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[米式蹴球部特集] 栄光への軌跡

リレー人物紹介其の四:#5 QB新田洋


 QB(クォーターバック)。すべてのポジションが重要な役割を果たして一つのチームが完成するアメフトの中でも一際会場の目が向けられるのがこのポジションである。攻撃の成功失敗は彼らのプレイにかかっていて、「勝てば賞賛、負ければ自分たちのせい」というように攻撃の核として活躍を期待される。今回話を聞かせていただいたのはそんなQB(クォーターバック)を務めている新田選手である。


 

新田洋選手。

――まずアメフト始めたきっかけを教えていただけますか?
 きっかけは、兄(新田潤・平16卒)がやっているのと、周りにアメフトをやっている方が結構いたんですよ。中3で野球を引退してからすぐにアメフトのボールを投げ出して、高校でアメフトを始めるときには大学はアメフトで推薦で行くって決めてはじめました。

 

――QBについたきっかけや魅力は?
 高校ではWR(ワイドレシーバー)だったりTE(タイトエンド)だったり、キッカー、パンター、リターナー等、全部やってました。QBについたのは、たぶん僕と中松(LB #9)は高校のときにいろんなポジションやってたから、どこでも起用できるみたいな感じで・・・。魅力は、ほかのポジションに比べて負担はだいぶたぶん大きいと思うポジションですけど、試合に負ければ自分たちのせいだし、勝てば称賛される、というポジションですね。

――昨年までお兄さんも同じチームでプレーしていましたよね?意識しましたか?
 兄は今社会人ですけど、大学入ってからよくしゃべるようになって、それまではほんとに実家にいても時間帯も違って。でも今は仲良しです。先輩たちがあんまり言いにくいようなこととかを兄経由で僕に伝えられたり、アドバイスしてくれたりしました。


 
ビッグベアーズをオフェンスのチームにしたいと語る。

――今のビッグベアーズはどういうチームですか?
 今のビッグベアーズはオフェンスのチームにしたいです!もともと僕が入ってきたときはすごいオフェンスのチームで、そういうチームを見て育ってきたから、そういうチームであったほうがやりやすいのかなって思います。

――初戦の立教戦を終えてどうでしたか?
 夏が合宿からシーズンの1戦目は重要だと考えていたので、オフェンスの全員がこの試合を迎えるのに十分な準備と自信をつけて試合に臨んだと思っています。ランプレーが出たのは、個人的な力というよりもみんなが相手のことをよく把握していて、準備していたプレーをしっかりと行えたからオフェンスとして結果が残せたんだと思っています。


 

 

――最後に秋シーズンに向けての抱負をお聞かせ願いますか。
 合宿をけがなく無事に乗り切って、パスに関してだったりレシーバーとのコミュニケーションがだいぶはかれて、シーズンにつながると思ってます。あとはシーズンがまだ始まったばかりで、気のゆるみが命取りになることは十分理解しているので丁寧にプレーしていきたいです。RB陣に負けないくらい走って、形に残るように、勝利って言う形で1試合1試合しっかり勝ちます。それで甲子園に出て、日本一とってみたいですね。僕がフィールドに立ったときに「何か起こるんじゃないか」って期待されるような選手を目指します。

――期待しています。
 期待してください!

 

 「3年目のだけあってやっと自分の合っているスタイルとチームに合っているスタイルわかってきているかなと思います」。3年目の夏を怪我なく越え、レシーバーとのコミュニケーションもだいぶはかれていると語り、自らのプレースタイルに自信を深めている新田選手。秋シーズンにはフィールドを切り裂くパスを、そしてランを見せチームを勝利へと導いてくれるであろう。そんな新田選手の背番号は#5。ぜひともこの背番号#5に注目してほしい。チームの中心にいるはずだ。

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(TEXT=飯田隼人、PHOTO=近藤優美子、米式蹴球部提供)
 


 
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