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2015/11/15[競走部]

3名が入賞!箱根を見据え課題明確に
第28回上尾シティハーフマラソンレポート


 

最後まで競り合った武田と井戸


 11月15日、第28回上尾シティハーフマラソンが開催された。
レースは小雨が降るなかスタート。序盤から積極的な走りを見せたのは中村信一郎(スポ4)だ。全日本大学駅伝では先頭集団につきながらレースをすすめ、スパートを仕掛けて区間賞争いを演じた。今回は「レース運びの幅を広げられたら」と、自らが引っ張る展開に。中村は5キロで先頭にたつと、細かいペースの変化で揺さぶりをかける。集団の人数を減らしながら、14キロ付近まで先頭でレースを作った。しかしラストは先頭集団から離されてしまい、14位でのフィニッシュとなった。


部内トップは井戸浩貴(商3)の5位。「前半から先頭集団に付いてラスト1キロで勝負する」というプランで優勝を狙ったが、スタート時から先頭とは距離があいており、第2集団でレースを進めることに。こぼれてくる選手を拾いながら徐々に順位を上げ、5位入賞を果たした。序盤に遅れながらもきっちりと入賞圏内に入ってくるところはさすがの安定感だ。しかし箱根を見据えるに当たり、優勝争いに絡めなかった自身への評価は厳しい。「もし今日が箱根の1区だったらと考えると、今日の時点で20秒から30秒遅れてしまっているので、それだけでチームの流れを切ってしまう可能性がある」と身を引き締めた。

 武田凜太郎(スポ3)は6位でフィニッシュ。序盤一度は先頭集団につくも、揺さぶりに耐え切れず後退。「自分の強みや見せ場はつくれなかった」と、第2集団で我慢のレースを強いられた。最後は粘りを見せて、井戸と競り合いながら6位入賞まで追い上げた。箱根ではチームの主力として期待のかかる武田だが、自身も「自分がエースになるという意識を持って、そういう走りができるように頑張ります」と決意を語った。


 

粘りの追い上げで8位入賞の藤原

 8位入賞を果たしたのは藤原滋記(スポ2)。スタート時点で先頭とは距離があったが、気持ちを切らさずに粘りの走りで前を追った。1時間3分23秒で自己ベストを大幅に更新するも、「最低限の走り」と満足はしていない。前半で離されてしまったことを反省点にあげ、昨年度は出走が叶わなかった箱根駅伝に向けてさらなる飛躍を誓った。

 また光延誠(スポ2)が自己ベストを更新し17位。全日本では控えに回った柳利幸(教4)は1時間4分03秒で23位とまだ完調とはいかないか。好走したのは柄本勲明(スポ3)で、自己ベストを大きく更新する1時間4分08秒で29位に入った。

 今月1日に行われた全日本大学駅伝では4位に終わったものの、随所に見せ場を作った早稲田。この上尾ハーフでは最多3名の入賞者をだし、存在感をアピールした。チームとして充実してきているのは間違いない。同時に目標と現実のギャップも見えてきており、箱根に向けていかにその差を埋められるかがカギとなる。レース後はそれぞれ自らの走りに対して厳しいコメントが目立った。箱根に向けて改めて現状と課題を明確にしたようで、チーム一丸でさらなるレベルアップを目指す。
三冠を目指した今年度の集大成、箱根駅伝まで残り1ヶ月半。「最後の箱根駅伝はしっかり獲って、全員で笑って終われたらと思います(中村)」との言葉をぜひ実現してほしい。

※選手によるコメントは下記URLよりご覧いただけます。
☆選手コメント 井戸・武田・藤原・中村

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT=福島瑠都、PHOTO=橋本梨香)
 


 
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