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山本修平選手プロフィール
スポーツ科学部4年
時習館高校・愛知県出身
自己記録 5000m:13分42秒17
10000m:28分14秒49
ハーフマラソン:1時間02分14秒
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――出雲駅伝が間近に控えています。現在の調子はいかがですか?
自分の調子は良いですし、チームの状況も優勝を目指して前向きに、順調にずっと来ていますので全体として本当にすごく良い状態であると思います。
――トラックシーズンを振り返って。まずはご自身が掲げていた目標を教えてください
昨シーズンの冬場に故障してそれからなかなか走れない期間が続いたのですが3月くらいから走り始めて。練習があまりできておらず今回の春シーズンに関してはそんなに高望みはできない状況でもあったので、ひとまず記録を出すことなどは置いといて、関東インカレが早稲田として最初の大きな大会でしたのでそこで結果を出すことを目標に今年は仕上げていったんですけど、思うような結果が出せずに終わってしまったかなという感じですね。
――9月の日本インカレでは10000mで8位に入賞されました。結果についてはどのように捉えていますか?
短距離長距離通して競走部の臨む対校戦としては2つのインカレを主として、それを軸に戦っていくという風になっており、2つのインカレどちらも失敗するというのはやっぱり許されないことなので、春の関東インカレを振り返って夏合宿以降の日本インカレでしっかり結果を出すこと、一度そこで立て直して勝負することを考えていました。日本インカレで入賞できたのは自分の反省を生かせたかなという風に思いますね。
――夏合宿を経て日本インカレということでしたが調子はいかがでしたか?
関東インカレが終わって1か月くらい教育実習で実習校の方に行っていたんですけど、終わってから練習不足等もありまして7月最初くらいまであまり調子が良くなかったです。でもそこで疲れも抜けて8月に入ってからは1か月半夏合宿をこなし、今年は4年生ということで最後の年でもありましたので、最後の合宿でしっかり練習を積めた中でインカレに臨むということでうまく調子を上げていけたかなと思います。
――全体として夏は順調に練習できた
8月に合宿が2回あって、その合宿はしっかり距離を踏めて全体のインターバルなど重要なポイント練習もしっかりできましたので、4年間を通じて1番良い位の出来だったんじゃないかなと感じています。
――大学最後の夏合宿に臨む意気込みはありましたか?
やっぱり今年の長距離ブロックが軸として目標に掲げているのが「箱根駅伝優勝」というところなのでそこを目指す上で夏合宿は自分もそうですし全体としても外せないものでした。合宿ではチーム全体を見ながら練習をしていくっていうところにしっかり重点を置いてやっていきました。
――今年は駅伝主将として活動されてきました。何か主将として意識されていたことは
早稲田の主将ということでやっぱり今まで、歴代を通じても偉大な先輩方が主将を引き継いできました。早稲田の主将というのは本当に結果を出して世界に羽ばたいていく、記録を出して、いろんなところで結果を出してそうした国際的な大会や日本選手権など大きな大会で戦う姿を見せていく先輩方が多かったと思います。僕の理想としては、今年は世界の大会が無かったので日本選手権とかそういう大きな大会に出ることはできなかったんですけど、やっぱり早稲田の主将として注目されるところがすごく大きかったのでまず主将としての姿というところでチーム全体を見ながら、まあ模範となるという訳ではないんですけどしっかりとした姿を見せて全体を引っ張っていきたいなという風には思っていました。チームメイトに対しても今年1年に関しては競走部としての自覚を持たせるっていうことは心がけてやってきましたし、そこはすごく練習よりも重視してやってきたところかなと思います。
――生活面などを重視してきた
そうですね。練習に取り組む、ということは多分誰でもできることなので、部員としてあるいは学生としてしっかりするということですね。一般の学生とはちょっと違ってやっぱり競走部というのは色々な支援も受けていますし大きな期待も背負っている中でそれなりに応えていかなければいけないという所がありますので、そういった部分の自覚をしっかり一人ひとり持っていってくれたかなというのはあります。
――ひと口に主将と言っても結果で示す、言葉で示すなどチームのまとめ方は様々かと思います。山本選手自身はどうですか?
僕は多分結構口で言う方ではあるとは思います。今までの主将の先輩方を見ているとあまり口で言って、というよりは結果を出して引っ張るという方が多かったですが僕はどちらかと言うとそういった姿を見せるよりも色々言ったり配慮したりなどして何か伝えながら、という感じで。でもやっぱり結果を出していく中で引っ張っていかなければならない所はあるので自分でも結果を出せるように努力して頑張りながらいこうという風には心がけてやってきましたね。
――そもそも主将となった経緯というのはやはり学年内での実績、結果からという面もあったのですか?
結構毎年主将決めになるときに誰になるだろうという感じですごくパッと決まることが多いんですけど僕らの年はわりと皆しっかりしているかなというか、意見を言える選手が多いですし周りを見て行動できる人やリーダーシップをとれる選手が多くて、そういった意味で候補はたくさん出たんですけど。自分もまだそれなりの結果は出していなかったのですが自分がやりたいなというのはありましたし、振り返ってみると当時は自分が1番結果を出せていた部分もあったので。3年生の時に最後日本インカレで自分が選ばれて、そこでしっかり結果を出したら主将をしようと自分自身で決めてそれで皆も納得してくれたので、主将としてやっていくことになりました。
――主将としてどのようなチームにしていきたいと考えていましたか
理想としてはまず箱根駅伝で優勝するチームを作り上げたいというところはありました。昨年は大迫傑(平26スポ卒、現日清食品グループ)という大エースがいましたが、彼が抜けるとなるとまずやっぱりエース不在のチームになるというのはあったのでその穴を埋めるためにということを考えたときに、別にじゃあエースを育てようとか作ろうということじゃなくて、個人の能力だったり他の強い大学と比べるとやっぱりちょっと落ちる部分があったのでまずは一人ひとりが個人の能力を高めていくということと、あとはチームの総合力を底上げして全員で戦っていく意識を持つということを心がけていきました。
――エース不在ということですが
僕自身は自分がエースになろうとも思わないですし、そこでエースになりたいという感じはあまりないですけど、中にはエースになろうと前向きに強い姿勢でやっている人もいますしそういう選手も増えてきたのでそういった意味で皆切磋琢磨して、強くなっていく選手が多くてすごく良い状況ではあります。そういった中でも駅伝ではやっぱり最後はチームワークになってくると思うのでエース1人が頑張らなくても皆で助け合って頑張っていけばいいですし、まあかと言ってやっぱり区間では個人の勝負になるので一人ひとりの役割というのはあって、そこでしっかり結果を出していきたいというところがあるので、エースになることにこだわることよりもまずは自分の現状をわきまえてしっかり力をつけて、全員で、チームの総合力で戦っていくのがベストかなと捉えていたのでそういったチーム作りを心がけてやってきました。
――山本選手から見て夏を経て成長したと思う選手はいらっしゃいますか?
本当に皆すごく成長したかなというのはあるんですけど。1年生は今年が初めてなので2年生以上でいくと中村信一郎(スポ3)、柳(利幸、教3)、井戸(浩貴、商2)あたりがすごく安定してきたかなというのはありますね。
――やはり練習を共にしていく中で感じるところが大きいですか
そうですね。柳に関してはインカレなどで入賞したりという実績はあったんですけど、ちょっと練習で疲れたところで踏ん張れなかったりとかそういう弱さがすごくありました。しかしこの夏合宿でそういったところも克服してきて、練習でもしっかり走れるようになってきたので実績プラス練習といったところでこの先の駅伝シーズンにすごく期待できるかなと思います。中村信一郎と井戸に関してはまだ機会が少ない分あまり実績は無いんですけど練習で本当に積極的な姿勢が見られて学内トップで来たりとかもあるので、そういった強気な姿勢が彼ら自身の成長につながっているかなという風に思います。
――現在調子の良い選手は
出雲のメンバーに入った10人は皆調子が良いかなと思います。誰が走っても戦えるんじゃないかなというくらいすごく仕上がっていますし、強気で攻めていきたいなと思いますね。
――1年生からも3名メンバーに選ばれました
康幸(石田、商1)はこの前の早稲田記録会で2番で来ましたし、もちろん安井(雄一、スポ1)も本当にすごく今調子が良くて。多分メンバー争いに絡んでくるかなと思いますのでそこは注目して見ていてほしいなと思いますね。本当に皆調子が良いと思います。
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