10月12日島根県出雲市を舞台に6区間45.1kmで行われる、第27回出雲全日本大学選抜駅伝競走。昨年は台風の接近により中止になったため、今年は各校より一層三冠狙いに火花を散らしている。その出雲駅伝の前日となった今日、区間エントリーが発表された。
☆1区(8.0km) 出雲大社〜出雲市役所
1区を走るのは、今シーズンレースは久しぶりとなる武田凛太郎(スポ3)。出雲は2度目の出場で、その時は4区を走り区間5位であった。よいスタートを切りたいところだが、青学からは、7月のユニバーシアードでハーフマラソン優勝の小椋裕介(4)や同大会10000m3位の中谷圭佑(駒大3)らが出場する。決して油断出来ない区間である。
☆2区(5.8km) 出雲市役所〜斐川直江
大会最短区間である2区を任されたのは柳利幸(教4)。柳は7月のホクレンで5000m13分47秒96で自己ベストを出すなど、短い距離でも結果を残し成長してきている。他校では、東洋大キャプテンの服部勇馬(4)や、カンカレ5000m2部二冠達成や全日本駅伝予選会で目覚ましい活躍を見せた潰滝大記(中央学院大4)などがひしめく。激しい首位争いが予想される中、このスピード区間を制することが出来るか。
☆3区(8.5km) 斐川直江〜平田中ノ島
各校のエースが集う3区に抜擢されたのは好調な中村信一郎(スポ4)。中村は全カレ10000m28分52秒80、ホクレン5000m13分54秒09と、どちらも自己ベストを叩き出し、乗りに乗っている。他校からは、一時は4月の世田谷記録会で脚を痛めていた久保田和真(青学4)が復活し、エントリーされた。また、ユニバーシアードハーフマラソンで5位と2年生ながら駒沢を背負って立つ工藤有生(駒大2)や、夏合宿でスピードだけでなく長い距離にもなれたという服部弾馬(東洋大3)などが出場する。中村がどのようなレース展開を見せるか、期待したい。
☆4区(6.2km) 平田中ノ島〜鳶巣コミュニティセンター前
4区には平和真(スポ3)。4区はのどかな田園風景が広がるが、レースは後半戦へと差しかかり、巻き返しを図る大学も少なくないだろう。他校からは、今年の箱根駅伝5区で苦しんだが、7月10000mで28分37秒21の自己ベストを出した馬場翔大(駒大4)や、平と同じく5000mで13分台の牟田裕樹(明大4)や口町亮(東洋大3)など、比較的スピードに自信がある選手が揃った。
☆5区(6.4km) 鳶巣コミュニティセンター前〜島根ワイナリー前
アンカーへとつなぐ5区には佐藤淳(スポ3)。佐藤は昨年の全日本ぶりの駅伝である。他校からは、西山雄介(駒大3)や、山村隼(青学4)などが出場。5区はアップダウンが激しく、選手達の脚を痛めつけ、体力を奪っていく区間でもある。そのような中で、流れに乗り、最もよい順位でアンカーに襷を繋げたい。
☆6区(10.2km) 島根ワイナリー前〜出雲ドーム
最終6区は長い距離が強みである井戸浩貴(商3)。他校では、トラックで急伸している大塚祥平(駒大3)や、ユニバーシアードハーフマラソンで小椋に続き2位でゴールした一色恭志(3)、また、一年生ながら10000m28分11秒49のドミニク・ニャイロ(山梨学院大1)らが出場。井戸のその強みを活かした走りで、トップでゴールテープを切ってほしい。
三大駅伝一発目の出雲駅伝。”新・山の神”として注目を浴びた青学の神野大地(4)を欠くも、優勝の本命は青学と言われてる。しかし今年の早稲田は、大会で自己ベストを出した選手が多数出場し、相楽新監督のもと、三冠を狙いにいく。今回は出場しない高田康暉主将(スポ4)のためにも、優勝で飾り、次に繋げる走りをしたい。 |