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安永陽選手プロフィール
スポーツ科学部4年
東京・早稲田実業高校出身
自己記録 5000m:14分22秒2
10000m:29分39秒65
ハーフ:64分51秒
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――現在のコンデションは(取材を行ったのは12月17日)
調子が良いか悪いかはわからないですけど、気持ちの面ではすごく充実していますし、走り自体は良い方だと思います。
――集中練習はどうですか?
自分が思っている以上にできていて、正直怖いぐらいです(笑)
――箱根を走りたいという気持ちは強いですか?
そうですね、中1の時から10年間陸上をやってきた集大成というのもありますし、もうすぐ終われるんだっていう喜びと、もうすぐ終わってしまうという寂しさと、いろんな気持ちが入り混じっていますけど、自分が思っている以上に力がついてきたなというのは感じているので走りたいですね。
――チーム全体の状態は
最初の方はちょっと4年生がうまく走れていなくて、チームとしても上手くまとまっていないなという感じだったんですけど、後半になって八木(=勇樹スポ4)も集中練習に戻ってきて。八木がいるだけでチームの精神的な不安とかがなくなりますし、後半は良い雰囲気になっていると思います。
――チームの中でも調子が良い選手はいますか?
全体的にみんな良いんですけど、4年生が雰囲気はものすごくいいのかなと思います。最後っていうのもありますし、4年生がやらないと結果はついてこないので、そういった意味で4年生が集中できているのかなと思います。
――上尾ハーフマラソンでは自己新記録でしたね。
64分台を最低限のノルマとして考えていて、正直「もしかしたら出ないかも…」とも思ったんですが、Aチームでずっと夏から揉まれてやってきて、苦しくなってからも粘れるようにはなったかなと感じていましたので、それが結果につながったのかなと思います。
――今回エントリーメンバーに入れた要因は何だと考えますか?
今まで練習ができていても試合がだめだったりとか、練習ができていなくてたまたま試合が良かったりとか、そういう不安定な面が多かったんですけど、練習も試合もある程度最低限のタイムでまとまるようになってきたんで、そういった意味では安定感が出たのかなと。そこがメンバーに入れた要因かなと思います。
――安永選手の強みは
意外性のある走りっていうのが強みかなと思います(笑)。最初からきつそうだったのに、案外そのままいっちゃったりとか。あまり期待されていない部分があっても、最近はそれを良い意味で利用するというか、良い方向に爆発できているのかなと思います。あとは、苦しくなってからの粘りでは負けない自信があるので、粘り強い走りができればなと思います。
――そのような粘り強さはどこから来ると思いますか?
一番大きいのは気持ちですね。身体がどうかはわからないんですけど、気持ちの面で「最後だ」っていう想いがあって、そこから不思議な力が出ているのかなっていうようには思います。
――そのような気持ちの変化はいつごろから
夏の三次合宿くらいで、前半は内容があまり良くなかったんですけど、後半になるにつれて良くなってきて、「ここで頑張れば入れる」っていう気がしてきたんですよね。 全日本のメンバー争いにも絡めてきて、もうちょっと一生懸命やらなきゃだめだなっていうことに気づきました。それは自分本位といえば自分本位なんですけど、やらなきゃいけないっていう責任感を少しずつ感じるようになってきて、それからですかね。
――可能性が見えてくるにつれて箱根への気持ちが強まっていった
そうですね。今まではメンバー入りにも程遠かったので、箱根駅伝で優勝目指すからチームのために何か頑張ろうといっても、何を頑張ればいいのかわからないっていうのが正直なところだったんです。そういった意味でも、メンバー入りという目標であったり10人の中に入るという目標であったり、そういうのが明確になってくるにつれてどんどん気持ちの面でも強くなってきたのを感じますね。
――最後の箱根を控えた現在の心境はいかがですか?
あんまり「絶対自分が10人に入ってやろう」と思いすぎると上手くいかない気もするので、まずはやるべきことをやろうという気持ちが強いです。僕は今まで不安定な選手だったんで、今はようやく安定はしてきたんですけど、ここで一回でも悪い面を出してしまったら印象も良くないですし、まず自分が目の前にある練習をしっかりやるとか、怪我をしないとか、風邪を引かないとか、そういうことをしっかりやっていこうかなという気持ちが強いです。そういうことをしっかりやればメンバーにも選ばれると思いますし、「集中練習をしっかりこなせれば結果は出る」っていうことを監督もコーチもおっしゃっているので、そういった意味でも自分がやるべきことをしっかりやろうかなと思っています。
――4年生の雰囲気はどうですか?
やっぱり4年生の「やってやろう」という気持ちは強く感じますし、僕自身、「去年の4年生の方が強かった」とか言われるのは悔しいので、良い一体感は生まれていると思います。
――箱根に向けたご自身の目標は
箱根は10年間の集大成となるので、「もう陸上を辞めたい」とか思った時期もあったんですけど、そういう時期にも支えてくれた両親であったり、監督・コーチ、チームメイトに感謝の気持ちを表す意味でもしっかり結果で示したいと思います。それが一番の恩返しになると思うので、きちんと結果を出して今まで支えてくれた人に恩返しができればな、と思います。
――チームとしての目標をお願いします。
やっぱりもう総合優勝しかないです。出雲、全日本は負けてしまいましたけど、最後に笑って終われれば、「良かった」と言える一年になると思うので、総合優勝に向けてしっかり頑張っていきたいと思います。
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