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 箱根駅伝直前選手インタビュー、第5弾は市川宗一朗選手(スポ3)です。
明朗快活な印象を与える市川選手。先月行われた全日本大学駅伝が大学駅伝デビューとなりました。
叩き上げの選手がいてこその早稲田ですが、彼らの強みはどこにあるのでしょうか。市川選手にその魅力を語っていただきました。




 
市川宗一朗選手プロフィール
  スポーツ科学部3年
 愛知・岡崎高校出身
 自己記録 5000m:14分08秒35
       10000m:29分22秒03
ハーフ:65分39秒  

――現在のコンデションは(取材を行ったのは12月17日)
 今は順調に練習もこなせていて調子も上がってきているので、状態はいいと思います。

――今シーズンは5000、10000、ハーフの全てで自己ベストを出されました。好調の要因は?
 多分今までの2年間で積み重ねてきたものが結果に出せるようになってきたのかな、と。その積み重ねがあったからこそだと思います。

――大学駅伝デビュー戦となった先月の全日本大学駅伝で得た収穫と課題とは
 全日本ではすっごくプレッシャーを感じたんですよね、大きな舞台だったので。その中でやっぱりプレッシャーに負けちゃったというか、自分のレースが出来なかったので、そこが課題だなと思いましたし、悔しさも残ったのでそれを箱根で挽回したいなと思っています。

――全日本の際に先輩や同期から励ましの言葉やアドバイスなどはありましたか?
 そうですね。一緒に行ってたメンバーからはすごい励ましもらいました。特に前の区を走った前田(=悠貴、スポ3)とは宿舎が一緒だったんですけど、彼から常に心強い言葉をもらっていたので、それがすごい自分の中でプラスになっていました。

――猪俣さん(=英希、平23スポ卒)が契機となり、一般受験組がメディアからも大々的に取り上げられるようになりました。市川選手が考える叩き上げの選手ならではの魅力とは
 やっぱり安定感ですかね、崩れないというか。あと粘り強さっていうのが。それまでの泥臭い練習をやってきた時代があるので、それが試合に発揮できているのかなと思っています。それこそ、「こんなことやってて強くなるのかな?」って思うときもあるとは思うんです。僕もそう思うときもありながら2年間やってきたので。それでも自分のやっていることに自信を持ってやって来れたので、それがやっぱりいざレースで苦しくなったときの我慢に繋がってるのかな、っていうのはすごく思います。

――市川選手の走りのセールスポイントは
 やっぱり2年間培ってきた粘り強さっていうのは自分でもウリになっているところだとは思うので。それをもっともっと磨きをかけてアピールしていきたいなと思います。

――箱根で走りたい区間、または適性区間などはありますか?
 そうですね、そういうのはあんまり意識したことはなかったですけど…、でもどちらかというと復路のタイプかなと思っているので。でも、とにかく自分は任された区間をしっかりと走るのが役割だと思っているので、「どこでもこい!」という準備はできています。

――勝つためにチームに必要なことは?
 やってきている練習と調整はこれまでの先輩がやってこられたことと同じで、しっかりやってこれていると思うので、あとは気持ちの面だと思っていて。どれだけ全員が優勝に向けて気持ちを高めていけるかだと思っています。

――ご自身の役割は
 今シーズン、自分はBチームから叩き上げの選手として結果を残して来れたので、そういう意味で下からこう…なんですかね、盛り上げるというか。そういう立場なのかなと思っているので、その役割を果たしていきたいなと思います。

――来年はいよいよ最上級生になられます。学年の中で話し合いなどされていますか?
 もうすぐ自分たちの代になるということで、そういった話し合いもちょくちょくしています。でもまだ4年生がいるので、今の僕らの役割は4年生をバックアップしつつも、下級生を引っ張るっていう繋ぎの役割だと思っていて。そういう役割を箱根まではしっかりしていこうという話をしています。

――「箱根はなんとしてでも優勝しなければ」というプレッシャーはありませんか?
 そうですね、やっぱり出雲、全日本を落としているので、最後はなんとしてでも勝ちたいとは思うんですけど、でも、「勝たなきゃいけない」っていうよりは、むしろ「勝ちたい」っていう思いの方が強いので、ある意味挑戦者として今度はやっていきたいと思います。

――早稲田がチームとして誇れる点とは
 やっぱり去年の3冠っていうのと、それから3冠を経て今年の出雲、全日本で負けているところですかね。僕らは勝ちを知りつつも、勝つことの難しさを知っている世代だと思うので。それを強みにしていきたいです。

――箱根での意気込みをお願いします。
 とにかく総合優勝を目標としているので、それに向けて自分の役割をしっかりと果たしていきたいと思います。

(TEXT、PHOTO=矢野真由実)
 


 
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