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 出雲駅伝区間エントリー発表&レース展望

2012年第24回出雲全日本大学選抜駅伝競走区間エントリーメンバー(10月7日発表)

区間
氏名
学年
学部
出身
5000m
10000m

1区

大迫傑

3

スポ
東京・佐久長聖
13.31.27
27.56.97

2区

高田康暉
1
スポ
鹿児島・鹿児島実業
14.19.40
29.27.06
3区
山本修平
2
スポ
愛知・時習館
13.42.17
28.14.49
4区

前田悠貴

4
スポ
鹿児島・小林
13.58.76
28.54.34
5区
田口大貴
2
スポ
秋田・秋田
14.23.60
30.21.00

6区

平賀翔太
4
基理
長野・佐久長聖
13.45.83
28.41.42
補欠

市川宗一朗

4
スポ
愛知・岡崎
14.08.35
29.22.03
補欠
柳利幸
1
教育
埼玉・早大本庄
14.20.89
30.07.95

 

レース展望

 10月8日、島根県出雲市を舞台に6区間44.5キロで行われる、第24回出雲全日本大学選抜駅伝競走。前日の今日、区間エントリーが発表された。

☆1区(8.0km) 出雲大社〜出雲市役所
 三大駅伝の初戦、今年の出雲のスターターを任されたのはエース・大迫傑(スポ3)。2年連続同区間での起用となった。先攻逃げ切りをはかりたい早稲田にとって1区は重要な区間となる。大迫は10000mで自己ベスト更新、関東インカレ5000m優勝、日本選手権10000m2位と今季も好調を維持。設楽啓太(東洋大)や撹上宏光(駒大)、5000mの持ちタイムが大迫を上回るエリオット・ヒース(米国アイビーリーグ選抜)など有力選手がそろうが、2区以降のためにも差をつけておきたいところだ。持ち前のスピードを生かした走りで区間賞を狙いたい。

☆2区(5.8km) 出雲市役所〜斐川直江
 最短区間である2区。スピードの求められるこの区間には期待のルーキー、高田康暉(スポ1)が登場する。大学駅伝のデビュー戦となるが、鹿児島実業高校2年時には全国高校駅伝で優勝を経験済み。大舞台にひるむことはないだろう。村山謙太(駒大)らエース級の選手もエントリーされているが、焦ることなく自らの走りができるかがカギとなる。序盤のアップダウンをうまくこなし、勢いをつけてほしい。

☆3区(7.9km) 斐川直江〜平田中ノ島
 エース区間、3区には昨年に続き山本修平を起用(スポ2)。例年ここで各校のエース級がそろうだけに、冷静かつ強気な走りが求められる。今季は5000m、10000mともに自己ベストを更新している山本だが、関東インカレ、全日本インカレともに入賞を果たすことができなかった。トラックでの悔しさを駅伝で晴らせるか。昨年1秒差で逃した区間賞にも期待がかかる。ライバルとなりそうなのは全日本インカレ5000m5位の久保田和真(青学大)、同じく8位の上野渉(駒大)あたりか。山本らしい積極果敢な走りを期待したい。

☆4区(6.2km) 平田中ノ島〜鳶巣コミュニティーセンター前
 4区には前田悠貴(スポ4)がエントリーされた。つなぎ区間と呼ばれるが、設楽悠太(東洋大)や油布郁人(駒大)など有力選手もエントリーしている。前田は今季5000mで13分台に突入。4年生にして初出場した全日本インカレでも入賞するなどその好調ぶりはチームの中でもトップレベル。昨年は三大駅伝すべてに出場し、出雲で5区3位、全日本で5区4位、箱根では9区2位と常に上位につけている。「目標は区間賞」と語る前田が、第22回大会で佐々木寛文(スポ4、当時2年)が出した区間記録にどれだけ迫れるかにも注目だ。

☆5区(6.4km) 鳶巣コミュニティーセンター前〜島根ワイナリー
 アンカーに好位置でつなぐためにも重要な5区には、初の大学駅伝となる田口大貴 (スポ2)が登場。山本と同様、一浪を経て競走部の門を叩いた選手である。今季は10000mとハーフマラソンで自己ベストを更新し、渡辺康幸駅伝監督(平8人卒)の期待も大きい。例年アンカーでの大逆転が見られる出雲駅伝では後続との差はどれだけあっても十分ではない。単独走となってもペースを維持する安定した走りが求められる。夏合宿で得た自信を手に、粘りの走りを見せてほしい。

☆6区(10.2km) 島根ワイナリー〜出雲ドーム
 最長区間かつ最重要区間のアンカーは4大会連続で平賀翔太(基理4)が務める。例年、大きな順位変動が起こるこの区間。今年も全日本インカレ5000mと10000mで2冠のエノック・オムワンバ(山学大)、マラソン学生歴代3位の記録を持つ出岐雄大(青学大)、全日本インカレ5000mで日本人トップの大六野秀畝(明大)、さらには昨年の出雲で平賀をかわした窪田忍(駒大)など各校のエースが顔をそろえる。対する平賀は関東インカレ、全日本インカレともに10000mで入賞。実力実績に遜色はない。4年目となる6区、知り尽くしたコースを安定感のある走りと磨かれたスピードで制すことができるか。

 昨年は3強と言われながら、箱根でまさかの4位。「今年は東洋と駒澤の2強」なる声も聞こえる。全長44.5kmのスピード駅伝で、早稲田の復活を見ることはできるのか。
 わずかなミスが大きく作用する出雲。まずは1区大迫でライバル校と差をつけることが必要だ。大会新記録で優勝した第22回大会は、1区から一度もトップをゆずることがなかった。駅伝で大切な「良い流れ」を作ることが重要になる。
 今年度3冠を目標に掲げる駒大、連覇をねらう東洋大、1・2年のみで挑んでくる明大も侮れない。しかしエントリーを見れば、主力の佐々木主将や志方文典(スポ3)を欠いてはいるものの、決して早稲田も見劣りしない。序盤から良い流れでつなぎ、アンカーまでに十分な貯金を作ることができれば優勝の可能性は十分にある。昨年とは一転、故障者を出すことなく、良い状態で終えることができたという夏合宿。その成果をまず出雲路で見せてくれることだろう。

(TEXT=福島瑠都)
 


 
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