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2013/06/24 [ア式蹴球部]

戦いが今、始まる。
第64回早慶サッカー定期戦記者会見  

 
(写真左より)古賀聡監督、中田航平主将、榎本大希、阿部雄太主務
 「勝利が全て」両校のほとばしる熱い気持ちが前面に現れた。
 運命の時まであと5日と迫る6月24日、JFAハウスにて第64回早慶サッカー定期戦の記者会見が開かれた。そこで早慶両校の監督、選手2名の定期戦に賭ける思いが語られた。  

 「見に来てくれた人々の心を揺さぶるような感動を」と開口一番に語ったのは早稲田大学古賀聡監督。毎年1万人以上の観客が訪れる定期戦は類を見ない。そんな伝統に包まれた対戦カードは選手だけではなく、観客までもを虜にしてしまう。今年は「最後の国立」ということで改修前最後の試合となる。両校ともにいつにも増した並々ならぬ思いを秘めているようだ。
 早稲田のサッカーといえば「サッカーの本質」を追求したアグレッシブなサッカー。「美しさではなくまじめで泥臭くて速くて強い」(古賀監督)サッカーは「早稲田らしさ」として選手が常に口にしている。この日も古賀監督を始め、中田航平主将(スポ4)、榎本大希(スポ4)は何度も口にした。それだけチームに浸透し、それに向かって一丸となっている証拠なのだ。今シーズンリーグ戦2位、アミノバイタルカップ7位とまずまずのスタートを切っている早稲田。「WASEDA THE 1ST」を掲げるには満足しきれていない部分もあるだろうが、順調に歩を進めているのは確かだ。去年、4連敗を阻止し、そこから後半流れに乗って天皇杯の頂点にも上りつめた。定期戦は計り知れないほどまでに大きなものなのだ。キーマンとなるのは会見にも出席した榎本だろう。慶応ソッカ―部松下純士主将も「一番気を付けたい選手」として名を挙げている。今シーズン「誰よりも得点」することを目標に掲げる榎本はリーグ戦の早慶戦でも見事決勝点を決めた。大事な時に決める早稲田のエース、榎本は大一番でも必ず決めてくれるはずだ。
 対する慶応も侮れない。「個々の能力が高く」(古賀監督)、一瞬の間に早稲田を抜き去るドリブルなどポテンシャルは今年も健在。「仲間の思い」(松下)を胸に「去年負けたときの借りを返す」(岩田修平副将)と宣言する慶応に油断は禁物だ。

 中田主将が「どんな試合内容になろうとも勝利が全て」と語るように「勝利」に全てをかけた伝統の一戦は何が起きてもおかしくない。今年はどんなドラマが生まれるのか。全身全霊をかけた両校の戦いに期待したい。

関連URL
早稲田大学ア式蹴球部 公式サイト

(TEXT=西村侑美、PHOTO=猪野史夏)
 


 
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