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早稲田では良い仲間に出会えたという。
チームメイトの特長をよく把握している。
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――ご自身のプレースタイルについて教えてください。
自分は特にキックが物凄い上手いわけでも、ハイボールも高いわけでもないので、他のキーパーに比べて特に持ち味はないですが、平均して全部のプレーをミスなくこなす、というのがプレースタイルだと思っています。一つ一つが確実で攻撃にも参加できるようなプレーをして、チームに貢献していきたいです。
――コーチングが上手だと感じるのですが。
本当はもっとやらなきゃいけないんですけどね。でもキーパーを始めた頃から、声は出せるというか、元気があるとは言われていました。
――キーパーの役割はどのようなものだと思いますか?
ゴールを守るということはキーパーの大前提です。自分がボールを取った後に、ゴールに直結できるようなプレーができると良いと思います。自分は凄いフィードが苦手なので、キーパーのフィードから一発で点が取れるようなプレーを目指したいです。
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無失点での優勝で、支えてくれた4年生への感謝を表したい。 |
――時久省吾選手(平19スポ卒、現J1・ヴァンファーレ甲府)は伊藤選手にとってどのような存在でしたか?
お兄ちゃん兼パパですね。あの人がいなかったら、自分は今こうやって試合にも出てないだろうし、あの人の背中はとても大きかったです。時さんの良い所を見て盗んだところが多々あります。
――そんな時久選手に代わって去年出場されたインカレはどうでしたか? “準決勝ではPKを止めて、無失点で決勝に行けた”って周りの人は見てしまうと思いますが、自分もミスをしてしまい、点は取れても失点をしてしまったし、決勝も不本意で不甲斐無い結果で終わってしまいました。自分の力というよりも、先輩が頑張ってくれて結果2位が取れた、という大会でした。
――今年度のインカレに向けて、今の心境は?
自分たちは今年タイトルを一つも取っていないので、チャレンジャーだと思っています。リーグ戦から一戦一戦全力で大事に戦って、結果優勝に結び付けられれば、と思っています。
――インカレの抱負を教えて下さい。 キーパーとしては、無失点で優勝して、支えてくれた4年生たちに感謝できるような大会にしたいです。(三重は遠いですが)自分は結構遠征好きなんです。何か旅行気分で(笑)。本当はそんな気持ちじゃダメなんでしょうけれど。でも4年生も最後だし、思い出作りの旅になればいいかな、と思っています。2年生を来年の成人式に行かせないように(*インカレ決勝戦は1月13日(日)予定)頑張りたいです。それが今の自分の中の目標です。
「チームのために」「仲間のために」。彼の口から多く発せられた言葉である。彼の魅力は、高校時代の友人や、エンジと黄色のユニフォームを纏うチームメイトへの温かい思いと、謙虚な言葉の狭間から時折見せる、上を目指し続ける熱き心であろう。怪我を乗り越え、自分をも客観的に見られる冷静さも身に付けた。進化し続ける伊藤選手。「最強」の称号は、来月きっと、与えられる。
関連URL
早大ア式蹴球部公式サイト
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