10月8日、島根県出雲市を舞台に6区間44.0キロで行われる、第19回出雲全日本
大学選抜駅伝競走の区間エントリーが発表された。
1区(8.0キロ)を走るのは、今年8月タイで行われたユニバーシアードのハーフマ
ラソンに出場し5位入賞を果たした加藤創大(スポ2)。レースの流れを作る重要な
区間で、昨年は6位までの選手が区間新記録をマークするハイペースでレースが展
開された1区。細かなアップダウンもあるが、箱根6区(山下り)の経験を活かし、
積極的なレースで上位に食い込んでもらいたい。
2区(5.8キロ)は主将の駒野亮太(教3)が務める。2区はつなぎの区間ではあるも のの、急な上り坂が2ヶ所待ち構えている。駒野は今年の箱根駅伝で5区を走り、 アップダウンは得意としている。エース区間である3区へいかに良い順位でタスキ を渡せるかがポイントとなるだろう。
最初の勝負区間3区(8.5キロ)には、竹澤健介(スポ3)が登場する。各校のエース 、準エースが集まるこの3区であるが、今年8月世界陸上大阪に出場し、日本長距 離界を代表する存在となった竹澤であれば、チームを上位へ引き上げ、更にタイ ムの貯金を作ってくれるだろう。
エースからタスキを受け取る4区(6.5キロ)は高原聖典(人2)。9月22日に行われ
た日体大記録会において、合宿からの疲れが抜けきれないチームの中で、一人好
走を見せた高原。大学入学後、大きなレースでの活躍が見られなかったが、今回
は調子も良く期待がかかる。戦線がはっきりとしてくるレース後半へ向けて、区
間上位の走りで流れを作ってもらいたい。
6区間中最短区間である5区(5.0キロ)には阿久津圭司(スポ3)が選ばれた。5区は つなぎの区間と言われているが、細かなアップダウンが続く上、アンカーのため にもできるだけ上位でタスキを渡す事がポイントとなる重要な区間である。今年 前半は故障に泣かされた阿久津であるが、6月の全日本大学駅伝予選会では見事な 復帰レースを披露。トラックの借りを駅伝で、しっかりと返してもらいたい。
アンカーの6区(10キロ)に選ばれたのは本多浩隆(スポ3)。「逆転の出雲」と呼
ばれる出雲駅伝では、最長区間であるこのアンカー6区で何度も逆転劇が繰り広げ
られており、第8回大会(1996年)には早大が6区で9位からの大逆転優勝も遂げてい
る。東海大・佐藤悠基をはじめ、各校エースが登場する6区。今年の関東インカレ
でハーフマラソン3位入賞した本多、冷静かつ粘り強い走りで、上位でのゴールを
狙ってもらいたい。
各区間の距離が短く、例年最後まで予想のつかない混戦となる出雲駅伝。上位
入賞のポイントは、エース区間(3区、6区)で区間上位の走りをする事、またその
他の区間で粘り強くたすきを繋いでいく事だろう。大学三大駅伝の幕開けとなる
今大会。是非とも上位入賞で、今後の駅伝シーズンへ勢いをつけてもらいたい。
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