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 特集「Memories」第3弾はゴルフ部木ア亮太選手(スポ2)です!木ア選手の思い入れのある品についてのお話とともにゴルフを始めたきっかけ、来季の目標などを語っていただきました。20歳になり10代の頃と変わったという新成人の熱い思いに注目です。





 
木ア亮太選手プロフィールプロフィール
スポーツ科学部2年
水城高等学校出身

――ゴルフを始めたきっかけは?
  始めた当時自分は肥満児でして、何かスポーツをやったらという親の勧めで始めました。普通小学生は、スポーツ少年団があるような野球やサッカーって言うと(親は)思ってたと思うんですけど、当時はゲーム好きで、ゴルフゲームをやっていて楽しそうだなと思って始めたのがきっかけです。

――ゴルフの魅力は?
 相手が居ないっていうところですかね。野球とか、テニスとかは人がいて結構相手に左右されるスポーツじゃないですか。ゴルフも確かに相手はいますけど、ボールを打って一つのカップに入れることが原則なので、自分がカップに向かってどう打っていくかがメインじゃないですか。ゴルフをよくするのもしないのも、自分次第というところだと思います。あとは、年齢関係なくやれることですかね。ほかのスポーツは、60、70歳になったら娯楽として楽しむものになりますけど、ゴルフは10歳と70、80歳でも同じように戦えるスポーツなので、そういうところが魅力かなと思います。

――普段、練習はどのようなことをしているのですか?
 今は、飛距離アップするためにトレーニングをすることが多いです。スイングとかは、あまり大きくいじってないですが、自分の無駄なところを全部省いてシンプルな動きをするためにいつもスイングを仲間に撮ってもらって、それを見て自分でここが悪いかなと思うところは、自分の考えで分析していって直しています。試行錯誤は、常に繰り返して意識してやってるつもりです。

――プレー中意識していることや、心がけていることは?
 プレー中は、結構ミスの出るスポーツなのでミスした時に、感情を出したりすると一緒に回っている人にも迷惑かけたり、不快な思いをさせたりするのもよくないと思うのであまりそういういやだなと思ったことも顔に出さないように自分の中で感情コントロールするということを第一に考えてやっています。

――ライバルは?
  ライバルは、自分自身ですかね。自分自身に打ち勝てれば心の面で負けることもないので。しいて言うなら、これから入ってくる新入部員ですかね。スポーツ推薦で入った身なので、ある程度のレベルの選手で、かつ年下には、負けられないという気持ちがあるので。同期のメンバーには、まず負けてはいけないなという思いで勝っていきたいと思っています。

―― 先輩という立場を意識しているのですか?
  そうですね。去年1年生という立場で、先輩にいろいろ指導を受けたりして早稲田のゴルフ部っていうのを伝えてもらったのでそれを今度、後輩に先輩として教え、伝えていかなければならないと感じています。3年生になったらあと2年で、ゴルフ部を引退することになるので、そろそろそういう時期なんじゃないかなと思います。

――1年生の頃からチームの主力を担ってきたと思うのですが、責任や周囲からの期待を感じることはありますか?
 地味にありますね。1年から試合に出させていただいているのは、あまり自分の中でもそんなにプレッシャーは感じることないですね。むしろ高校時代ハードな練習を積み重ねてある程度自信は持っていたので、そういうことはなんとも思っていないです。 でも周囲の期待とかは、やっぱり感じますね。自分がミスしたからチームがだめになったとかそういうふうに思われるのは嫌なので、自分がやるべきことはや らなければいけないという責任感は凄くあります。




 

クラブを手に取り説明してくださる木ア選手。このクラブに木ア選手のゴルフの歴史が刻まれている。

――さて、ここで本特集「Memories」では思い入れのある品を持ってきて頂いているのですが、木ア選手の思い入れのある品とは?
 クラブです。このクラブは、10歳の時にゴルフを始めて、中学校の時も普通に試合でも使っていて、高校のゴルフ部に入っていた時に部活で3年間ずっと 使っていたクラブです。ちょっと見てわかるかは……。もともとこういう感じの溝だったのが、打ちすぎて変形(溝がほとんどないような状態でした。)しちゃったのをこれぐらいしかないなと思い持ってきました。(実際のクラブを見せていただきながら、非常に丁寧に説明して頂きました。)

――ゴルフ人生の中で心に残っている出来事は?
 そうだなぁ。とりあえず、中学3年の時に試合で上位に入った関係で初めて海外遠征をしたことと、高校の試合で自分のゴルフのスコアでベストを出したことです。その2つが今言える範囲ではっきりしていることですね。

――今季全体を振り返って
 今季は、あと一打に泣いた年でした。ゴルフは、どんなに思い切り300ヤード飛ばしても、50cmで短いパッドを外しても、一打の重みは変わらないので、今季も一打に泣くってことだけはしないように練習を積んでいたのですが、それを活かしきれなかった自分の練習内容に問題点や足りない部分があったと思います。終わったことなので気にしていないのですが、来季は一打と言わず、十打くらい余裕を持って予選を通過して笑うようなゴルフができればと思っています。

――来季に向けて、成長したことや収穫は?
 今季は、本当に一打に泣いた年だったので、ゴルフ自体は、かれこれ10年はやっているので技術や攻め方でだめだったなってことはないですし、あったとしても改善できる範囲のことなので、心配はしていません。ですが、ここ最近は心理面で弱くなったなと感じています。10代の頃は、先のことを考えずに今やるだけのことを全うすれば結果もついてくるしそれでいいんだと思っていましたが、20歳になってから色々なものがチラつくようになって、ここで通らなければだめだと自分を追い込んでしまって、それが試合でも影響してしまっていたと思います。そういうことを考えたら来季は、当然成績を求めるのも大事なんですけど、今一度原点に戻ってゴルフを楽しむことを心がけていきたいです。


 

思い入れのあるクラブでスイングを披露していただいた。

――最後に、来季に向けて意気込みをお願いします。
 後輩や新入部員も増えて、そろそろ一番上の人間になってくるので、部活において模範となれるような人間にならなければいけないと感じています。まず自分ができることは、ゴルフ部のレギュラーで戦わせていただいている一員として、成績を残し数字で後輩たちに見せていかなければいけないと思っています。少なくとも自分が納得いかないゴルフをしないことですね。毎回100点のゴルフができるようにするっていうことが大事だと思います。あとは、先輩の姿を見て後輩は育つと思うので、部活だけでなく生活面での態度も改めていくことですね。皆の手本になれるよう頑張りたいと思います。  

 

 

(TEXT=猪野史夏、PHOTO=矢野真由実)

 

 


 
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