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競走部駅伝特集〜挑戦〜

〜早稲田の前に立ちはだかるライバル達≪東洋大学編≫〜


 

最後の箱根路に挑む柏原。
4年連続の区間賞と5区区間新記録の達成に期待がかかる。

 今年の大学駅伝で、早稲田・駒澤と並び3強と呼ばれる大学の一角にいるのが、東洋大学だ。
前回の箱根では往路優勝しながらも、復路で早大の逆転を許し、総合2位に終わった東洋。その悔しさを胸に迎えた今年の出雲駅伝では優勝、続く全日本大学駅伝では駒澤大学に先行を許すものの2位でまとめあげ、その総合力は箱根駅伝出場チームの中では最高峰と言えるだろう。なおかつ今年の東洋には前回の箱根を走ったメンバーが8人も残っている。

 その中でも言わずと知れた柏原竜二(4年)は今回が最後の箱根となる。過去3大会では山上り区間の5区で3年連続区間賞(1年次1'17"18区間新、 2年次1'17"08区間新、3年次1'17"53)であり、その驚異的な走りで多くの人の心を動かした。前回大会で猪俣英希(=平23年スポ卒)を抜き去った姿は記憶に新しい。箱根の5区での圧倒的な強さから「山の神童」と呼ばれる柏原だが、その実力は山に限った話ではない。平地でも強靭なスタミナとスピードを誇る彼は日本陸上界での知名度も高く、その存在は幅広い世代から知られている。
今年度柏原は出雲で1区6位、全日本ではアンカーで区間賞であり、着実に調子はあがってきているのではないだろうか。そして続く箱根では4年目の集大成。キャプテンとして、そしてエースとして、チームを引っ張る走りが求められる。常に大きな期待がかかる分、そのプレッシャーも相当なものだろう。その状況下で、世間の注目を一身に集める柏原がどんな走りを見せるのか、大いに気になるところである。

 同じく4年生の宇野博之、田中貴章、川上遼平、山本憲二ら前回大会メンバーは、今回の箱根でも主体となっていくことが期待される。最後の箱根に対して持つ想いもひときわ大きいに違いない。宇野は過去3大会連続で箱根を走っており、チームには欠かせない存在であろう。田中は前々回7区、前回9区で区間賞、実力のある選手である。チーム屈指のスピードランナーである川上は出雲、全日本と出走し、箱根でも起用される可能性が極めて高い。前回大会で早大・中島賢士(=平23スポ卒)とのアンカー対決を展開した山本は、今年の全日本6区でも区間賞を獲得するなど実力十分だ。実力者揃いの4年生集団が箱根で東洋を湧かせるに違いない。


 

11月の上尾ハーフマラソンでは日本人トップで東洋大記録を打ち立てた設楽悠太。双子の兄、啓太とともに全日本のリベンジを果たしたいところだ。

 4年生以外にも、出雲、全日本で安定した走りを見せた市川孝徳(3年)や、前回1年生ながら箱根を走り、今年も出雲、全日本と主要区間を任されている設楽啓太、悠太兄弟(共に2年)はチームにとって大きな戦力である。

前回の箱根では21秒差で早稲田に敗れた東洋大学であったが、今回の箱根ではその悔しさをバネに優勝への思いも格段に強まっているであろう。
絶対的エース柏原率いる東洋大学は、箱根2連覇をめざす早稲田の前に大きく立ちはだかる。

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=関谷公子)
 


 
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