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[ア式蹴球部特集] 「覚醒」

早慶戦直前!徳永悠平主将インタビュー


 徳永悠平(人4)。ア式での生活もついに4年目を迎えた。今季はチームを精神面からも支えていく主将を任され、これまでとは違う立場から、個性の強いチームを纏め上げてきた。リーグ戦では内容、結果ともに充実した形で前半戦を折り返した。そんな彼に早慶戦への意気込みを語ってもらった。


 

淡々と語る徳永悠平主将。

――まずはじめに前期リーグをを振り返ってもらえますか?
 負けた試合もあったんですけど、結果的に首位で折り返せてよかったと思います。

――ご自身の活躍については?
 活躍はしてないので。

――キャプテンになって心がけていることはありますか?
 一応キャプテンなので、普段の練習からしゃべるようにしてチームの雰囲気をよくしようとはしています。選手みんなが楽しくサッカーができて、いい感じで試合に臨めることが大事なので。これまでの3年間、大学でサッカーすることが少なかったので、下級生ともなるべくコミュニケーションをとるようにはしています。


 

安定したプレイでア式を支える。

――下の代の選手と一緒に出かけたりはしますか?
 寮なので、仲がいい選手はいるんですけど、出掛けたりはしないですね。

――キャプテンということで試合中にコーチングは率先してやってるんですか?
 試合中はみんな声出してるんで、自分は影に隠れてます(笑)。

――誰が一番声をだしていますか?
 やっぱ金(田隼輔)ですかね。真ん中で一番回りも見えていると思うし。


 

彼の目はどこを見据えているのだろうか。

――監督から試合中に特に指示はありますか?
 とりあえず、サイドにボールが入ったら1対1で仕掛けろと。やっぱり相手に引かれることが多くて、サイドから崩さないと難しいので、最低限それはチーム全体として意識していますね。

――右サイドハーフの難しさは?
 難しさ?…いや難しくないです。(3−5−2のシステムでは)サイドが1人になるので、運動量は多くなりますけど、それ以外の問題はないです。

――総理大臣杯予選で1部のチームと対戦していますが、実力の差は感じますか?
 チームが1人1人うまいんで、特に1部とやっても問題ないと思います。基本的に負けることが嫌いなので、どのチームとやるときも気持ちは変わらないです。

――(前期リーグ第4節での)慶應戦の敗因は?
 がちがちに守られてそこを崩せなかったことですね。それはこれからの課題だと思います。苦手意識も個人的にはないですし。

――最後の早慶戦になりますが、特別な思い入れはありますか?
 ないです。見てくれる人が多いので、いいプレーをするだけです。あとはサイドからどんどん仕掛けて、そこから点が取れれば最高だし、それができなくてもロングシュートで狙っていって点が取れればいいです。

――最後に今年の一年の目標をお聞かせください。
 まずは、リーグで優勝して1部にあがること。あとは総理大臣杯でできるだけ上まで行って高いレベルのチームと対戦してチームとして成長していきたいです。


 「弱い部分を絶対に見せない」。言葉少なな彼の一語一句から徳永悠平という一選手を読み解くことは簡単なことではなかった。しかし、いずれにおいても自分の中で既に問題を消化し、精神的な部分で本当の強さを感じさせたのは事実である。このような姿勢というものがこれまでの彼を支え、成長の原動力となってきたことを自身が一番よくわかっているのである。早慶戦では彼のどんな状況にも物怖じしないプレーできっとスタジアムを熱く沸かせてくれるにちがいない。

(TEXT=村山裕太、PHOTO=普川まど香)
 


 
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