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[ア式蹴球部] 「2013早慶サッカー定期戦特集」

早慶戦直前〜番外編〜
コラム「ウィルウィン記者が見る『ア式蹴球部の魅力』」


 私がア式蹴球部を初めて取材させて頂いてから3年になります。
初めて取材に行った2年生の時、当時のエースに「お名前なんですか?」と聞いたり、撮影中に壊れたカメラを直してもらったり…取材する側としてあるまじき行動を数々取っておりました。
しかし、ア式蹴球部の皆様は愛想を尽かすことなく、取材の時間を取ってくれ、いつも笑顔で応じてくれました。

 早慶戦前に今までのお礼の気持ち、今回の取材を振り返りつつ稚拙ながら私が思う「ア式蹴球部」の魅力を書かせていただきたいと思います。

 一言で「真っ直ぐな愛」。そしてそれを「真っ直ぐに受け入れられる」ところだと思います。

 

先輩後輩の仲の良さは体育会一!

 まずは「サッカー」に対する愛。
【色んな部分を知ってるからこそ本当にサッカーに真剣に取り組んでる姿を見ると、やっぱりサッカーには真剣なんだなとか、本当にサッカーが好きなんだなと思える。】(広報4年、森岡礼佳さん)
普段はおちゃらけても見える選手達が見せる練習中、試合中の「本気の一瞬」。そこからサッカーに対する「真っ直ぐな愛」を皆が持っていることが分かります。
【このチームは一生懸命であることをストレートに受け止められるというか、「一生懸命さがかっこいい」ってちゃんと思えます。】(森岡さん)と言うように本当にサッカーに対して真っ直ぐです。一般的「そつなくこなす」のがかっこいいと思っている人も多いかもしれません。
先日の取材の中でマネージャーを務める八木彩美さんは、 【高校までは本当にがむしゃらにやってても「何やってんだろー、もっとさらっと出来るでしょ、かっこ悪いな」とか思ってたんです。けどア式に入って、そういう人達を見ると本気の瞬間ってやっぱり分かるんですよ。そういう瞬間を目にしたときは一番かっこいいかなって。大学に入って初めて、一生懸命な人をかっこいいって思いました。】 と言っていました。一人の人の考えを変えるほどの、サッカーに対するがむしゃらな愛、そしてそのかっこよさがア式蹴球部にはあります。

 もう一つは「仲間への愛」
ア式蹴球部は学年問わずお互いを「〜くん」と呼び、冗談を言い合える仲の良さです。
【そこを馴れ合いにしないようにというか、普段からそういう関係を築くことで、やっぱり本音を言い合えるし、プレーにも実際そういうのは出てきますし、そういう部分ではすごく良い関係を築いているんじゃないかなと思います。】(森岡さん)
その仲の良さは、ただ「楽しむ」ということから生まれくるのではありません。何でも言い合える気楽な関係が、良いミーティングにつながり、良いプレーにつながる。ア式蹴球部の仲の良さは歴代のメンバーにより作り上げられた、より良いチームにするための伝統だとも思います。 そのチームの仲の良さ、仲間がいるからこそ、辛い時の支えにもなります。
先日の取材で2年生の金澤拓真選手は言っていました。
【チームスポーツなので苦しい思いをしているのは一人じゃないし、同じ思いをしている人が自然とたくさんいる。そういう存在がいるだけで簡単には折れないし、一緒だからこそより頑張ろうと思えたり、自分一人だけ折れられないというか。学年問わず仲がいい集団だと思うのでそういう点でもエネルギーとなって支えになっていると思います。】
「一人じゃない」その思いが、頑張る力になり、苦しみを乗り越える力になります。それが学年も超え、チーム全体にある思いなら、その力は何倍にもなります――

 

写真右が菅井元副将。

 私は昨年行った取材の中で、今も心に残るものがあります。
それは昨年の早慶戦、当時の副将菅井順平選手は直前に怪我をしてしまいました。
【思ったより状態がよくなかったこともあって、ベンチに入れたことを嬉しく思っていましたし、監督にも自分から「4年生だから出すとかそういうのではなくて、チームの勝利のためにしてほしい」と伝えたので、悔しくないといったら嘘になりますけど、それ以上にチームが勝てたことが嬉しかったです】(菅井選手)

 「チームのため」はわたしが取材の中で一番聞いてきた言葉です。ピッチに立つ選手も、ベンチの選手も、ベンチに入れない選手も、スタッフも。皆に共通した「チームのため」という想いが根付いています。

 

目指すは早慶戦連覇!

 みんながサッカーへの愛、チームへの愛それを素直に出せて、みんなが素直に受け止められる。それがア式蹴球部の魅力だと私は思います。

 そんな愛にあふれた早稲田大学ア式蹴球部が見られる「早慶サッカー定期戦」たくさんの選手やスタッフのがむしゃらさや愛を感じに、ぜひ国立競技場へ行きましょう!

関連URL
ア式蹴球部公式ホームページ

(TEXT=磯綾乃)
 


 
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