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「二度目の春〜Fly higher〜」

体操部 高橋麻理子選手インタビュー

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          絵を描くことも好きで、レオタードのデザインも自分でする。

――日常で観る映画なども、演技に良い影響を与えたりするのですか?
 はい。花を見たりとか、音楽を聴いたりとか、いいものを見るようにはしてて。それから色んなこと感じることもあります。

――新体操を始めたのはいつからですか?
 新体操に触れたのは、4歳からです。最初はお遊びで。5年生位からは選手っぽい感じで、大会にも出始めました。幼稚園に教室があって、そこに入っている子達をいいなぁと思っていて。あとレオタードがやっぱり可愛なぁと思って。

――ボールとクラブとロープとフープとリボンがありますが、1番好きな種目は?
 結構聞かれるんですけど、あまり決められなくて。その中では、クラブとリボン が好きです。

――尊敬している人は?
 去年引退してしまった、横地愛選手(イオン)という人です。26、7才までやってて 。すごい尊敬しています。試合の時に少しだけ会って、ちょこっと会話はしまし た。「レオタードのデザインって自分でしてるんでしょ?」とか言ってもらった り。すごい緊張しちゃって、あまり話せませんでした。もう演技を見れないのが 残念です。


――試合前に必ずすることは?
 自分の演技の音楽は聴いて、気持ちを高めるということは絶対やります。

――右から靴下を履く、とかそういうのは?
 そういうのはないですね(笑)。あまり細かいことは気にしないタイプなので。(―食べ物は?)あまり気にしたことはないです。

――好きな言葉は?
 「努力」。

――やるべきことを一生懸命積み上げていくのが良しとするスタイルは、誰かの影響ですか?
 自分が頑張ってきた分試合で良い結果になったり、できるようになったことが多かったりしたので、自分自身でそう思うようになりました。

――折れてしまうことはないですか?
 折れる時も結構あります。そういう時は、同じクラブと部でやっている井上実美(スポ3)さんがすごく頑張っているので、彼女を見て自分もやらねばと思ってあげています。

    全体を1つのストーリーとして見てもらえるような演技がしたいと話す。

――今後どのような大学生活を過ごしたいですか?
 やっぱりもっと自分の新体操のスタイルっていうのを確立したいなと思っていて。大学生の間はきっととりあえず現役で続けるので、自分の理想とする新体操をひたすら追い続けて行きたいな、と。

――自分の理想とする新体操とは?
 私自分で演技も作るんですけど、この曲があってこの演技があって、という1つの ストーリーとして(演技を)見てもらいたいので、そのスタイルを高めていきたい な、と。今のルールが、体が柔らかければ何でもできちゃうという、芸術と離れ てきているもので。体操的というか。その中でも芸術を出している人、という風 に皆に見てもらいたいなと思っています。

――将来の方向は?
 新体操はプロはないので、競技自体は大体22才頃で大体の人は引退します。その 間に何か大きな試合に出れたらいいな、と思います。国際試合とか。大学が終わ ったら選手はやめて指導者か、新体操とは別のものも見てみたいな、と。普通の 人と同じ会社に勤めてみてから指導者になって新体操に戻る、ということを今考 えています。

――今季の抱負をお願いします。
 毎年あまり「この試合で何位に入る」とか、明確なものを出さないんですよ。そ れも良くないかな、と思うんですけど。とりあえずオフからやってきたものを試 合で出す、ということしか考えていなくて。でも12月にある全日本選手権が来年 の世界選手権の予選会に繋がるので、そこでは頑張ろうと思っています。多くの 人に見てもらうとやっぱり嬉しいので、見に来てもらえたらいいです。去年友達 も少し見に来てくれました。嬉しかったです(笑)。


 可憐な容姿に潜む”ド根性”。しかし勝利ではなく、いかに良い演技を魅せるか ということへの執心は、アスリートであると同時にアーティストを感じさせられ ます。「観客の大半は新体操関係者。より多くの人に見てもらいたい」と話す高 橋選手。12月ではありますが、千葉ポートアリーナでの決戦に是非足を運んで頂 きたいです。

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関連URL
体操部ホームページ

 

(TEXT=田辺里奈 、PHOTO=池田恩、高橋麻理子選手提供
 


 
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