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2014/07/02 [ア式蹴球部]

上形のゴールで伝統の一戦を制す
第65回早慶サッカー定期戦  

 連日の雷雨も収まり、決戦を待ちわびたかのような晴天の下、第65回早慶サッカー定期戦が等々力競技場にて行われた。今年は10320人もの観衆が集まり、その大歓声を受けて早慶両校の選手たちは躍動した。試合は近藤洋史(スポ4)の正確なコーナーキックを上形洋介(スポ4)の頭で押し込むゴールにより1-0で快勝。この活躍で上形は2年ぶり2度目のMVPを獲得した。  

早大
1
0-0
0
慶大
1-0

第65回早慶サッカー定期戦
早稲田大学×慶応義塾大学
7月2日(水)
等々力陸上競技場

 早稲田のシステムは4−4−2。ゴールマウスを守るのは守護神の松澤香輝(スポ4)。DFは安定感のある金澤拓真(スポ3)と最後の早慶戦となる田中進之介(スポ4)がセンターを固め、両翼を新井純平(スポ2)と西山航平(スポ3)が担った。MFはチーム随一の俊足近藤貴司(教4)、正確なキックを持つ近藤洋史、そして市村一貴(文3)、奥山政幸(スポ3)が早稲田の攻守のバランスをとる。FWは宮本拓弥(スポ3)と絶対的ストライカー上形洋介で慶應のゴールを狙った。

 
大会MVPに輝いた上形。
前半の立役者はなんといっても松澤だろう。試合開始早々、慶應は早稲田のゴールに迫りくる。前半8分のフリーキックを皮切りに、慶應はFW加瀬澤力、宮地元貴、両選手の果敢な裏への抜け出しや両サイドからのクロスで早稲田を翻弄。38分には加瀬澤が裏へ抜け出し、松澤と1対1になりシュート。わずかにバーを越えるも、再三慶應に攻め込まれる場面に会場も悲鳴が湧きおこる。それら苦しいピンチに対し、「これまでリーグ戦で情けない結果を残してしまったので無失点で必ず抑えたかった」(松澤)というように冷静なセービングでゴールを守る。その中、全員攻守で前半を0-0で折り返す。

 流れが大きく変わったのは後半。積極的にゴールへ向かう本来の早稲田のサッカーが展開される。後半2分、チャンスが訪れた。近藤洋史の右からコーナーキックに合わせたのは上形だ。「足元のうまさというよりは、球際で戦ったり、ボールを必死で追いかける直向きなプレーを心掛けました」(上形)とキーパーが1度弾いたボールを頭で押し込んだ。1点を得た早稲田はその後も5分に上形、7分に市村、9分に近藤貴司と慶應のゴールに攻め入る。流れが早稲田に変わるも攻撃の手は緩めず、八角大智(社学3)、秋岡活哉(政経4)を投入して追加点を狙った。終了間際、慶應にゴール前の混戦に持ち込まれたが、早稲田のDF陣が冷静に対応して試合終了のホイッスル。慶應の選手が悔しさのあまりピッチに倒れこむ中、早稲田の選手は歓喜に沸いて抱き合う。1-0、早稲田が3連勝を決めて明暗が分かれる様は、まさに両校の意地がぶつかった結果を現わしていた。

 
トロフィーを掲げ、満面の笑み!
 「喜びよりもまずはほっとしました」(松澤)と語るように重圧を跳ね除けて手にした大きな勝利。今年も勝利をまた一つ重ねた。33勝14敗18分、積み上げた伝統は後世に引き継がれるだろう。今後もリーグ戦をはじめ、戦いは続く。今日の勝利で弾みをつけ、「Waseda the 1st」の実現へ全力で走り出してほしい。




※選手によるコメントは下記URLよりご覧いただけます。
☆選手コメント 近藤洋、松澤、上形、近藤貴


関連URL
早稲田大学ア式蹴球部 公式サイト

(TEXT=西村侑美、PHOTO=岡佑美)
 


 
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