいる選手だ。


 

新井竜雄選手。

――RB主任の役割について教えていただけますか?
 RBの主任の仕事は、コーチの伝達事項をポジションの人に伝えたり、4年生のミーティングに参加したり、ポジションをまとめたり…、そういったものですね。あまり特別なことはないと思います。

――まとめる上で難しいと感じる時はありますか。
 やっぱりひとりひとり意見があるので、そういった面で自分の意見を持っている人は、僕やコーチが伝えようとしていることに対して、異論を持つ場合もあるのです。そういう時にどうやってうまく自分たちのやりたい方向にみんなを持っていくのかが、僕の力量だと思っています。

――今はどうですか。
 合宿を終えたあたりから、(ポジションが)ひとつになってきたかな?という感じはしています。


 

チームメイトをまとめるのも自分の力量次第と話す。

――ところで新井選手は高校生の時からRBをやられていましたが、RBを選んだ理由は?
 とりあえず最初はそんなに足が速くなかったんですよ。でも「目立ちたいなぁ」と思って(笑)。でも投げるのは得意ではないし、キャッチングもちょっと…、でもオフェンスがいい!…となると、自然にRBしかないかなと(笑)。

――なるほど(笑)。最近は日常生活のほとんどをアメフトが占めているということですが。
 そうですね。2年生までは勉強やほかのことができたのですが、主任についてから4年生のミーティングに参加したり、自分でアサイメントやスターティングを考えないといけないので、今までより忙しくなりましたね。

――春のオープン戦はいかがでしたか?
 春は若干ケガをしていて、2試合分出場できなかったんですよ。それが反省というか、不安材料です。やっぱり試合は続けて出場しないと駄目なんですよ。1、2年生の時もケガをしていてシーズンを棒に振った経験があるので、まずは試合に出ることを考えなければならないんです。


 

 

――ケガが多いのですか。
 ケガは人と比べても多い方だと思います。最近もレントゲンを撮ったら、骨も細いから気をつけた方がいいと言われてしまって。だから「ケガできない」っていう気持ちでやらないと。そういう点で今年の春は、以前よりは継続して試合に出場できたので、徐々に体も戻りつつあるのかなと思っています。

――秋季リーグも始まりましたが、2戦を終えての感想をお願いします。
 立教大戦はキャリーの回数自体が少なかったので、ブロックだったり、キャリアーとして以外の仕事をもっとちゃんとしなくてはダメです。一橋大戦は走ったことは走りましたが、判断ミスもあったし、出たのはOLのおかげという部分が多いです。2戦を終えてみて、バックは全体的に満足できる役目を果たしていません。特にセカンドエフォート(タックルされた後もキャリーを続け、前進すること)が甘いので次戦までに改善していきます。それからバック全員がタッチダウンに対してもっともっと貪欲にならないといけないですね。

――それでは秋シーズンの個人的な目標を教えていただけますか?
 リーグ中、ランで上位10位以内に入ることですね!それくらい走らないとランで勝てないので。パスで勝つのは絶対に嫌なんですよ。1位は無理かもしれないけれど(笑)、継続して出場できれば絶対に10位以内に入れますから、期待していて下さい。

 

 「ランで10位以内に入る!」。今季のビッグベアーズの取材で目標を聞いた時、あとにも先にも具体的な数値目標を挙げたのは新井選手だけだった。ケガを乗り越え、自分に挑戦し続ける彼の活躍に要注目だ。

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(TEXT=近藤優美子、PHOTO=飯田隼人、米式蹴球部提供)
 


 
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