本日11月4日、熱田神宮から伊勢神宮までの全長106.8kmで争う第44回全日本大学駅伝対校選手権が開催された。学生三大駅伝の一つである今大会、「今年こそは」という想いで優勝を狙っていったものの、3位でフィニッシュ。駒澤、東洋にまたしても差を見せつけられる結果となってしまった。
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今季の駅伝主将を務める佐々木、今大会にはしっかり調子を合わせてきた。
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1区を任されたのは、大学駅伝デビューとなる柳利幸(教1)。高校から陸上を始めたばかりの柳は、強者揃いの学内の選考レースで勝って選ばれた新戦力だ。前半は、スローペースの集団の前方を走っていた柳だったが、集団が崩れていくとともに順位も後退。「全く自分の走りができなかった」という柳にとって苦い駅伝デビューとなった。
58秒差で襷をもらった2区を走る大迫傑(スポ3)は、徐々に順位を上げ、最終的には8人抜きの4位で3区へ襷を繋いだ。今年は、腕時計をつけ、ペースを意識しながら走った大迫の区間記録は、37分25秒で区間新記録だったものの区間賞は山梨学院大のE・オムワンバに奪われ区間2位。それでも、早稲田の順位を押し上げた功績は大きい。
来季駅伝主将に決まっている大迫から襷を受け3区を走ったのは今季の駅伝主将を務める佐々木寛文(スポ4)。先月行われた出雲駅伝への出場は叶わなかったものの、今大会には調子を合わせてきた。区間記録も4位27分42秒という主将としては不満の残る走りかもしれないが力走した。
4区を走るのはエース格に成長してきた山本修平(スポ2)。順位を一つ押し上げ、3位で襷を繋いだ。前回大会、1区でブレーキをしてしまった山本にとって「駅伝の借りは駅伝で返す」という言葉通りの快走だった。
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区間新記録の好走をした前田。かねてからの望みがかなった。
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5区を走ったのは、先月の出雲駅伝で大学駅伝デビューを果たしたばかりの高田康暉(スポ1)。レース後は、「すごく悔しい(高田)」と悔しさを滲ませた。順位を一つ落とす苦しい走りとなってしまったものの、粘り強い走りで襷を繋いだ。
6区で好走したのは、前田悠貴(スポ4)。着々とペースを上げ、35分30秒の区間新記録をマーク。前田自身も「狙っていってとれたのは良かった」と4年生の意地を示す走りで高田が一つ落とした順位も3位に上げ、前田と同じく4年生の市川に繋いだ。
区間賞の前田から襷を繋いだのは4年生の市川宗一朗(スポ4)。3位を守るのが精一杯だった。市川の「自分の力を出し切れなかった」という言葉通り区間記録は10位と振るわなかった。
最終区間を任されたのは3年連続で平賀翔太(基理4)。前半から、「いつもよりはしっかり走れたかな(平賀)」という走りで快調に飛ばしていき、東洋大とのタイム差を縮めていったが、駒澤大のアンカー窪田忍の快走もあり襷を受け取ったときと同じ3位でレースを終えた。
先月行われた出雲駅伝のリベンジは叶わなかったが、年明けの箱根駅伝に向けて良い流れを取り戻すレースとなった。「今年こそは」という想いで、次戦は強い早稲田がかえってくるはずだ。
3大駅伝も箱根駅伝を残すのみ、もう絶対に失敗は許されない。
2012年第44回全日本大学駅伝対校選手権大会
区間 |
氏名 |
学年 |
学部 |
出身 |
個人記録 |
区間順位 |
チーム順位 |
1区 |
柳 利幸 |
1 |
教育 |
埼玉・早大本庄 |
44.15 |
12 |
12 |
2区 |
大迫傑 |
3 |
スポ科 |
東京・佐久長聖 |
37.25 |
2 |
4 |
3区 |
佐々木寛文 |
4 |
スポ科 |
千葉・佐久長聖 |
27.42 |
4 |
4 |
4区 |
山本修平 |
2 |
スポ科 |
愛知・時習館 |
40.42 |
2 |
3 |
5区 |
高田康暉 |
1 |
スポ科 |
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34.53 |
6 |
4 |
6区 |
前田悠貴 |
4 |
スポ科 |
鹿児島・小林 |
35.30 |
1 |
3 |
7区 |
市川宗一朗 |
4 |
スポ科 |
愛知・岡崎 |
36.03 |
10 |
3 |
8区 |
平賀翔太 |
4 |
基理工 |
長野・佐久長聖 |
58.38 |
4 |
3 |
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計 |
5.15.08 |
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3 |
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
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