(前のページより)
――メニューを組むなど今までなかった苦労の分、結果に対して思うところはないですか?
庄司:
勝った時は、単純に勝った事がうれしいので、苦労とかは・・・。やっててよかったとかは引退する時ぐらいだと思います。逆に負けた時に感じますね。あのプレーがよくなかったのはあの練習がよくなかったんじゃないかとか。すぐに思い返します、自分達で意図を持って、メニューを組んでるので。でも逆に、練習をしてきた内容が試合でいい形で出れば、その一瞬はうれしいですね。
福井:
他の部員の結果を気にするようになりました。メニューを考えてるので、結果を振り返ります。成果が出ましたって言ってくれると、やっててよかったと思いますね。
――お互いに、何か質問はありますか?
福井:
大体レギュラーは決まっていると思うけど、(そのメンバーと)準レギュラー組との関係は問題が生じないのですか?
庄司:
チーム内の競争はあります。一番いいのは、お互いが刺激しあって上がっていく事ですけど、そんな簡単にはいかなくて、やっぱり準レギュラーになっちゃう子は、嫉妬心が出ちゃう子もいれば逆に腐っちゃう子もいます。でもBチームがうまくならないとAチームのためにならないし、Aチームが奢っていてもチーム力は上がらないので、その関係がうまくいかないといけないですね。でも、それは個人の問題なので、人からとやかく言われてやらせるのは意味がない。一回外された後、それを乗り越えてくる精神力が必要ですね。今のところチームにはないかもしれないです。頑張らなかったら入れない。そこはシンプルです。
福井:
テニスも準レギュラーとかあって、(一度)外れてしまったけど最終的に出れるようになった娘もいたので、そういう姿もあるって事を教えなきゃいけないし、かといって個人の問題でもあるから、私がいなくなった後同じ問題に直面したとき、人に頼るより自分で乗り越えたほうが、力になると思う。
庄司:
チームの中で、同じレベルの子が二人いたとき、持ち味が二人とも違うから、両方の持ち味をチームの中でうまく生かせればいいけど、他の5人と合わないという理由で外れちゃう事もある。自分の持ち味に気づけさえすればコートに入るチャンスが増える。でも、そこは人から言われて気づくことじゃないから。
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――早稲田でやっててよかったと思うところはありますか?
庄司:
色んな娘がいるって事ですかね。監督なしで一部(リーグ)でやってるってのが一番のウリで、あと一般(入学)の生徒を受け入れてるのも一部ではうちだけなんです。やっぱりプレーではどうしても差があるのですが、そういう娘達に教えたり、気遣う事はこれから社会に出てやっていく上で必要な事で、そんな中でも一緒に同じ目標に向かっていくのは早稲田のメリットだと思います。
福井:
入学前に、関西の大学の練習に参加したことがあるのですが、それと比べて早稲田の練習は勝利への執念を強く感じました。朝7時から練習してる娘もいるんです。そういった環境の中で、競争という意味ではすごく充実していると思います。テニスだけでなく礼儀もいいと思います。監督からは礼儀がすごく大切だとよく聞かされていて、試合中しっかり立って応援したり、優勝スピーチで自分の言葉で表現できるようになったのも、早稲田のいいところですね。
――最後に、今年の目標をお願いします。
庄司:
リーグ戦で優勝して、その後の全日本インカレで優勝したいです!
福井:
まずは、リーグ戦を圧倒的な強さで優勝して、一年の時から王座は3位に終わって悔しい思いをしているので、優勝して男女アベック優勝したいです!
庄司:
かっこいい(笑)。
お互いに、理想の主将像に相手の特徴を挙げるなどまとめ方には違うのある二人だが、「自分で気づかなければ意味がない」選手の自主性を引き出すというポリシーは共通しているものがあるようだ。これから始まる後期戦。彼女たちにとっては学生生活最後の戦いになるが、是非その活躍を期待したい。
関連URL
早大バレーボール部公式サイト
早大庭球部公式サイト
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