1年生の時から「早稲田不動のスターター」として活躍し、今やチームの顔へと成長した矢澤曜(教3)選手。今季もトラックシーズンから着実に結果を残すと、夏場には ヨーロッパ遠征に赴き世界のレベルに触れ、たくましさを増した。上級生として、 チームの主力としての強い自覚を胸に挑む3度目の箱根路。18年ぶりの総合優勝を 目指すチームに勢いをもたらすような走りを期待したい。
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矢澤曜選手プロフィール 教育学部3年 神奈川・多摩高校出身 自己記録 5000m:13分43秒84 10000m:28分45秒56 ハーフマラソン:63分31秒 10年箱根駅伝:1区 区間2位 10年出雲駅伝:1区 区間賞 10年全日本大学駅伝:1区 区間9位
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――現在のコンディションは?(取材を行ったのは12月18日)
練習をだいぶしっかりとやれているんで、疲れはあるんですけど、あとはしっかり(疲労を)抜いていくことで、状態は上がっていくんじゃないかなと思います。
――先月の国際千葉駅伝では「復調の兆しが見えた」と話していましたが、12月に入り調子は上向いてきましたか?
そうですね。千葉駅伝の時はまだまだ(上向く)途中だったと思うんですけど、それを何とか箱根までに立て直すというか、形にしてやりたいなと思います。
――仕上がりは順調ですか?
そうですね。やれることはやったと思って、自信を持って調整に入りたいと思ってます。
――今年は欧州遠征に行く機会などがありましたが、世界を経験することで意識は変わりましたか?
そう思います。行かせてもらわなかったら、やっぱりそれまでの自分の戦っていた舞台で満足してしまっていたと思うんで、ここから先次の舞台に進まなきゃいけない時に良いタイミングに行けたと思います。
――世界に触れたことで、箱根に対する考え方や捉え方は変わりましたか?
世界を目指すとかいくら言っても、結構自分の中で、大学での競技生活の中の目標って箱根が大きいところが個人的にはあるんで、箱根よりも世界が大事っていうこと全くはないです。一番の目標であることに変わりはないです。
――自身としては3度目の箱根になりますが、これまでとの心境の違いは?
3年になって上級生になっての箱根なので、そういったところで去年までとは違う部分がありますね。自分が何とか結果を出していけばいいっていう立場とは違うと思っているので、そういうところでこれからチームを盛り上げていけるようなことや走りをしていけたらなと思います。
――来期は八木勇樹(スポ3)主将、三田裕介(スポ3)ブロック長のもとチーム作りを進めていくと思いますが、矢澤選手はどんな役割を果たしていきたい?
本当に八木も三田もしっかりしている奴で、決めた時も、別に主将だからとかブロック長が誰だとかそういう隔たりなしで、3年全体一人ひとりが4年になって引っ張っていかなきゃいけないんだっていう意識のもとで決めたんで、自分自身も主将じゃないとかブロック長じゃないとかそういうことは関係なしにやっていこうとは思います。
――箱根を控えた、今のチームの状況は?
寒くなってきて、やっぱり緊張感はだいぶあると思うので、良い雰囲気でやれていると思います。
――チームでの自分の役割や求められているものとはどういったことだと考えていますか?
(渡辺康幸)監督が言われているように、今年は総合力で戦うってことなので、その一翼を担うというか、確実に自分の役目を果たすことを目指してやりたいと思っています。
――走る区間などはもう言われてますか?
区間とかはまだ聞いてないんで、具体的にはまだレースプランなども考えてないです。去年や一昨年は、もう夏ぐらいから1区で行くっていうのが自分の中でもあったんですけど、今年は違った区間で単独走とかをすることも視野に入れながらやってきました。練習の中でも、自分の心持ちというか意識を少し変えながらやっていくことも必要だと思うので。
――これまで箱根を走ってきて感じたことや大会の雰囲気は?
やはり他の大会に比べて期待も大きいですし、何より応援してくれる人の数が全然違うと思うので、そういったところですごい経験なんだなというか、すごいことだなと思いながら走ってますね。
――今年は例年以上に注目度も大きくて、プレッシャーもあると思いますが。
プレッシャーも捉え方次第で変わってくると思います。プレッシャーっていうのも裏返せば期待されてることだったりとか、応援してもらってることだったりとかが背景にあるので、そう捉えれば、応援してもらっているんだから背中を押してもらっていると思って自分の力に変えていきたいと思います。
前回の箱根駅伝では急遽4区に抜擢された大串顕史(スポ3)選手だが、区間11位という悔しい結果に終わった。箱根以後は、ケガなどの影響で満足の行く練習が積めず、他の選手から遅れをとっていたという。今季駅伝シーズンに突入してからも、出雲・全日本の両駅伝では共にエントリーから外れたが、ここにきて箱根駅伝エントリー16人にメンバー入りを果たした。今年の正月に経験した悔しさが、大串選手のメンバー入りの原動力となったに違いない。今回の箱根では、前回大会から一回り二回りも成長した大串選手の姿が見られることだろう。
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大串顕史選手プロフィール スポーツ科学部3年 茨城・水戸第一高校出身 自己記録 5000m:14分29秒38 10000m:29分38秒43 ハーフマラソン:66分57秒 10年箱根駅伝:4区 区間11位
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――エントリーメンバー入りを果たした現在の心境は?(取材を行ったのは12月18日)
とりあえず、自分にできることを精一杯やっていこうかなと思っています。
――大串選手自身の状態はいかがですか?
去年よりはかなり良い感じなので、今年は去年よりもっとよく走れるかなという感じです。
――昨年、箱根を走った経験というのはやはり大きい?
去年は大失敗しているので、今年はリベンジしたいっていう気持ちは強いんですけど、去年の失敗を糧に今年はしっかりやってきたんで、去年の経験は大きいですね。
――周りの選手の状態はいかがですか?
二冠しているっていう時点で、今年のチームの状態がわかると思うんですけど、やはりみんな強いですね。その中で僕はボーダーライン上なので、もっと頑張らないとという感じです。
――大串選手が思う優勝に向けて重要だと思う区間は?
僕が思うのは、4区、5区あたりですかね。
――その理由は?
5区は知っての通りですね。4区は、1、2、3区が予想通りの流れで来ると思うんですが、4区で流れを崩してしまうとどうしても5区に上手い具合につながらないと思うので、今年4区を走る人がキーマンになってくるんじゃないかなと思います。
――冷静な分析ですね。
だいたい他の大学も、4区っていうのは軽視してる部分があると思うので、逆にそこを突くっていうのが重要なんじゃないかなと思います。
――今回箱根を走るとなれば自身2度目ということですが、緊張すると思いますか?
去年は相当緊張してしまったので、今年はもっとリラックスして臨めたら良いなと思います。
――箱根ではどんな走りをしたいですか?
とにかく去年のリベンジをしたいです。
――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
去年よりも成長した僕を見て頂きたいです。
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