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2012/11/04[競走部]

またしても優勝ならず、3位で終えた伊勢路
第44回全日本大学駅伝対校選手権大会 レポート

  本日11月4日、熱田神宮から伊勢神宮までの全長106.8kmで争う第44回全日本大学駅伝対校選手権が開催された。学生三大駅伝の一つである今大会、「今年こそは」という想いで優勝を狙っていったものの、3位でフィニッシュ。駒澤、東洋にまたしても差を見せつけられる結果となってしまった。


 

今季の駅伝主将を務める佐々木、今大会にはしっかり調子を合わせてきた。

 1区を任されたのは、大学駅伝デビューとなる柳利幸(教1)。高校から陸上を始めたばかりの柳は、強者揃いの学内の選考レースで勝って選ばれた新戦力だ。前半は、スローペースの集団の前方を走っていた柳だったが、集団が崩れていくとともに順位も後退。「全く自分の走りができなかった」という柳にとって苦い駅伝デビューとなった。

58秒差で襷をもらった2区を走る大迫傑(スポ3)は、徐々に順位を上げ、最終的には8人抜きの4位で3区へ襷を繋いだ。今年は、腕時計をつけ、ペースを意識しながら走った大迫の区間記録は、37分25秒で区間新記録だったものの区間賞は山梨学院大のE・オムワンバに奪われ区間2位。それでも、早稲田の順位を押し上げた功績は大きい。

来季駅伝主将に決まっている大迫から襷を受け3区を走ったのは今季の駅伝主将を務める佐々木寛文(スポ4)。先月行われた出雲駅伝への出場は叶わなかったものの、今大会には調子を合わせてきた。区間記録も4位27分42秒という主将としては不満の残る走りかもしれないが力走した。

4区を走るのはエース格に成長してきた山本修平(スポ2)。順位を一つ押し上げ、3位で襷を繋いだ。前回大会、1区でブレーキをしてしまった山本にとって「駅伝の借りは駅伝で返す」という言葉通りの快走だった。


 

区間新記録の好走をした前田。かねてからの望みがかなった。

 5区を走ったのは、先月の出雲駅伝で大学駅伝デビューを果たしたばかりの高田康暉(スポ1)。レース後は、「すごく悔しい(高田)」と悔しさを滲ませた。順位を一つ落とす苦しい走りとなってしまったものの、粘り強い走りで襷を繋いだ。

 6区で好走したのは、前田悠貴(スポ4)。着々とペースを上げ、35分30秒の区間新記録をマーク。前田自身も「狙っていってとれたのは良かった」と4年生の意地を示す走りで高田が一つ落とした順位も3位に上げ、前田と同じく4年生の市川に繋いだ。

区間賞の前田から襷を繋いだのは4年生の市川宗一朗(スポ4)。3位を守るのが精一杯だった。市川の「自分の力を出し切れなかった」という言葉通り区間記録は10位と振るわなかった。

最終区間を任されたのは3年連続で平賀翔太(基理4)。前半から、「いつもよりはしっかり走れたかな(平賀)」という走りで快調に飛ばしていき、東洋大とのタイム差を縮めていったが、駒澤大のアンカー窪田忍の快走もあり襷を受け取ったときと同じ3位でレースを終えた。

  先月行われた出雲駅伝のリベンジは叶わなかったが、年明けの箱根駅伝に向けて良い流れを取り戻すレースとなった。「今年こそは」という想いで、次戦は強い早稲田がかえってくるはずだ。

3大駅伝も箱根駅伝を残すのみ、もう絶対に失敗は許されない。

     

2012年第44回全日本大学駅伝対校選手権大会

区間
氏名
学年
学部
出身
個人記録
区間順位
チーム順位

1区

柳 利幸
1
教育
埼玉・早大本庄
44.15
12
12

2区

大迫傑
3
スポ科
東京・佐久長聖
37.25
2
4
3区
佐々木寛文
4
スポ科
千葉・佐久長聖
27.42
4
4
4区
山本修平
2
スポ科
愛知・時習館
40.42
2
3
5区
高田康暉
1
スポ科

鹿児島・鹿児島実業

34.53
6
4
6区
前田悠貴
4
スポ科
鹿児島・小林
35.30
1
3
7区
市川宗一朗
4
スポ科
愛知・岡崎
36.03
10
3
8区
平賀翔太
4
基理工
長野・佐久長聖
58.38
4
3
5.15.08
 
3

 

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=猪野史夏、PHOTO=矢野真由実)
 


 
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