11月1日、第47回秩父宮賜杯全日本大学駅伝対校選手権が愛知県熱田神宮〜三重県伊勢神宮の8区間106.8キロで争われる。前回大会7位に終わった早稲田大学は、予選会を4位で通過し、この本選に挑む。前日となる今日、最終区間エントリーが発表された。
☆1区(14.6km) 熱田神宮西門前〜愛知県・弥富市筏川橋西詰
1区を走るのは中村信一郎(スポ4)。1区での登場は今年1月の箱根駅伝に続いて2度目となる。今シーズンはトラックでもベストを更新、日本インカレ10000mでは5位入賞など好調を維持している。メンタル面の強化にも積極的に取り組んできたという今年、実力を発揮してくれるだろう。一色恭志(青学3)や服部勇馬(東洋4)、潰滝大記(中央学院4)らエース級の選手が揃う中、好スタートを切りたい。
☆2区(13.2km) 弥富市筏川橋西詰〜三重県・川越町高松
エース区間の2区には来年度の駅伝主将となる平和真(スポ3)。かねてから前半の主要区間への意欲を見せており、満を持しての登場となる。「調子はとても良いので、楽しみにしています」とのコメントも頼もしい。小椋裕介(青学4)や木村慎(明大4)ら他校も主力選手が揃うが、持ち味であるスピードを活かして良い流れを繋いでほしい。
☆3区(9.5km) 川越町高松〜四日市市六呂見町
最短3区を任されたのは藤原滋記(スポ2)。ロード向きの走りで駅伝への意欲を見せていた藤原がついに三大駅伝デビューとなる。現在は調子も上向きで、好走に期待がかかる。各校スピードランナーや下級生のホープを揃えてきた中、存在感を見せられるか。
☆4区(14.0km) 四日市市六呂〜鈴鹿市寺家
4区は武田凜太郎(スポ3)が登場。全日本では1年時に5区を経験、区間4位の快走を見せた。先月の出雲駅伝では1区を任されるなど、チーム内での信頼も厚くなっている。レース後半戦へむけてチームを勢いづける走りに期待だ。
☆5区(11.6km) 鈴鹿市寺家 → 津市上浜町
5区は昨年に続いての起用となる光延誠(スポ2)。今年は10000mでベストを更新している。日本インカレでは力を発揮できなかったものの、そこから立て直し、現在の調子は上向きだ。昨年は区間11位と悔しい走りとなったこのコースで、リベンジの走りに注目だ。
☆6区(12.3km) 津市上浜町 → 松阪市曽原町
6区には井戸浩貴(商3)が登場。1年時の全日本から3大駅伝にはすべて出走しており、主力のひとりである井戸。前回大会も6区を走り区間3位と好走した。例年この時期は調子が良いというジンクスもあり、今大会も期待がかかる。次に待つルーキーへと良い流れを繋いでくれるだろう。
☆7区(11.9km) 松阪市曽原町 → 松阪市豊原町
7区を走るのは永山博基(スポ1)。入学してから順調なスタートをきり、今季は5000m、10000mともにベストを更新している。1年生ながら関東インカレにも出場を果たし、5000mは10位に入った。アンカーへと繋ぐ重要区間を堂々たる走りで駆け抜けて欲しい。
☆8区(19.7km) 松阪市豊原町 → 伊勢神宮内宮宇治橋前
最長のアンカー区間を任されたのは佐藤淳(スポ3)。前回大会は7区に登場するも順位を下げてしまい、悔しい走りとなった。今年は高田康暉駅伝主将から夏合宿を経て成長した選手のひとりとして名前を挙げられており、ここでは前回大会のリベンジとなる力走に期待だ。神野大地(青学4)やドミニクニャイロ(山学1)ら力のある選手が揃う中、持ち味である粘りの走りでゴールテープを目指す。
出雲駅伝は3、4年生のみで臨んだ早稲田大学、今回は勢いのある1、2年生3名を加えてのオーダーとなった。未知数な部分も多いが、それだけ期待値も高いと言えるだろう。5連覇を目指す駒澤大学、出雲を制し学生駅伝3冠に燃える青山学院大学らライバル校の布陣も強力だが、高田主将の言う「勝ちにいく姿勢」をそれぞれが走りで体現し、勝負してほしい。シード落ちを喫した前回大会の雪辱を果たすべく、挑戦者としての戦いが始まる。 |