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ディーン元気選手プロフィール
スポーツ科学部2年
兵庫・尼崎高等学校出身 自己ベスト 円盤投げ 47m05 砲丸投げ 16m03 やり投げ 78m57 2010年、西日本カーニバルにてやり投げの ジュニア日本記録を更新する78m57を記録。 (前記録保持者は村上幸史(スズキ浜松AC)が1997年に樹立した76m54。)
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――昨年1年間を振り返って、大学生活はいかがでしたか
慣れないこともあって、とにかく忙しかったイメージがありましたね。
――忙しいというのは競技との両立面で
そうですね、生活に慣れていない状態での試合もいっぱいあって。大変な時期でしたけど、そこを上手く乗り越えられたかなと思っています。
――早稲田を進学先に決められた経緯は
田内健二コーチがおられたので決めました。あと礒(繁雄=昭和58年教卒)監督の方からもお誘いがあったので、それも踏まえた上で決めましたね。
――競走部の雰囲気は
やっぱり伝統があるんで、規律とかしっかりしているなという印象がありましたね。
――大学の授業はいかがでしたか
そうですね…。大学の授業は時間が長いなというイメージしかなかったです(笑)。楽しい授業もありましたけど。
――スポーツ科学部だと他競技の選手も多くいらっしゃいますが、そういう人たちから刺激を受けることは
そうですね、同じクラスに水泳で強い子がいたり、スキー部とかもちょくちょく喋る子がいたりして、そういう人たちの結果をちらっと見ることもあるんですけど、やっぱり凄いなって思ったり、自分も頑張らなきゃなって思ったりすることはよくあります。
――休日はなにを
ゆっくりしているか、音楽が好きなんでそういう店に行ったりするかとかですね。ヒップホップの音楽が好きなんで。THA BLUE HERBとかB.I.G JOEとかが好きです。だいぶマイナーなんですけど(笑)。
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先日行われた東京六大学大会での様子。ディーン選手が作り出す、やりの美しい放物線にも注目!
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――投擲はいつから始められたのですか
中1ですね。お兄ちゃんが中2の最後から陸上を始めたんですけど、半年くらいで全国大会で9番になって。砲丸投げだったんで、自分もできるかなっていう憧れですよね、お兄ちゃんに対する憧れが強かったんで。その影響で始めました。
――兄弟そろって才能があるのですね
そうですね(笑)。まぁ混血っていうのもあるんで。
――現在はやり投げを専門にされていますか
はい、やっぱり世界で戦おうと思ったら投擲の中でやり投げが一番近いんで。
――やり投げの魅力を教えてください
テレビで見る迫力と生で見る迫力は全然違いますよね、やりが作り出す放物線であったりとか。自分的には記録が伸びるとその分やりも飛んでいくし、身体の使い方が上手いとやりも思うように飛んでいったりするんで、そういうところは楽しいですね。やりこむほど楽しくなっていくと思います。
――身体の使い方はご自身でも研究されているのですか
そうですね、素晴らしいコーチがいるんで、そのコーチの言うことを自分なりに噛み砕きながらっていう感じで。コーチに言われたことをそのままやっても強くはなると思いますけど、やっぱり自分で噛み砕いて動きに繋げていける人が強くなると思うんで。
――陸上の大会だとどうしてもトラックの方に目がいきがちですが、やり投げももっと注目してほしいなどと思いますか
うーん、そうですね。まぁ投げてるな、っていう程度で見てもらっても全然(笑)。日本自体が陸上はなんかあれなのかな、やっぱりヨーロッパとかの大会を見てると盛り上がりが全然違うんで。
――ご自身のアピールポイントは
「見た目は練習してなさそう」とか「遊んでそう」とかよく言われるんですけど(笑)、意外と根はストイックに考えているところですかね、練習や試合に対して。
――大会で投擲の順番を待たれているとき、よく周りの選手と談笑していらっしゃいますね
そうですね、投げる時に集中していればいいんで。ずっと喋らないで自分の世界に入り込んでいる人もいますけど、僕は喋ってリラックスしながらするタイプですね。
――緊張はされない方ですか
そうですね、しないですね。
――投擲を始めたころからずっと緊張はしない
いや、初めての時は緊張してたんですけど、やっぱりデカい大会に出るにつれて自分の中での大会のランクみたいのができあるんで、全国大会程度ならもう全然緊張しないというか。さすがに世界大会は緊張しますね(笑)。
――最終的にはどんな選手になりたいですか
うーん…。やっぱり、日本記録(※)は出したいなと思っているんですけど、日本だけでわーっと有名な選手になるんじゃなくて、世界でも陸上している人なら知っている、ってレベルになりたいなっていう望みはあります。まぁまだまだ夢ですけど(笑)。
(※現在の日本記録は溝口和洋選手が1989年に出した87m60)
――ここからは昨シーズンを振り返っていただきます。関東インカレで初めてエンジのユニフォームを着てなにか感じたことは
競技を実際にした瞬間にはなんというか重みを感じましたね、少しは。あんまりそういうのは気にしないタイプなんですけど、応援とか関東インカレっていう大会自体の学生の盛り上がりを見ていると思っていたより凄い大会というか、どっちかというとそういう学生の活気に押されていた雰囲気がありましたね。
――その後の日本選手権や世界ジュニアでも立て続けに記録を更新されました。振り返ってみていかがでしたか
もともと高校の時はやりの指導者がいなかったので相当下手くそで、腕だけで投げていたっていう感じなんですけど、それが大学に入って田内さんに日々ついてもらった中で、改善するところはすぐにどうしたら出来るだろうとか考えてやるようにしていたんで、その結果が出たかな、と。とにかく世界ジュニアに標準を合わせていたんで順調に来ましたね。
――大学に入られてから具体的にはどういう部分を改善されたのですか
やっぱ下半身の動きですよね。骨盤とか体幹部の動きが非常に重要なんで。あとは下と上の連動ですね。下が先行して動いて行って、下がついてから上で腕を振るっていうタイミングであったり、そういうところですね。
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