チームが降格争いに巻き込まれ厳しい戦いが続いていた昨シーズン終盤から、激戦のボランチの定位置を獲得した選手がいる。類いまれなサッカーセンスを武器に、今シーズンも攻守両面で安定感のあるプレーで早稲田を支えているMF、山中真選手である。チームでも日に日に存在感を増している今伸び盛りのプレイヤー山中選手に、お話を聞かせていただいた。
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山中真選手 プロフィール
スポーツ科学部2年
柏レイソルU-18(柏日体高校)出身
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――まず、リーグ戦前期の戦いを振り返って頂けますか?
最初は良いスタートが切れたんですけど、その後は失点も増えてきてしまったりしてなかなか上手くいきませんでした。自分としてももっとやれたと思いますし、悔しい部分が多かったですね。
――第2節(対中央大、○3-0)では、リーグ戦初ゴールを決めましたね。
あれはあれで決められたので良かったと思いますけど、結局(前期は)その1点だけで終わってしまったので…。他の試合でも決めるチャンスはあったと思うので、まだまだですね。
――試合で心掛けていることは?
やっぱり、「ポジショニング」ですかね。しっかり守るところは守って、攻めるところは攻められるようしっかりバランスを取ってプレーすることが大切だと思います。
――山中選手のプレーが、昨年に比べてより攻撃的になった印象があるのですが。
ボランチとして長くやってきたので、守っているだけじゃダメだって自分でも思いますし、自分が上がっていくことで攻撃に厚みが出てチャンスが増えてくると思うので、攻撃の意識も高めてもっとボールに絡む動きを増やしていきたいです。
――山中選手自身は2試合ともゴールを決めた総理大臣杯予選については?
青山学院大戦に関して言えば、90分で相手を圧倒して勝たなければいけなかったと思いますし、筑波大戦では相手の動きに対応しきれずに失点してしまって、自分たちの流れでサッカー出来なかったのが負けてしまった理由だと思います。2試合とも内容も良くなかったですね。自分としてはゴールを決められましたけど、チームが勝たなきゃ意味がないです。
――2年目の今年、完全にレギュラーの座を掴みましたね。
自分としては、レギュラーになったという意識はないです。この先も必ずしも試合に出させてもらう保証はないので、これからも練習に緊張感をもって臨んで、しっかりアピールしていきたいと思います。
――今後に向けた、チームとしての課題は?
相手の時間が続いた時に、自分たちのペースにどうやって引き戻していくか、ということだと思います。あと、簡単なミスが多かったので、ミスを減らしていくことも大切だと思います。
――今年のチームのサッカーの特徴は?
ボールをたくさん動かして、慌てないでボールをしっかり繋いで、人数をかけてゴールに迫っていくサッカーだと思います。
――そういったサッカーを体現していくには、山中選手を始め、中盤の選手の重要性がさらに高まってくると思いますが。
そうですね、ボランチがしっかり繋いでいかないとチームとして機能しないですし、もっと攻撃の起点になれるような動きが出来ないとダメですね。守備でもやっぱりポジショニングをきちんとやって、相手に簡単に抜かせないようなプレーを心掛けていきたいです。まだあんまり上手くいってないですけど、もっとレベルを上げていきたいです。
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好きな選手はスペイン代表のシャビ。 FCバルセロナの試合はよく見るという。
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――ボランチとしてコンビを組む相手が試合によって変わりますが、やりづらさなどは?
奥井(=諒、スポ2)にしてもカズさん(=幸田一亮、スポ3)にしても、僕は結構やりやすいですね。しっかり二人でバランスを取ってやれてると思うので、その辺は問題ないです。
――2年生になり心境の変化はありますか?
いや、あんまりないですかね(笑)。ただ、僕が1年生の頃は、何も気にしないでやらせてもらっていたので、今年の1年生にも自由にやってもらえるような雰囲気を作れるよう、試合中も声とか掛けたりしていきたいと思います。
――山中選手は真面目そうな雰囲気がありますが、自分はどんな性格だと思いますか?
いや〜、どうなんですかね。自分の性格はよく分かってないです。真面目ってことにしておいてください(笑)。
――ここからは早慶戦について伺います。前期リーグで慶應と対戦しましたが、印象は?
慶應は中盤でボールを細かく繋いできて上手いチームだと思います。サイドから展開されたりして押し込まれる時間も多かったんで、守備の方は連携してしっかり守っていかないと崩されて失点してしまうと思うので、今度は気をつけたいですね。
――最後に、早慶戦に向けた意気込みをお願いします。
自分はまだ出られるか分からないんですけど、早慶戦は絶対に負けられない試合だと思うんで、出られたらチームのために頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!!
自身のプレーについては「まだまだ、納得していない」と厳しい評価を下す山中選手。それは、現状に満足することなく常に高みを見据え続ける飽くなき「向上心」の表れなのだろう。中盤での激しい主導権争いが予想される早慶戦でも、彼の働きが勝負のカギを握る。今後も更にレベルアップし、チームを牽引する存在に育っていってほしい。
関連URL
ア式蹴球部公式ホームページ
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