今季の浦野はまだ実力を十分に発揮できていない。
大学集大成であるからこそ感じる想い、そして競走部主将としての誇りや責任、重圧。 様々な要素を背負いながらの競技生活だ。
それでも浦野には今シーズン常に掲げている目標がある。
「最後の最後まで諦めないで、オリンピックに出たい」。
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今年の日本選手権にも金丸をはじめ、強敵が出場予定。彼らに浦野が牙を剥くことができるか注目だ。
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「どんな形であれ、『やっぱり最後には浦野が(代表選考に)入ってたな』って思われたい」と力強く語っていたのが印象的だった。
学生時代に五輪に出られるのはほんの限られた人間だけ。しかし浦野ら4年生にとっては、学生生活最後の年に奇しくも巡ってきた五輪イヤー。 ここで五輪出場を決めることができれば、必ずや今後の競技人生における分岐点となるはずだ。
ロンドン五輪400mの標準記録は、A=45秒30、B=45秒90。
現在、A標準を金丸祐三(大塚製薬)、B標準を中野弘幸(愛知教育大学)と廣瀬英行(富士通)がそれぞれ突破済みである。
対する浦野の自己ベストは46秒25。既にA標準突破者がいるため、五輪への出場には浦野自身がA標準を超える記録を出すことが大前提となる。
来る日本選手権、浦野は大学過去3年間6位入賞を収めており、決勝では全て46秒台を出している。
また高校時から出場しているとあり、日本選手権ならではの雰囲気にも十分に慣れていることが強みだ。
しかし、今季の浦野が求めるべき記録はあくまでも45秒台。自身未到の域に踏み込み、同大会自身初となる表彰台に上ることができるか―。
「自分のため」、そして「早稲田のため」に浦野が大阪での頂上決戦に挑む。
【2012年度・浦野晃弘記録】
4月15日 東京六大学対校陸上競技大会 予選48秒15(1着)、決勝48秒54(2位)
4月20日 Annual Mt. SAC Relays 47秒44(7着)
5月3日 静岡国際陸上競技大会 46秒95(組5着、全体8位)
5月12日 関東インカレ 予選49秒15(1着)、準決勝47秒75(5着)
関連URL
早稲田大学競走部公式サイト
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