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 箱根駅伝直前選手インタビュー、第9弾は前田悠貴選手(スポ3)です。
昨年の全日本以降全ての駅伝に出場し、存在感を示している前田選手。出場したほとんどの駅伝で区間上位の走りを見せチームに貢献していますが、いまだ区間賞を取ったことはありません。
箱根駅伝を目前に控えた今、区間賞に対する想いなども話してくれました。




 
前田悠貴選手プロフィール
  スポーツ科学部3年
 鹿児島・小林高校出身
 自己記録 5000m:14分03秒89
       10000m:28分54秒34
ハーフ:63分02秒  

――現在のコンデションは(取材を行ったのは12月17日)
 上尾が終わってから集中練習が始まったんですけど、しっかり走行距離を踏む中で調子も上がってきたので、良い状態なんじゃないかなと思います。

――練習では大迫(傑=スポ2)選手に先着したという話も伺いましたが。
 そうですね(笑)。去年の今の時期も調子が良かったんですが、その時よりもタイムにしても良いタイムで走れているので、今のところ調子は良いかなと思います。

――チームの雰囲気はどうですか?
 僕も含めてなんですが、みんな調子が上がってきていると思いますし、この1年間を見てきて一番良い状態にはなってきているんじゃないかなと思います。

――特に調子が良さそうな選手は?
 うーん、平賀(翔太=基理3)はずっと調子が良くない時期が続いていたと思うんですが、今は練習でも前の方でやれるようになってきて頼もしいなと思います。

――学年の雰囲気は
 今回3年生からは6人選ばれているんですが、本当にみんなが箱根で走るっていう気持ちで取り組んでいると思うので、雰囲気は良いんじゃないかと思います。

――今の3年生は優しい性格の選手が多いと伺いましたが。
 まあ優しいというかおとなしいですね(笑)。でも来年は4年生なので、優しいだけじゃだめですし、言うことはしっかり言うようにやっていかなければならないなと思います。

――出雲全日本を終えて自身に見えた課題や収穫は?
 去年は先頭で襷を貰うことが多かったんですが、今年後ろで貰ってみて、前を追うのにすごいエネルギーを使うっていうことを実感しましたし、前を追うのは難しいなって感じました。今年の箱根も他の二校が強いのでそういう状況になる可能性が高いと思うんですけど、去年はそういう経験が全くなかったので、そういった意味では出雲、全日本で前を追う展開を経験できて良かったのかなと思います。

――先頭を走るのと前を追うのでは全く違うものですか?
 そうですね、先頭を走る時は自分で立てたプラン通りにうまくタイムを測りながら走れるので自由が利くんですけど、後ろで貰った場合はとにかく前を追わなきゃいけないのでプランも崩れてしまいますし、前を走っている選手も力のある選手なので、なかなか追っていくのは難しいなと。逃げる方が楽だったなと感じます。

――区間配置などはおおよそ決まっていますか?
 まだどこを走るかはわかりませんが、任されたところで自分の力をしっかり出したいと思います。

――走りたい区間は
 やっぱり入学した時から1区を走りたいと思っていたんです。ラストスパートが比較的得意なので、そういうところを活かして1区で戦ってみたいなという気持ちはあります。

――昨年度の箱根駅伝では4区で惜しくも区間2位でしたね。
 そうですね。去年は全日本も箱根も区間2位でしたし、今年もまだ区間賞は取れていないので、箱根では区間賞を取りたいという気持ちはあります。

――個人としての目標は
 区間賞は取りたいと思うんですけど、その中でも2位と2秒差とか1秒差の区間賞ではあまり意味がないと思うので、残りの区間の人が楽に走れるようにできるだけ多くの貯金を作れるようにしたいと思います。

――チームとしての目標は?
 もう今年は2回負けちゃっているので、箱根こそは勝ちたいです。出雲と全日本よりはみんな自信を持ってやれるんじゃないかなと思います。

(TEXT=染谷知里、PHOTO=矢野真由実)
 


 
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