今年もやります、ア式蹴球部早慶戦直前インタビュー!初回を飾ってくれるのは、ウィルウィン一押しのDF中川裕平選手。四中工高時代よりユース代表にその名を連ねるも、昨年は試合に出られず苦い思いを味わった。しかしその思いを糧にして、前期はチーム最多のスタメン出場を果たした。前期を振り返って、また迫り来る早慶戦に向けての心境を伺った。
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中川裕平選手 プロフィール
社会科学部3年
四日市中央工業出身
2006 U-19日本代表
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――前期のリーグ戦を振り返って、ご自身のプレーはどうでしたか?
今年はスタメンに定着したんですけど、活躍するまでに至ってないんで。もっとやれると思ってるんで、もっと実力を発揮したいと思ってます。僕はプロ目指してるんですけど、自分の力を発揮しないとプロには行けないと思っています。やるだけじゃなくて、もっといい所を出してアピールしていかなきゃ駄目だと。高得点はあげられないですね。半分くらいです。
――具体的な課題は?
もっと上がっていきたいんですけどそのタイミングとか、どこでボールが収まるかとかが、まだいまいちチームとしてはっきりしていないです。千真さん(=渡辺、スポ4)が入ると収まるんですけど、いない時にどうやってタメができて上がっていくかが、まだはっきり出来ていないです。チームコンセプトをもっとはっきりしていきたいです。
――チームの中での自分の役割は?
3年生なので引っ張っていくのが重要だと思います。4年生で声を出す人があまりいないので、自分がしっかりと引っ張っていきたいと思っています。でも負け始めると、イライラしてきて駄目なんですよ。気持ちをコントロールできてないですね。
――去年までのDF陣には横山(知伸、平20スポ卒、現J1・川崎フロンターレ)選手や金守(貴紀、平20社学卒現JFL・横河武蔵野FC )選手がいましたが。
そうですね。あのメンバーの中で出たかったんですけど、出れる実力がなかったので。悔しい思いをずっとしていたんで、その思いを今年出して。1年生の時は出てたんですけど、2年で出れなくなって。でも自分のプレーを色々と考えることができたので、出れなかったんですけどいい1年だったとは思います。
――今年はスタメンがなかなか固定しない中、チーム最多の10試合スタメン出場を果たしていますが?
そうですね。出ないと話にならないので、出るのは当然なんですけど、その中で監督の信頼を得られて良かったです。使ってもらってるので、もっとやらないとダメです。毎回練習に危機感を持ってやっています。
――DFの顔ぶれも毎回変わりますよね。
変わりますね。だからコミュニケーションを上手く取っていかないとダメなんですけど、取れてないです。もっと、話し合わないと。
――毎回変わって連携など大変なのでは?
そうなんですけど、実力は全員あるので信頼し合っています。でも頭の中の理解が全員バラバラだとダメなので、そこの意思統一っていう部分がまだまだだと思っています。後期に向けて、そこはしっかりと全員で話し合っていきたいですね。キーパーも固定して欲しいんですけど、そこは監督の意向なので何とも言えないです。誰が出てもやってくれる、とは思っています。
――年下やトップでの経験が浅い選手と組む上で、気を付けていることは?
やっぱり1年生には伸び伸びしてもらって、自分達は引っ張っていくっていう。とりあえず1年生とかが出た時は、思いっきりやらせてあげたい。そんなプレッシャー掛けたことは言わないで、「思いっきりやって来い」みたいな感じで。練習中に声を出したり。僕はサイドバックやっているんで、コンビネーションでサイドハーフの選手を上手く動かしてあげたい。もっとサイドハーフの選手とコミュニュケーションを取って。サイドハーフの選手も固定されてなくて入れ替わってるんですけど。しっかりと受け渡ししたり、ディフェンスについて話し合っていきたいです。
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試合前に『BENNIE K』の音楽を聞いて、気持ちを上げるとい
う。
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――前期の総失点19ついては?
簡単に失点しちゃってるので…。前半の失点がすごく多いんですよ。先に取られると、追いかける形になるのですごくキツいんですよ。そこはもっとチームとして踏ん張って、先手先手を取らないと。集中力の部分が大きいと思うんです。45分間集中できるよう、練習から意識していきたいと思います。
――今年から大榎監督から今井監督に変わりましたが。
去年は純粋にメンバーが良かったので、監督は当てはめるだけで後は選手がやってくれた感じでした。今年は去年と比べたら劣ると思います。監督が変わったから、ということのせいにしてはいけないと思うんです。人のせいにしては…。結局やるのは自分達なんで。
――前回松本怜選手との対談をやらせて頂いた際、メンタルが弱いとおっしゃっていましたが?
1年生の時じゃないですか?懐かしいです。そうなんですよ!その部分はあまり改善されてない(笑)。でもまぁ少しは良くなったと思います。自信がついて。
――後期はどのように戦っていきたい?
前半の失点を減らして、最初からフルにいけるようなチームでいきたいと思っています。ちょっと降格も見えていて下と接戦しているので、勝たないとインカレも出れないし、早く終わっちゃうので。それだけは嫌なんで、夏を通してしっかりとチームを作っていきたいと思います。
――ア式の皆さんにとって早慶戦とは?
お祭みたいな感じじゃないですか。色んな人が見に来てくれるので、目立ちたいです。皆が活躍してくれればいいですね。
――慶応と戦うにあたって、対策などは?
明日の慶応の総理大臣杯に(注:このインタビューは6月6日に行われました。)スカウティング(※自他チーム、選手の分析を行う役割こと)の人が行ってくれるらしいので、そのビデオを見たりするとは思います。で、自分たちのサッカーをするだけです。今年は慶応強いらしいですね…。うかうかしていると足元救われちゃいますね。
――大きな声援の中でプレーするというのは?
気持ちいいですね!プレッシャーは勿論あるんですけど、その中でできる喜びっていうのがあります。僕は去年裏方をやったんですけど、椅子を設置したり売り子をやったりする人がいて。皆が集まってやってくれているというのは、忘れちゃいけないと思っています。
――ここを見て欲しいというポイントは?
ディフェンスですかね。足元無いんで、ガッツ系で行きたいと思います。
――早慶戦への意気込みをお願いします。
色んな人が見にきてくれるので、失点を恐れて0-0の試合じゃ面白くないと思ってるので、1点取られてもいいから、リスクを負ってでもどんどん前へ行って一杯点を取っていきたいです。MVP狙ってます!
――早大生に一言お願いします。
絶対勝ちたいと思うんで、応援して下さい!
冷静沈着に自分のやるべきことを粛々とこなすプレーには、定評がある。しかし、本人に言わせると”まだまだ”らしい。自分自身やチームを客観視できるところが、頭脳派と呼ばれる理由の一つか。6月20日の国立では、勇姿を見ることができるだろう。前期は7位という不本意な結果に終わってしまったが、その意識と技術の高さでチームに栄光をもたらすことを期待したい。
関連URL
ア式蹴球部公式ホームページ
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