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[米式蹴球部特集] 栄光への軌跡

リレー人物紹介其の五:#77 DL田中秀


 ディフェンスの最前線で活躍するDL(ディフェンスライン)。相手オフェンスラインに負けない屈強な体格とパワーを持つ彼らは体をはって相手選手に襲い掛かり攻撃を退ける。「最前線で相手にぶつかって倒すのが好き」そう語る田中選手は1年生ながら背番号#77を背負いビックベアーズのDLとして活躍している。


 

田中秀選手。

――まずアメフトをはじめたきっかけを教えてもらえますか?
 僕のお父さんの知り合いに「アメフトっていう競技があるぞ」と言う感じでNFLのビデオを見せてもらって、それで僕自身興味を引かれて高校の頃からはじめたのがきっかけです。

――いまのポジション、DLの魅力はどんなところに感じますか?
 最前線で相手にぶつかって倒すというところですね。自分の中では結構そういうのが好きなので、はじめからやりたいなって思っていたポジションでした。タックルとかやっぱり好きですね。

――ビッグベアーズに入ってはじめて試合に出たときはどうでしたか?
 ちょうど立命館大との試合だったのですけど、いきなり学生日本一じゃないですか?どこまで通用するのかっていう楽しみと不安と言うのがやはりあって、その中でも少しは動けたかなって思います。日本一というレベルを肌で感じて、どこが足りなくて、なにを伸ばしていかなきゃいけないというのを身にしみて実感した試合だったと思います。


 

夏合宿では成長を感じたという田中。

――やはり高校と大学では試合の雰囲気は違いましたか?
 違いますね。高校のほうはあまり応援というのをしていなかったので、大学にきてから応援がやっぱりすごいですね。会場の雰囲気みたいなものもすごいし、どの試合でもでかい応援するじゃないですか?それでいつも大舞台でやる感じで、普通の試合でもちょっとでっかい試合でやるような会場で全部やれるので、そういうところが結構緊張してしまいます。

――田中選手から見て、ビッグベアーズはどういったチームですか?
 チームの雰囲気と言うのは良いですし、チームの団結力とプレーの理解という点で、群を抜いているチームですね。ただし日本一を目指すとなったときにやっぱり個々でもうちょっと強くなっていかないと、そこを伸ばしていかないと、日本一は難しいんじゃないかなって思います。

――この夏の合宿でその成果はありましたか?
 足りない部分を意識して合宿に望みました。成果というのは自分の中でコツみたいなものを結構つかんだというのがあります。僕たちで言えば、DLというのは「最初のスタートでうまく手を張って」とかそういう風な意識しなきゃいけないポイントがあるんですけど、そのポイントを意識しないでもできるようになったところが合宿ではあったので、伸びたんじゃないのかなっていう、一歩一歩ステップアップしていくのを合宿の中で感じました。


 

 

――なるほど、それでは最後に秋に向けての目標を聞かせてもらえますか。
 やはり目標は最終的には日本一なので、まずは初戦の立教戦に勝って、それからクラッシュボウルも制したいです。そして関西も倒して大学制覇したいです。

――個人としては何かありますか?
 4月でリッツ(立命館大)に負けているので、もしリッツも甲子園ボウルに勝ち上がってきたら甲子園ボウルで借りをかえすことが目標です。

 

 大学生活にもだいぶ慣れてきたと語り、1年生とは思えない落ち着いた雰囲気と分析力で話をしてくれた田中選手。その温厚な雰囲気とともに、アメフトの話をしだすと、アメフトがとことん好きでそして勝利をこだわる姿勢が感じられた。その強い気持ちは秋シーズン第1戦の立教戦後に「立教も早稲田を死に物狂いで倒しに来ると思ってたし絶対それをうわまわろうと思いました。そうすれば結果はついてくるとも思ってました。」と語ることからも感じられる。彼は日本一になるという明確な目標を持っている。この秋シーズンにその目標を自らの活躍で達成し、さらなる田中選手の飛躍、成長に期待する。

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(TEXT=飯田隼人、PHOTO=近藤優美子、米式蹴球部提供)
 


 
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