WasedaWillWin.com
 
競走部駅伝特集〜襷にかける誓い〜

2011箱根駅伝ライバル校&注目選手紹介 
〜早稲田の前に立ちはだかるライバル達〜


 

山の神の異名を持つ東洋大・柏原(写真右)。
3年連続で5区区間記録更新なるか。

 ようやく師走らしい寒さが身にしみるようになってきた。物心ついたときから「お正月=箱根駅伝」だった私にとってこのくらいの寒さになってくると、「いよいよだ」と楽しみが増してくる。さて今回は、早稲田だけではなく色々なチームの情報を知っていた方がより箱根駅伝を楽しめるであろう、ということで早稲田のライバルとなるチームやその他注目のチームを紹介したい。

 史上3校目の大学駅伝「3冠」のかかる早稲田の対抗馬の筆頭は、箱根駅伝「3連覇」のかかる東洋大学である。前回の箱根では、絶対的エース・柏原竜二(3年)の5区山上りでの圧巻の走りに加え、出走した10人全員が区間10位以内の安定したレース運びで2連覇を果たした。今季の柏原は、シーズン前半に故障、全日本大学駅伝でも“らしさ”を欠いた走りで区間4位に甘んじた。しかし、元々の実力に加え、強靭な精神力を持つ選手。箱根へ向け確実に調整してくるであろう。今回も5区出走が有力視されており、早稲田の脅威になることは間違いない。また、1万メートル28分台のタイムを持つ選手がエントリー漏れするなど、今季も分厚い選手層を誇る。経験豊富な上級生は距離が長くなるほど力を発揮する選手が多く、また双子のルーキー・設楽(啓太・悠太)兄弟が駅伝での即戦力となり、選手層に更なる厚みを加え、前回大会以上のチームとなっている。

 また、前回大会までチームを牽引した選手が卒業した駒澤大は、全日本で3区区間新記録をマークした油布郁人(1年)ら1・2年生中心の若いチームに生まれ変わった。出雲3位、全日本2位と安定した成績を残しており、勢いがある。実力のある4年生が中心の日体大、世界クロカン代表のエース・鎧坂哲哉(3年)が率いる明治大、前回大会5区で快走した選手が残る中央大や山梨学院大も注目である。


 

高校の同級生である東海大・村澤(写真右)と平賀(右)。2枚看板のもう一人である早川(左)にも注目。

 早稲田の中核を担う平賀翔太(基理2)、佐々木寛文(スポ2)、大迫傑(スポ1)の佐久長聖高時代のチームメイトである東海大・村澤明伸(2年)の走りも注目である。全日本の最終区では一気にチームをシード圏内に押し上げる圧巻の走りを見せた。2008年の全国高校駅伝で優勝を果たした佐久長聖高のメンバーは各チームでエース級に成長しており、彼らが同じ区間で対決することがあるのか、注目である。

 上武大は予選会5位通過で3年連続の箱根出場を果たした。監督は早稲田OBの花田勝彦氏であり、1万メートル現役学生日本人最速のタイムを持つ長谷川裕介(4年)が来春、早稲田OB竹澤健介が所属するエスビー食品に入社予定など、何かと早稲田とのつながりを感じるチームである。今回はエース・長谷川のラストイヤーでもあり、初のシード権獲得をめざす。また、2年連続でのシード権獲得を目論む城西大を率いるのも、同じく早稲田OBの櫛部静二監督だ。花田氏と櫛部氏は第69回大会で、当時ワセダのエースとして活躍していた渡辺康幸監督とともに優勝を果たしたメンバー。今回早稲田が総合優勝を果たせば、その第69回大会以来18年ぶりの優勝となる。

 箱根駅伝では沿道の応援団が他校の選手にも声援を送る様子がよく見られる。私も早稲田の「3冠」への挑戦を応援しつつ、他のチームの選手がどんな思いで箱根路に挑み、どんな走りを見せてくれるのかしっかりと見届けたいと思う。

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
箱根駅伝大会公式ウェブサイト

(TEXT=横沢愛美、PHOTO=岡崎聡)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる