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柳利幸選手プロフィール
  教育学部4年
埼玉・早大本庄高校出身
 自己記録 5000m:13分47秒96
       10000m:28分48秒50
ハーフマラソン:63分04秒

――全日本は控えに回ることとなりました
出雲駅伝が終わった日に、今のままではチームとしても個人としても今のままでは通用しないということをみんなで話し合って。翌日から練習を再開したんですけど、個人としてもっとレベルアップしなくてはいけないということで、ポイント練習以外のジョギングの日なんかにプラスアルファで練習を積んだりしていたんですけど、全日本大学駅伝のメンバーを決める、ウエイトの高い練習で外してしまって。そのひとつの練習だけなんですけど、そこで監督の中では、チームの中の力が拮抗しているから調子の分より調子の良い選手を使って勝負がしたいということを、全日本の前日ミーティングで言われました。

――メンバーを外れるのはあまりないことでしたよね
1年生の出雲以来ですね。どこかで自分は出て当たり前という慢心もあって、いざ自分の名前がどの区間でもあがらないとなって、当日走れることの喜びと言うか…走れないと何も残らないということを改めて感じました。

――現地には行っていた
井戸(浩貴=商3)の付き添いをしていました。

――どういった気持ちで
6区の付き添いだと、まだ1区は宿舎のテレビで見れる余裕がありまして。自分が1年生から3年生まで走った1区を(中村)信一郎(スポ4)が走るとあって、あのコース大丈夫かな〜?とか心配していたんですけど…結果区間賞争いをしていて。あれ、自分の3年間ってなんだったんだろうって。1区が鬼門と言われていたのを今回信一郎が破って、チームに良い流れを与えているのを見て、正直悔しい気持ちがありました。なんで今まで自分はこの走りができなかったんだろうって心の中で葛藤があったんですけど、井戸にそれを感じさせるわけにはいかないので、その時は我慢していました。

――同級生の活躍は嬉しくもあり悔しい
そうですね、今までずっと4年間一緒にやってきた信一郎が快走しているのは嬉しい思いももちろんあったんですけど、自分の中で最初に出てきたのは悔しさでした。

――そのあとの練習では意識は変わりましたか
よりいっそう自分個人のスキルを上げなくちゃという気持ちはありました。全日本の次の週に同じく補欠だった石田康幸と一緒にポイント練習をやったんですけど、そこでもちょっと空回りしてしまって。監督にも「お前力入りすぎ」と言われて…そのあたりの数週間は自分の中でも何してもうまくいかなくて、ネガティブになっていました。それでも同期の奴らが支えてくれて、上尾が終わってからの集中練習は、チームの優勝もそうだけれどとにかく自分の走りをしようと、ある意味開き直って出来ました。先週末で集中練習は終わったんですけど、自分の中では怪我もなく、4年間で一番しっかりと練習が積めたと思います。今年はやってやるぞという気持ちがあります。

――一度悔しい思いをしたからこそ
そうですね。大学2年のときにももっと重い経験はしたんですけど、また改めてそういう自分の原点に返るというか、なんで走っているかと言うことを改めて考える機会をもらえたかなと。そう言えるようになりました。

――希望の区間はありますか
前回早稲田記録を出した9区というのを自分の中ではイメージしているんですけど、監督の中ではこれまでにないくらいに悩まれていると思うので…9区じゃない区間をまかされたとしても、復路であれば7、8、9区と走っていますし、傭兵のようにどこであってもしっかり走ろうという気持ちです。

――往路を走りたいという気持ちは
やっぱり往路は花というか、注目されるのは往路っていうのはありますし、走りたいなっていう気持ちはありますけど…うちには2区区間賞を獲った高田主将(康暉=スポ4)や全日本で良い走りをした中村もいますし、戦力に厚みはあると思うので、自分は自分の力を発揮できる区間で活躍できればと思っています。

――単独走は嫌いではない
嫌いではないですね。前回は明治の木村慎と競っていたんですけれど、それも楽しかったというか、成長につながる走りが出来たかなと感じました。毎回の駅伝が自分の成長につながっているのは実感しています。

――今年1年を振り返って
上半期は六大学の5000mで優勝したあとは故障してしまって、関東インカレも出れませんでしたし、夏合宿中にも故障してしまって全日本インカレも入賞できず、例年よりはあまり良い結果ではなかったです。ただそれ以上に全日本が終わってからの集中練習期間が充実していて、箱根をむかえるにあたっては過去3年間以上の準備が出来ているかなと思います。

――これまで3度箱根を走って、箱根駅伝とはどんな大会ですか
年々走るたびに区間順位なんかは上がってきているので、自分の実力、レベルアップを知ることのできる大会だなと感じています。

――最後にチームと個人の目標をお願いします
チームとしては今年の体制になってからいろいろと取り組んできた中で、いろいろな方々から支援、応援を頂いてきました。その恩に報いるためには優勝しかないと思っているので、チームとしては優勝してそういった方々に感謝を示したいです。あと、相楽監督を胴上げすることもですね。個人としては4年目の最後の箱根ということで、これまでで一番良い走りをして、区間賞を獲ってチームに貢献したいです。

 

(TEXT=福島瑠都、PHOTO=松嶌萌)

 


 
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