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 今年の箱根駅伝、伝統のエンジの継走で1区を任されたのは当時1年生の阿久津圭司(スポ2)だった。初の箱根駅伝出場ながら堂々とした走りで区間7位。「長い距離を走る選手ではなかった」という高校時代から大きな成長を見せた。今回はその阿久津選手に前年度を振り返ってもらうとともに、今年の抱負を語ってもらった。





 
阿久津圭司選手プロフィール
早稲田大学スポーツ科学部2年
5000m自己記録 13分56秒49
東京農大二高(群馬)卒業

――大学へ入学してまず1年間、いかがでしたか?
 4月当初は高校とのギャップが激しくて疲れることが多かったです。寮生活にも慣れてないですし、高校時代にはなかった朝練もあって。あんまり良い様な練習ができなかったですね。ホームシックにもなりました(笑)。だけど夏を越えるに従って、だいぶ(調子が)上がってきた気がします。

――箱根駅伝では1年生ながら1区を任されましたね。
 はじめ1年から走れると思ってなくて、2年か3年から走れればいいかなぁと思ってたんですけど、練習しているうちに走りたくなってきて。結局本番の4、5日前に1区を走る事が決まりました。

――スタートの時は緊張されたんじゃないですか?
 思ったより緊張みたいなのはなくて。周りを見て、箱根のスタートラインを楽しめたと思います。あの雰囲気は良いですね。おもしろいです。(観客が)ワーワー言ってて、自分の呼吸が聞こえないんです。「こんなに応援がすごいんだぁ」と思って。応援されてると思うとやっぱり嬉しくて、楽しく走れたって感じです。


 
箱根では大学での成長をアピールした

――個人の本種目(3000m障害)では成長を感じますか?
 本種目の方ではなかなか成長を感じませんでした。箱根に向けて長い距離を練習していたので、体力的な面では成長したと思います。だけどその分3000m障害で使うバネっていうのがなくなってきて。今は走力でカバーするしかないですね。

――早稲田の同学年の選手の活躍も目立っていますが、ライバル関係はあるんですか?
 そうですね、自分が一方的に竹澤(健介選手)に追いつきたいっていうのがありますね。大学の陸上界の中でもトップの方にいるので、そこに追いつく事によって自分もどんどん上がっていくんじゃないかと。練習も一緒にやっていて1番身近な存在なので、意識しやすいっていうのもあります。東海の佐藤(悠基選手)とかは(同学年だけど)練習を見てないんで、どこがどうなのかわからないですしね。

 

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(TEXT=神崎風子、PHOTO=神崎風子、横山真弓)

 

 


 
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