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 レスリング部トレーナーの橋脇くんは、今回、射撃部トレーナー福永浩介(スポ3)さんにインタビューをしました。橋脇くんと同様に、射撃部にはもともとトレーナーがおらず、一から試行錯誤してきたという福永くん。境遇が似ていながら、全く異なる競技に関わるふたりの話は和やかに進みました。




 
福永浩介さん
射撃部トレーナー
スポーツ科学部スポーツ医科学科3年

――射撃部でトレーナーを始めたきっかけは?
 僕は徳島出身なんだけど、徳島は射撃がすごく強いし、僕のいとこも射撃をしていたから興味はあって。トレーナーとしては、WATS(早稲田大学内でスポーツ医学を学ぶ学生が中心に結成した団体。勉強会を主催するなどの活動を行っており、運動部などで学生トレーナーとして活動する学生も多く参加している)っていう学生の会で紹介があったから、やってみようかなと思って話を聞きに行ったのがきっかけ。

――今まで射撃部にトレーナーっていうのはいたの?
 まったくいなかった。射撃界としてもトレーナーは浸透してなくて、前例が全くて…。今も、うちの射撃部のトレーナーは僕ひとりしかいないから、トレーナーに興味のある人に、ぜひ来て欲しいなぁと思っているんだけど…。今、射撃部でも(トレーナーを)募集しているところだし、このインタビューをみて、連絡くれる人いないかな?

――前例のないところで始めるのは難しいと思うけど、苦労した点とかはある?
 全部苦労した(笑)。特に、前例がないから選手も僕みたいな存在に慣れていなくて、僕がどういう人なのか、射撃にこういう(メディカル的な)ことが必要なんだっていうのをわかってもらうのが1番苦労したかな・・・。とにかく始めは話しかけて、途中からは勉強会を開いたりもしたよね。プリント作って配ったりすると、いろいろ調べたりもするから自分の勉強にもなるし。

――トレーナーの勉強はどうやってしたの?射撃は特殊だから本にも載っていないだろうし…。
 まず始めは一般的な講習会に行って。あとは、飯塚コーチっていうシドニーオリンピックで射撃のコーチをされた方に来てもらった事があって、いろいろ教えてもらったりもしたね。だけどそういうのは日本代表レベルだから、授業の合間の短い時間で練習してる僕らには、時間がなくてそういうのはできなくて。(工夫するのは)いかに早くやるか、だね。


 
射撃部の練習風景。静寂の中に緊張感が漂う。

――トレーナーとして、普段はどんな活動をしてるの?
 ほとんどが、ストレッチやウォーミングアップ、クールダウンの指導だね。今まではみんなこうゆう事はしてなかったんだけど、射撃にも必要だなって僕はすごく感じて。あとは水分補給の指導や、マッサージかな。

――選手と接する時に気をつけてることはある?
 今までにトレーナーの経験もなかったから、その辺りは最初すごく悩んだ。精神的な部分が大きいから、ちょっとした言葉遣いや言葉をかけるタイミングだとかはすごく気を遣う。人によっても違ってくるしね。

――今後やっていきたい事は?
 射撃っていうスポーツに、メディカルなというか、体から考える人が必ず必要になっていくと思う。だからもっと他の大学や、社会人にそういう存在を普及させていきたいね。そのために、まずは僕がこの部で実績を作らないと。

――実績っていうのは部員の成績を上げるってこと?
 そういうことになってくるよね。難しいけど、部員の中でも体について興味持ってくれる人が増えてきてるし…。

――では、就職活動が迫ってきてますが(笑)、将来はどう考えてる?
 トレーナーとして今後も活動したい気持ちは正直ある。だけど職としてやっていけるかな…っていうのがあって。だからとりあえず大学院に行こうと思ってる。研究したいこともたくさんあるから。


関連URL
射撃部公式サイト

(TEXT=神崎風子、PHOTO=近藤優美子)

 

 


 
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