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[卓球部] 

春季関東学生リーグ戦 前田主務による全日レポート


 5月7〜9/12〜15日、国立代々木競技場第二体育館にて行われた、春季関東学生リーグ戦は、男子が最終日に宿敵・明治を破り、また女子が初めての1部という舞台で全勝の快挙を成し遂げ、早稲田のアベック優勝という形で幕を閉じた。卓球部に新たな歴史を刻み込むこととなった栄光の7日間を、卓球部前田主務に振り返ってレポートして頂く。

新キャプテンの藤森選手

男子

 1日目 専修大学戦(4-2勝利!)
トップで出場したキャプテン塩野が、相手のエース徳増にまさかのストレート負けを喫してしまう。それが逆に他の選手に火をつけたのか、2番手原田が今までに一度も勝ったことのない星野にストレート勝ち、3番手笠原も佐藤との1年生対決をストレートで制し、流れを完全に早稲田のものにする。4番の足立・笠原のダブルスも昨年の全日本学生選手権優勝の徳増・森田ペアに危なげなく勝ち、チームの勝利に王手をかける。4年目にして初出場の5番手野口が激しいラリー戦を魅せるものの森田に惜敗してしまい、流れがまた専修大に行きかけてしまう。しかし最後は6番手足立が、昨年のインターハイ3位の江藤に貫禄を見せつけ快勝。4-2で勝利した。相手の両エースに2点を落とす形となったが、層の厚さでカバーした。

 2日目 駒澤大学戦(4-2勝利!)
 昨日同様トップで出場した塩野は、この日は高橋に3-0の快勝。チームのみんなの不安を完全に消す試合内容だった。2番手笠原は、この日も秋元との1年生対決をストレートで制し、チームに勢いをつける。3番手藤田は初出場で緊張したのか、本来の力を出し切れず桑原(勝)に惜敗。4番の足立・笠原のダブルスはこの日も桑原(勇)・秋元ペアに快勝。チームの勝利に王手をかける。5番で初出場の御内も力を出し切れず、相手のエース桑原(勇)に惜敗。しかし最後、6番手原田が1年生高羽に快勝し、この日も4-2で勝利することができた。
 負けたのは、初出場の藤田・御内のみ。初出場の者にとって、リーグ戦の独特の空気の中いつものプレーをすることは難しいのだろう。

 3日目 中央大学戦(4-3勝利!)
 トップで原田が相手のエース格の森田に善戦するものの、最後はゲームオール9で逃げ切られてしまう。しかし2番手塩野が吉田に快勝し、3番手笠原がまたも伊積との1年生対決を制し、流れを早稲田に引き寄せる。しかし4番の足立・笠原ペアが森田・瀬山ペアにまさかのストレートでの負け。2-2になり勝負は振り出しになる。5番手藤田もエース瀬山に負けてしまいチームは2-3、後がなくなってしまう。6番手御内が高校の先輩の岩村に勝ち、3-3にするとラストは足立が4年生の青山に快勝。何とか4-3で逃げ切った。またも相手のエース森田と瀬山から3点を奪われる展開になったが最後は早稲田の層の厚さで圧倒した。

 4日目 埼玉工業大学戦(4-2勝利)
 塩野が同じカットマンの平屋に攻め勝ち、チームに流れを持ってくるが、2番手高岡が中国人エース胡に惜しくも2-3で負けてしまう。3番手の原田も、油断からか思い通りのプレーができず格下の小野に負けてしまい、チームは1-2になってしまう。しかしまた4番の足立・笠原ペアが伴・菊地ペアに競り勝ち、悪い流れを変えると4番手の笠原は4年生で経験豊富な佐藤に対しストレートの快勝。最後は御内が菊地との熱戦を制し、何とか全勝をキープすることができた。

新キャプテンの藤森選手

 5日目 大正大学戦(4-0勝利!)
 トップで笠原が、高校の先輩であるエース花村にストレートで快勝すると、2番手塩野も中国人の厳にストレート勝ち。3番手の原田も、前日の不調を忘れさせるようなプレーでカットマン佐々木に快勝。4番ダブルス足立・笠原ペアも花村・永瀬ペアに3-0で勝利、全試合ストレート勝ちで勝利を決めた。合計80分の快勝劇だった。

 6日目 筑波大学戦(4-0勝利!)
 塩野がカット打ちのうまい田代に競り勝つと、2番笠原も大森との1年生対決に競り勝ち、流れは完全に早稲田のものになった。3番原田もキャプテン照井に快勝すると、4番足立・笠原組がこの日も危なげなく桑原・高木組に勝ち4-0で勝負を決めた。翌日の明治との全勝対決に向け、チームも上り調子になってきた。

 7日目 明治大学戦(4-3勝利!)
 トップの笠原が軽部との全勝対決を競り勝ち、チームに流れを引き寄せる。(ちなみに筆者が入学してから今まで6回の明治とのリーグ戦において、トップが勝った方がチームも勝っている。)2番高岡が甲斐との新人対決を惜敗してしまうが、3番塩野が水野とのエース対決を制し、また流れを引き寄せる。4番足立・笠原がこの日も安定したプレーでエースダブルス水野・小野ペアにストレートで快勝。優勝に王手をかける。しかし5番原田が苦手意識を持つ池田に惜敗、6番足立も昨秋ストレートで負けた小野に今回もストレートで負けてしまい、3-3と追いつかれてしまう。しかしラストで御内が、4年生石崎相手に冷静な試合運びを見せストレートで快勝し、チームに優勝をもたらした。3時間20分に渡る熱戦だった。これで早稲田は春リーグ4連覇、通算優勝回数は27回になり、2位専修大学と並んだ。

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(TEXT=早稲田大学卓球部主務 前田悠真、PHOTO=岡崎聡、神崎風子、田辺里奈)

 

 


 
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