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橋脇淳さん
レスリング部トレーナー
スポーツ科学部スポーツ医科学科3年
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――まず、レスリング部のトレーナーになった経緯を教えてください。
高校でサッカーをやっていた時に怪我をして大きな大会に出られなかったんです。その時にたまたま新聞の記事でトレーナーって職業があることを知りました。最初はサッカーのトレーナーをやりたかったんですけど、お願いに行ったのが1年の5月でもう募集が終わってて。他のスポーツでも楽しいかなと思って先生に話を聞いたら、本部キャンパスの体育館にはトレーナーが全然いないし、「レスリングとかおもしろいんじゃない?」って言われたんです。「じゃあそれでいいかな」って、軽いノリでしたね(笑)。
――トレーナーの先輩はいなかったんですか?
以前はいたらしいんですけど卒業してやめていたんで、いない状態でしたね。なので最初は知識もないし、マネージャーみたいな形でした。コーチがよく受け入れてくれたなと思います(笑)。
――では先輩トレーナーがいない中、どのようにトレーナーの知識を身につけたんですか?
最初はうちのゼミがトレーナーのゼミなんで、先生に聞くところから始めました。だけどそれにも限界があったんで、授業や講習会、本を使って自分で勉強して。だけどどこか痛いって言われても本に載っているのは典型的な例だけで、載っていない例の方がむしろ多いくらいなんです。だからそうゆう時はどうしたらいいんだろうってすごい悩みました。今ではだいたいレスリングでどんな怪我が起こりやすいか分かったんで、「あの例と似た症状じゃない?」って処置してます。
――普段トレーナーとしての橋脇さんはどんな感じなんですか?
練習中は見てることが多いですけど、練習前はテーピングを巻いて、練習後はアイシングして。怪我をしている選手の別メニューを一緒にみたり、朝練でたまに一緒に走ったりもします。選手には練習中だからって特別な気は遣いません。練習の邪魔にならないようにはしますけど、普通に友達です。コーチとも、あまりかしこまって話できるタイプじゃないですし、同じ関西弁で話してます。コーチが練習中に冗談を言ってくることもありますし(笑)。
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明るい橋脇さんの周りには、いつも笑顔が絶えない。 |
――トレーナーをしていて良かったなと思う時、逆につらいなと思う時はどんな時ですか?
やっぱり現場に出ると、教科書に載ってない事がいっぱいあって良いですね。自分が対処しないとっていう責任もあるんですけど。あとレスリングは全身いろんな怪我が見れるし、基礎体力を必要として全てのスポーツに共通する面もあるんで、どの競技も見る目を養えるのが良かったです。逆につらいのは朝練で朝起きた時(笑)。まぁ、選手が悩んでいる時に、僕はレスリングの事もともと全然知らなかったんで、特にアドバイスがしてあげられないのがつらいですね。
――卒業後の進路は考えていますか?
悩んでます。だけどもうちょっとトレーナーの勉強したいんで、就職活動はまだする気はありません。1番はアメリカへの留学ですね。アメリカにATCっていうトレーナーの資格があって、それだと日本では認められてない治療とかもできるんで。あとトレーナーって向こうで発展したんで、どうやって発展したのかも知りたいです。英語喋れる人ってかっこいいし、留学っていうのに憧れてる部分もありますね。
――トレーナーとしての目標はありますか?
とりあえず、アスレチックとストレングスって分けるんじゃなくて、両方見れるようになりたいです。後は、選手がこの人には怪我の事とか何でも気軽に言えるっていう存在、選手に好かれるトレーナーになりたいですね。
――では、なぜ今回この学生トレーナー特集に携わるようになったのか、経緯を教えてください。
最初に自分が、「トレーナーってあんまり競技間で繋がりがなくて、他のトレーナーがどんな事をしてるのか見てみたい」って(ウィルウィン代表の)近藤さんにちらっと話したら、近藤さんも「そうゆう企画がやりたかった」っておっしゃって。意気投合、「じゃあやってみよう!」ってなりました。
――今回楽しみな事は?
まず競技によってどんな活動の違いがあるのか聞きたいです。個人によって自分がどうゆうトレーナーでありたいっていうのもそれぞれあると思うんで、そうゆうところも聞いてみたいですね。あとは純粋に、うちはヘッドトレーナーとかいないんで、他のところの技術を持ってこれたらいいかなと思ってます。
はじめは「軽いノリで」レスリング部トレーナーになったという橋脇さん。しかしトレーナーという仕事への情熱は熱く、本企画でもさまざまなスポーツに関わっている学生トレーナーさん達と熱いトークを繰り広げてくれることでしょう。今後の橋脇さんの取材から目が離せません!
関連URL
レスリング部公式サイト
WATS(Waseda
Athletic Training Society)公式サイト
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