2012早慶サッカー定期戦直前対談第1弾はFW対談!
富山貴光選手と、榎本大希選手です。
学年が違いながらも仲の良い気のあったインタビューを見せてくれました。
お二人の話だけでなく、主将、副将の意外な一面も教えてくださいました。
――今回の対談の中で唯一学年が違う対談なのですが…お互い先輩後輩という意識は強いですか?
富山貴光選手(以下:富山):いや全然なめられてるんで(笑)
榎本大希選手(以下:榎本):尊敬してます。
富山:大体のやつがそう言うんですけど、だいたいそうじゃないです。
――榎本選手にとって富山選手はどんな先輩ですか?
榎本:どんなかな…ふざけてて(笑)でも心めちゃめちゃ広くて!心一番広いです!世界で(笑)
――では富山選手からみた榎本選手はどうですか?
富山:ふざけてます(笑)自分のペース持ってます。ぼーっとしてるのか分かんないですけど。
――とても仲が良さそうですね!
富山・榎本:まあ(笑)
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富山貴光選手プロフィール
スポーツ科学部 4年
矢板中央高校出身
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――榎本選手から見た4年生ってどんな学年ですか?
榎本:4年生は…なんだっけ?
富山:俺知らねーよ(笑)
榎本:4年生は仲良いですね。誰かがすべってる時とか、みんなで助け合ってごまかせるような団結力。
富山:俺の時は違うよ!(笑)人によってだよね。
榎本:人によって。トミー君はすべるんだけど(フォロー)されないね(笑)
富山:キャラ設定されてるんだよ。
――と、言われてますけど富山さんご自身はどう思いますか?
富山:自分の学年ですか?は、仲良い(笑)
――では富山さんが見た3年生は?
富山:3年生は個性がほんと強いやつらばっかりなんで。まあそれでもみんな仲良いんで、面白い学年なんじゃないですかね。
榎本:いや、一番駄目な学年(笑)
富山:ふざけちゃうんだよね。
御殿場で一体感が生まれた
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榎本大希選手プロフィール
スポーツ科学部 3年
横浜Fマリノスユース出身
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――先日のアミノバイタルカップ優勝おめでとうございます!優勝出来る手ごたえは最初からあった?
富山:そうですね、チームの雰囲気とかはすごいよかったんで。多分御殿場でやったことでチームが良い方向に向いていったと思います。先輩後輩もあんまり関係なく、仲良くしていた感じがするんで、1年生とかも垢抜けたし、色々先輩とかと絡んでいたんで、そういう部分から良い感じにチームが乗っていけて。連戦の中でもみんな団結してやっていたんで優勝出来るんじゃないかなとは思っていました。
榎本:一応最初から優勝しようっていうのは目標だったんで、するつもりではいましたけど、やっぱりトミー君が言ってたけど御殿場で一体感とか生まれたのかなと思います。他のチームよりかはうちのチームのほうが「あの大会で優勝しよう」っていうのが強かったし、強いメンタリティとか持ってたんで、そういうところから繋がったのかなって感じますね。
――なぜ御殿場がよかったのですか?
富山:普段だったらみんな実家だったりとか、寮だったりとかで、普段一緒に夜とか過ごさないけど(御殿場では)みんな一緒にいて。部屋もアパートみたいなとこに結構大勢でいたんで、そういうところで普段話さない人とかと話したり、あと風呂場とかもあったんでみんなで入ったりとか。まああとはゴルフとか色々遊べるところとかもあって、気晴らしに出来るものとかもあったんで。
富山・榎本:ホタル見たりとか。
富山:そういので多分、団結力っていうか一体感っていうかそういのがすごい深まっていったのがよかったかなと思います。
――楽しかったみたいですね。
富山:そうですね、楽しかったですね。
榎本: (試合が)1日置きだったし、1試合なんで相当時間にも余裕があったし、一緒にいる時間も結構長かったんで。まあ別にそのおかげで勝ったのかどうかは分かんないですけど、それでちょっと仲良くなったっていうか(笑)一体感が生まれたっていう感じはありますね。
――ではリフレッシュは出来たのですね。
富山:そうですね、意外と。
榎本:温泉もあったし(笑)
――連戦はつらくはなかったですか?
富山:いや、疲労はある程度はありますけど、意外と試合のほうが楽だもんな、意外と意外と(笑)合宿とかと比べたら全然楽なんで。
――アミノバイタルカップ参加中も普通に練習を?
富山:普通に中日は練習してました。きついとは感じたんですけどつらいはないです。
――優勝してチームとして変わったことは?
富山:変わった?
榎本:変わってないんじゃないですか?(笑)
富山:変わってないと思います。サッカーの質とかそういうのはもっともっと向上していかないと。リーグ戦前季3位で終わってるんで、これからもっともっときつい戦いになってくると思うんで一人一人の個人能力も上げていかないといけないですし、チームが向上していかないといけないんで。まあ変わってないような感じはします(笑)
1位しか許されていない環境
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御殿場の地がチームにより一層の一体感をもたらした。
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――ではリーグ戦前半振り返ってどうですか?
榎本:楽な試合は少なかったというか(笑)
富山:大体きついよね。
榎本:きつい試合が多かったです。まあそういう試合をものに出来てきたっていうのはプラスに考えればプラスなんですけど、もう少しやっぱり強くならないと、後期本当に勝てるかどうか分かんないです。3位なわけだし優勝するためには、ここからもっと上目指していかないといけないっていう感じがしますね。
富山:勝てないときもありましたけど、去年に比べて失点してからも点が取れるチームになってきて、去年1点とかしか取れなかったチームが2点、3点取れるチームになってきていてそれはいいと思いますけど、守備のほうで去年より失点してる部分が多いと思うので、そういう試合が続くとやっぱり、前期は勝てた試合もありましたけど後期になってくると、そこ(点を取られて)から守られて点取れないで負けるっていうのが出てくると思うんで、もう一回守備の部分をやっていかないとこれから厳しくなってくるのかなーと思います。攻撃のほうはまあいいとしても本当に守備の面で、細かいところになってくると思うんですけど、そういうところをしっかりチームとしても個人としてもやっていかないと駄目かなと思います。
榎本:まあ最近点取れてるんですけど、特に調子がいいかどうかは分かんないですし、もっとチームとしても個人としてもレベルアップしないといけないと思います。
――3位という順位については?
富山:1位しか許されてないのが早稲田の環境なんで。(1位と)勝ち点2も離れてるっていうのは結構厳しい状況だと思うんで、優勝を目標としているチームだと本当に重く受け止めてやっていかないといけないなと思います。
榎本:駄目だったっていうわけじゃないけど、1位じゃないと。このままいったら3位なんで、今のままじゃいけないんだと思って満足はしてないです。
――ご自身の攻撃面は?
富山:最近怪我してて出てないんですけどまあもうだいぶよくなってきてるんで、(早慶戦は)多分間に合うと思います。(攻撃面は)満足はしてないですね。前季5点しか取れてないっていうのがあるんで。まだまだ全然です。
榎本:あまり最初の頃は点取れなかったんで、点決めるだけが全てじゃないけど、チャンスはあったし、もっとチャンスを作れたと思うし、点取るだけじゃなくて。味方を活かすというか、組み立てたりできたらいいと思います。最初の頃よりかは今のほうが余裕を持って出来てる感じはあるんですけど。
――現在のチームは?
榎本:アミノバイタルカップで優勝してから、次のリーグ戦(対明治)で負けてしまって、そこからまた自分たちのことを見直して、また1からっていうか、もう一回原点に立ち返ってやっていかないとここから崩れてくっていうのはみんなで共有して、次の試合(対国士館)に臨みました。勝ててよかったんで、やっぱりそういう風に危機感を持って取り組んだんのがよかったのかなーと思いますね。
――畑尾さんはどんな主将ですか? 富山:キャプテンシーがあって、チームをまとめられるっていうか。あいつの一言はすごい影響力があるし、本当にチームに、センターバックで後ろにいないと安定しないというか、いないといけない存在かなーと思います。
榎本:その通りですね。あと性格が細かい。
富山:細かいけどちょっと抜けてる(笑) 榎本:で、ちょっとお茶目なところがある(笑)可愛いところがある(笑) 富山:恋愛トークが好きでっていう一面もあるんで。
――なんだか意外な印象です。
榎本:お菓子とかもめっちゃ食べるしね。
富山:可愛いんすよ色々と。
榎本:遠征とか行ったら普通にハッピーターンとかめっちゃ持ってきてる。
富山:「食うなよ」とか言いそうなのに。かわいい、子供っぽいところがあるんですよ。
――では菅井さんは?
富山:菅井さんは多分すごいいい人っていうか、優しい。後輩とかの相談も乗ってくれると思うし、あとは面白い。ふざけてるのか分かんないですけど冗談も言いますし、みんなの相談役っていうか、大翔とは違う位置で見てて気づいたこととかしっかりと伝えたり。縁の下の力持ちというか、ちょっと下のところでサポートできるっていうのがあるんで、すごいいいやつだなーと思います。
榎本:すごい気が配れると思うし、順平君は。下の学年にも怒ったりすらしなくて、ポジティブなことを言ってくれたりとか、練習とかでも結構前向きな声賭けをしてくれるし、すごい人間的にもしっかりしてる。
富山:しっかりしてる、はい。
榎本:歌上手いっす歌。
富山:歌上手いっす歌!
―そうなんですか!何歌われるんですか?
富山:えっとなんだっけなシャ乱Qの…
榎本:それ言ったら喜ぶかな順平君(笑)
富山:多分喜びますよ。なんだっけな有名なやつです…シングルベット?それかな多分。
榎本:十八番(笑)
富山:多分それだった気がする多分!上手いです、歌が上手いです。
――榎本さんはご自身どんな先輩だと思いますか?
榎本:別にあんまり先輩っぽくないし、先輩っぽくあんまりしたくないんで。
富山:今までが先輩後輩なかったんで、自分も先輩後輩関係なく仲良くしてるのいいと思います。
――富山さんは最後の学年ですが学生生活振り返ってみていかがですか?
富山:色んなことがあったりして、1年のときは試合に出られない時もあったり。大学に来てすごい学んだことがあって、サッカーだけじゃなくて、人間的にも。先輩の姿見たりとか、こういうのは学ぼうとか、真似しようとかすごい感じたり。あと半年ぐらいあるんですけど今ではすごい充実した学生生活送れてたと思うんで、更にここから良い学生生活が送れるように、更に成長できるようにいけたらいいなと思います。
今年は絶対勝って大騒ぎしたい
――では早慶戦についてお聞きしたいのですが、入学以来早慶定期戦で勝ったことがありませんが
榎本:まだ僕は3回目なんですけど、本当に今年は勝たないとやばいんじゃないかていう感じはするし。定期戦ですけど、本当に今年は負けられないです。
富山:過去3年一度も勝ててないんで、このまま負けて卒業してくのはいやなんで、今年は絶対勝って大騒ぎしたいなと思います。
――今年のリーグ戦では勝ちましたが…慶應の印象は?
榎本:正直結構やっかいな感じが(笑)
富山:めっちゃつないでくるんで。慶應はミーティングとかスカウティングとかもたくさんして、そういったところで研究されて普段できるプレーが出来なかったりするんで、面倒くさい相手だなって感じます。
――その慶應に対する早稲田の強みは?
榎本:基本的には毎年変わらないと思うんですけど。
富山:速さ?
榎本:しっかりとした守備からできるだけ高い位置でボール奪って速い攻撃をするとか。能動的に動くとかアクションとか、能動的な守備とか。なんか正確に言わないと怒られそう(笑)
――リーグ戦で慶應に勝つのと定期戦で勝つのでは違いますか?
富山:そうですね、違う感じはしますね。いつもより観客もいっぱい入りますし、雰囲気もちょっと違って独特なんで。
――富山選手が考える榎本選手の注目ポイントは?
富山:相手の嫌な位置で蹴れるっていうか、中間ポジションで。ボール持ってないときよりもボール持ってるほうが速い、ドリブルしてるほうが早いんで。そのドリブルからのシュートっていうのを見てほしいなって思います。
――榎本選手からみた富山選手の注目ポイントは?
榎本:トミー君は、どういうプレーっていうか、単純に色んな形で点取れる。本当に頭でも取れるし、ミドルでも取れるし、裏に抜けても取れると思うし。何を見るっていうかトミー君のゴールしてる姿を(笑)みんなが見れるといいと思います。
――最後に意気込みを!
榎本:えーっと、今年は絶対勝ちます…いやもうちょっとちゃんと(笑)
まだ勝って喜んだことがないんで、観に来てくれた早稲田の学生や、今まで応援してくれてた人たちのためにも…絶対勝ちたいです。できたらゴール決めたいです。
富山:色んな人の協力でこの試合ができてると思うんで、運営に回ってくれる選手とかもいますし、そういう人たちに感謝の思いを忘れずに試合して、過去3年間勝ってないんで、絶対勝てるように自分もゴールを決める気持ちで、そして最後に国立のピッチでみんなで笑って大騒ぎできるようにやれたらいいと思います。
終始和やかにインタビューに答えてくれた両選手。アミノバイタルカップの話は本当に楽しそうでした!
多少のきついこともみんなで楽しく乗り越える、それが早稲田ア式蹴球部の強みかもしれません!
明るい二人のゴールをぜひ国立競技場で見届けましょう!
関連URL
ア式蹴球部公式ホームページ
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