WasedaWillWin.com
 
[ア式蹴球部] 「2011早慶サッカー定期戦特集」

早慶戦直前!近藤貴司選手インタビュー


 早慶サッカー定期戦特集第三弾は近藤貴司選手インタビューです。 1年生ながらスタメンとして活躍する近藤選手にリーグ戦を振り返っていただくと共に初めての早慶戦に対する意気込みをお聞きしました。

――まずリーグ戦をチーム全体として振り返っていただけますか

 

近藤貴司選手プロフィール
教育学部 1年
三菱養和FC出身

 初戦は中大に良い形で勝てて、でもその次に連敗が続いてしまったんでチームとしてどうなのかなっていう不安はあったんですけど、徐々にチームとしてやりたいことというかベースが固まってきた結果が今良い好調でやれてる要因だと思います。

――ご自身のプレーを振り返ってみていかがですか
 関東リーグ、1年なんで出場したのは初めてで最初のほうは緊張してしまったんですけど徐々に自分の持ち味というか、そういうのをピッチの中で表現は出来てきてるんでもっと周りの人との連携も深めていければもっとよくなってくるのかなって思います。

――5月7日の筑波大戦から3試合勝ち星のつかない試合が続きましたが、チームの雰囲気はいかがでしたか
 そうですね。でもそんな暗くはなってないと思うんですけど、でも負けてるんでうまくいかないなっていうのはみんな感じてたと思うんですけど、練習の中で自分達がやってきたことをやるだけだっていうのをみんな言ってたんでそんなに不安とか、心配は個人的にはしてなかったです。

――その時、チームのここが悪いとか勝てない原因に気づくことはありましたか
 チームとしてっていうかその時はまだ自分もFWやってたんで、大学きて右サイドハーフやってて、少し自分が出てるから負けちゃってるのかなとかそう思った時期もあったんですけど、でもやっぱりチームとして多分まとまってなかったっていうか、それが一番連敗してしまった原因かなっていう風に今は思ってます。

――その後5月29日からリーグ戦4連勝ですがチームがよくなる転機みたいなものはありましたか?(※取材を行ったのは6月23日)
 神大戦は引き分けだったんですけどそこから無失点が結構続いたんで、神大戦あたりから守備のベースっていうのは固まってきて今の早稲田は守備からまず試合に入るっていうのを徹底してるんでそれがうまくいって、守備から攻撃にっていうのが早稲田の強みだと思うんでそれが少しづつ試合の中で表現出来るようになってきてそれが好調につながったのかなっていう風に思います。

――もうご自身のポジションに迷いはないですか
 いやでもまだ不慣れな部分とか、FWと右サイドっていう視野とかボールの置き方とかそういうのは難しいなっていうのはあるんですけど、右サイドバックの順平君が結構守備の部分とか声かけてくれてるんで、そういう意味では守備は問題なくやれてるんですけど、攻撃の部分でもっとドリブルだとか、スピードだとか自分の持ち味をもっと出していければ もっとよくなってくるのかなって思います。

――ではご自身の今の調子は
 でもやっぱり高校の頃と比べて大学は、右サイドやってるっていうのもあるかもしれないんですけど、90分間試合に出た後高校時代と比べて結構疲労が溜まってるなっていうのはあるんで、やっぱりその中でケアをしていかないと疲れがどんどん溜まってしまうので、まあ調子はぼちぼちって感じですね(笑)

――1年生でのスタメン出場ですが、初めて出たときの心境は覚えていますか
 いやもう最初のほう前半の10分、15分くらいボールが触れなくてずっと緊張したままで、後半もそのまま緊張したまま試合が終わっちゃったなっていうのがあるんで初戦は全然何も出来なかったですね。

――今はもう緊張はされないですか
 そうですね、今は先輩とかももっと要求していいとか声かけてくれてるんで、自分も試合の中で何かあったら自分から要求したり要望を言ったり出来てるんでそういう意味では、先輩達に助けられながらやれてるのかなっていうのは思います。

――もうチームには馴染まれたみたいですね
 結構3年生とかはいじってくれてるんで、そういう意味では結構助かってます。

――どの選手に声を掛けられることが多いですか
 多分1番は島田譲君がいじってきます(笑)

――ではアドバイスをされることもありますか
 そうですね、ひろと君(畑尾大翔選手)とかももっと自信を持って、もっと自分のプレーを出していいって言ってくれてるんで、もっと積極的に仕掛けられたらもっとよくなるんじゃないかなって思ってます。

――スタメンに入れるという自信はありましたか
 高校のときから付属だったので早稲田入れるっていうのは決まってたんですけど、開幕ベンチ入りぐらい出来たらいいなあみたいな感じで、でもけが人が出てそこからはやっぱり開幕スタメンていうのが目標になって、今は後期も全試合スタメンで出たいなっていう思いは強くあります。

――スタメンで出ていてプレッシャーは感じますか
 やっぱりまだ4年生とか3年生とか先輩達の信頼を得てるような感じはしないんで、そういう意味で自分がアシストなり得点なりして結果を出さないと周りの人達も信頼を置いてくれないと思うんで、そういう意味ではやっぱり結果にこだわってやっていかなきゃいけないなって思ってます。

――では少し入学当初の話をお聞きしたいんですが、最初のチームの印象は覚えていますか
 みんなやっぱりサッカーに対して真剣に取り組んでるなって思っていて、高校のときとかふざけたり、練習中に盛り上げたりしてたんですけど、こっちはそういう盛り上げる声とかは無いなっていうのがあって、大学生はやっぱり真面目なのかな(笑)っていう印象がありました。4年生とかは本気で日本一目指してるんで、そういう意味では良い刺激をもらってますし、やっぱり自分も下級生ですけどもっと先輩達にも強く言えるようになっていかないと、下から突き上げてくって意味で自分がもっと試合の中で表現できていったらもっとよくなるかなって思います。


 

バルセロナ戦は欠かさず見ているという近藤選手。

――まだ先輩達に遠慮している部分はありますか
 最初に比べたら無くなったとは思うんですけど、先輩がミスした時にやっぱりまだ強く怒れないっていうのはあるんで、まだ壁はあるかなって思ってます。

――ではその先輩方の最初の印象はどうでしたか
 みんなほんと優しいんで、サッカーのピッチ外では。やっぱりサッカーが始まればスイッチ切り替えてみんな真面目にやってるんで、そういう意味では尊敬してます。

――監督の印象はどうですか
 ほんと真面目だなっていうのが一番で、たまに冗談とか言ったりするんですけど、早稲田は学生主体のチームであまり監督から指示というのはそんなにしてくれないというか、あえてしてないと思うんですけど、4年生とかが中心となって下級生にも声掛けてくれてますし、Aチーム、Bチーム関係無くチーム全員で日本一を目指すっていうのが早稲田のいいところかなって思ってます。

――大学サッカーと高校サッカーは違うなって感じることはありますか
 体とかフィジカルの部分はやっぱり強いなとは思うんですけど、特にそんな何か違うとか感じることは無いですね。

――1年生はどんな学年ですか
 自分も入ってすぐAチームに上がらせてもらったんですけど、あんまりBチームの1年生と深くまで知れてないんで、だから今度ボーリングでも行って仲を深めようかなって計画をちょっと密かに立ててるんですけど、自分の中で(笑)
中学から知ってるやつもいるんで、秋岡とか松澤とかそのへんは仲が良いですね個人的に。

――プロで活躍する同世代を意識することはないですか
 意識しないって言ったら嘘になるんですけど自分代表歴無いんで、宇佐美とかそういう人達と一緒にやったこと無いんで特別意識はしてはないんですけど、やっぱり自分のチームからプロになったやつとか先輩とかはiphoneとかでチェックしたり(笑)出てんのかなとかそういうのは気にはしてますね。

――目標としている選手はいらっしゃいますか
 目標としてるのはルーニー選手なんですけど、FWでも守備をきちんとしてるし自分もFWだったんでルーニーもMFやったりしてるんですけど、その中でも普通に守備しててもボール取れたりしてますし、自分もやっぱりFWに戻ったときにルーニーみたいに守備も出来て得点も取れてっていう全部備わった選手になりたいなって思います。

――勉強と部活の両立は大変ではないですか
 中学時代から結構勉強とサッカーの両立っていうのはしてきたんであまり苦ではないですね。

――スタメンで出場していることを周りのクラスメートは知っていますか
 聞かれたら言うんですけど、自分から出てるとか、早慶戦自分出るから来てねとかは言えないです。昼飯とかア式のやつに今日飯食おうみたいな感じで送って(笑)、だから同じ学科の人とあまり飯食べないです。自分から言えないんで(笑)、声掛けてくれればいいんですけど、自分からはいけないっす。

――では早慶戦について。ご自身初の早慶戦を迎えるわけですが、今までに早慶戦をご覧になったことはありますか
 小学校の低学年ぐらいで見たことあるんですけど、サッカーの内容とかは全然覚えてなくて早稲田の席にいたんですけど、なんか肩組んで応援してた記憶があります。なんか楽しそうだなっていう。

――早稲田に入りたいという思いはもうありましたか
 その頃から早稲田っていうのは少し意識してました。

――早慶戦にどんなイメージをお持ちですか
 とりあえず人がたくさん来てくれて、その中で試合をしたいという思いはあります。国立競技場っていうのもありますし、サッカーをしてる人にとってはやっぱり憧れの場所だと思うんでそこでやれるっていうのは幸せなことだと思います。

――やはり他のリーグ戦とは早慶戦は違いますか
 特にそこまで慶応をやっつけようっていう思いはないんですけど、やっぱり伝統的な試合だと思うんで早稲田の一員として試合に出れそうなので出るからには誇り持って戦わなきゃっていう思いはありますし、2連敗してるらしいんで、自分の得点で貢献出来たらって密かに思ってます。

――もう早稲田としての誇りは生まれてるんですね
 やっぱりユニフォームを着ると早稲田の一員だなって、そういう風に気が引き締まる、そういうのはあります。

――対する慶応の印象はいかがですか
 代表とかで有名な選手がいるんで技術とかは高いと思うんで、試合を見たことは無いんであんまり言えないんですけど、2連敗してるってことはやっぱり強いんだろうなっていう印象はありますね。

――今季の早稲田の強みはどこだと思いますか
 守備意識はみんな高いと思うんで、そこからボール奪って速く攻撃に展開するっていうのは一番の早稲田の強みかなって思います。

――逆に課題として感じている部分はありますか
 こないだ青学戦は6点取れたんですけど今まで1−0とか僅差の試合だったんで、やっぱり総理大臣杯出れるじゃないですか、その中で1点だけじゃ相手は強いんで守りきれない部分はあると思うんですよ。失点とかあると思うんで2点、3点と得点のバリエーションを増やしていかなきゃ日本一になれないと思うんで。

――やはり総理大臣杯は楽しみですか
 めっちゃ楽しみです(笑)

――近藤選手個人の早慶戦での目標を教えてください
 自分は上手いとかそういうタイプの選手ではないので気持ちを前面に出して、そういうプレーから観客の人たちに何かいいものを与えられたらなって思います。

――注目してほしいところはありますか
 自分の長所としては動きだしのスピードだったりその質が、自分の中では長所だと思ってるんでそこをみんなに見てもらえればいいかなと思います。

――最後に早慶戦に向けての意気込みとファンの方にメッセージをお願いします!
 たくさんの人たちがいる中で試合が出来るっていうのはめったにないことなので、早稲田としての誇りを持って、早慶戦なんでみんな注目してると思うんですけどその中でも気負わずに自分のプレーが出せたらいいかなと思います。


 

1年生とのボーリング企画楽しみですね!

 まだ入学したばかりにもかかわらず、既に早稲田を背負っている自覚が芽生えている近藤選手。早慶戦を終えた頃にはより一層頼もしくなっていることでしょう。 チームに新しい風を巻き起こす1年生らしいフレッシュなプレーに期待です!


関連URL
ア式蹴球部公式ホームページ

(TEXT=磯綾乃、PHOTO=平尾実夏)
 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる