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 箱根駅伝直前選手インタビュー、第2弾は大串顕史選手(スポ4)です。
茨城の名門校・水戸第一高校から一般入試で競走部の門を叩いた大串選手。一般入試組ながら2年生にして箱根路をデビューするなど実績のある彼に渡辺康幸駅伝監督(=平8人卒)の期待も高まります。
最後の箱根に向けて大串選手が今感じることとは。




 
大串顕史選手プロフィール
  スポーツ科学部4年
 茨城・水戸第一高校出身
 自己記録 5000m:13分59秒15
       10000m:29分03秒86
ハーフ:64分23秒  

――現在のコンデションは(取材を行ったのは12月17日)
 集中練習もしっかりできていますので、上々に仕上がっていると思います。

――集中練習ではどのような練習を?
 30kmくらいの長い距離を踏んだり、5000mくらいを単発で何回かやったりという感じです。

――チーム全体の状態や雰囲気は
 全日本が終わってからは負けてしまったことでチームの状態も下がり気味だったんですけど、上尾が終わった後くらいからみんなのモチベーションも上がってきているので、今は本当に上手くいけば優勝できるくらいの、去年みたいな良い雰囲気になっていると思います。

――上尾ハーフマラソンでは自己新記録でしたが、その走りについてはどう感じていますか?
 やはり4年生としてチームを盛り上げるために、63分台を出すことを僕の中で一つの目標としていたので、63分台を出せなかったことはチームに貢献できなかったという点で残念だったなと思います。

――出雲・全日本では出番がなく終わってしまいました。
 調整不足と体調不良で走れずに終わってしまい、自分の身体を把握できなかったということに甘さを感じましたし、こういうチーム状況でしたので自分が出てチームに貢献しなきゃいけないという気持ちがありましたので、出られなかったということには悔しい気持ちが強いです。

――箱根駅伝を目前に控えた現在の心境は
 箱根駅伝は2年前に走って区間11位という結果に終わってしまい、自分としてはチームに貢献できず憤りを感じる試合でしたので、ここでしっかりその時のリベンジをしたいっていう気持ちがあります。
ただそれ以上に、チームにしっかり貢献してチーム全体で優勝を勝ち取りたいなという気持ちの方が大きいので、リベンジもかねてチームとしての総合優勝を狙っていきたいなと思います。

――2年前の箱根での経験は大きいですか?
 やはり2年の時に箱根で失敗をしてから、一回一回の試合に責任を持って臨まなければならないという気持ちがより強くなりました。高校までは駅伝が遊びと言ってはあれですが、部活動のイベント的なものだったんですけど、やっぱり大学に入ってから、自分の陸上生活を投じて駅伝に挑むっていうのを味わって、重みの感じ方が全然変わりましたね。

――大串選手にとって箱根駅伝とは
 難しいですね(笑)。一つにはリベンジの場ですけれど、もう一つにはチームの絆を試す場所だと思います。

――4年生の雰囲気はどうですか?
 三田(裕介=スポ4)を初めとして矢澤(曜=教4)も練習では強いですし、それ以上に今年は井上(太郎=人4)と安永(陽=スポ4)がメンバーに入ってきて、彼らは最初はBチームだったんですけど、4年生の意地を見せて入ってきてくれたことにものすごく刺激を受けています。
それからつい最近まで怪我をしていた八木(勇樹=スポ4)ですけど、チームを盛り上げるためにしっかり帰ってきてくれました。4年生の雰囲気でチームが決まるっていうのは去年感じましたけど、自分がいざこの場に立ってみるとそれをより強く感じていますので、4年生の存在は大きいなと思います。

――4年生同士ではどんな話をしますか?
 基本僕たちの学年はミーティングを開いて話をしています。ミーティングを通して色々話し合いをすることでお互いの理解を深め合ってきた仲なので、去年並みに、もしかすると去年以上に「絆」の面では強くなっているのかなと感じます。

――箱根駅伝でキーとなる区間はどこだと思いますか?
 完全に5区ですね(笑)。甘く見ていると本当にやられてしまいますし、去年も3分か4分つけて全部返されているので。全日本を見てもわかる通り、2分以上差がついてしまうと前が見えなくて追いつくのは不可能に近くなってしまうので、最低限前半の4区間でしっかり3分以上は差つけておかないと後半の区間で追っていくのは難しいのかなと思います。

――最後に箱根駅伝に向けた目標をお願いします。
 やはり自分としては2年前のリベンジをしっかり果たしたいと思っていますが、それ以上にチーム全体でしっかり走って総合優勝を狙っていきたいです。大手町で監督をもう一度胴上げしたいなと思っています。

(TEXT=染谷知里、PHOTO=矢野真由実)
 


 
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