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2013/02/03 [競走部]

箱根後初のロードレースで全員が自己ベスト更新!
第35回神奈川マラソン 



 

表彰台に上った高田(写真右)と臼田(同左)。

 2月3日、日清オイリオグループ横浜磯子事業場にて、第35回神奈川マラソンが開催された。早稲田からはハーフマラソンに7名が出場。高田康暉(スポ1)が2位、臼田稔宏(基理2)が3位でフィニッシュし、表彰台の両端をエンジで埋める活躍を見せた他、出場した7名全員が各々の自己ベストを大幅に塗り替える大躍進。冬季ロードシーズンを好発進の幕開けで飾った。

 

 高田が遂に牙を剥いた。高校時代には都大路での優勝を経験し、鳴り物入りで入学した高田だが、昨年は力を出し切れないレースが続いた。だが、今大会では打って変わり、積極的なレースを披露した。 レースはスローペースによる展開。「遅い」と感じた高田が10キロで前に出てから15キロにかけて先頭集団が徐々に絞られてきた。15キロまで先頭を引っ張った後もしっかり踏ん張り、63分57秒の2位でゴール。自己ベストを一気に縮める結果となった。 優勝には12秒及ばず悔しさも残ったが、それでも高田にとって今回のレースは昨年までとは異なる手ごたえを得たはず。「しっかり結果を出すという意味では最低限クリアできた」と語る顔には時折笑みも混じる。今年こそは早稲田の主力として活躍する姿が見られることを予感させる笑顔だった。

 高田の3秒後にゴールへ飛び込んだのは臼田。「先頭でずっと勝負しようと思っていた」というレースプラン通り、序盤から先頭集団で機を伺った。レースが動いたのはラスト2キロ。共に先頭を引っ張る東海大・中川に様子を伺われながらの心理戦に。「もう少しで(中川に)行かれるかなとも思っていた」ことを認識していたものの、「実際行かれた時に全然対応できなかった」と課題も残ったようだ。箱根後の帰省期間も所沢に残り、休むことなく練習を続けた臼田。その努力は結果に表れ、自己ベストを大幅に更新したが、まだ満足はしていない。次の立川ハーフマラソンでは今回惜しくも破る事ができなかった63分台をなんとしても出したいところだ。

 


 

4位でフィニッシュした田口。今年はスタミナと持久力を更に磨く。

 箱根駅伝出場組の田口大貴(スポ2)と相原将仁(教3)も健闘した。
田口は箱根後、都道府県対抗駅伝の代表に急きょ選抜され出走、その2週間後が今大会と、タイトなスケジュールの中でのレースとなった。それでもコンデションを上手く合わせてベストな状態で出場。15キロ過ぎには先頭を引っ張る場面も見られ、自らレースを作り出した田口は「思い描いていたレースが出来た」とプラス評価を自身に与えた。調整能力の高さを武器に立川ハーフでは63分台前半を狙いたい。

 相原は箱根後から調子が優れず、練習ができないまま今大会を迎えた。ダメ元でのレースと覚悟して臨んだが、自己ベストを1分以上更新。「ちょっとびっくり」と自身でも想定外だったようだ。状態の悪い中でもレースをまとめることができた要因として相原が挙げたのは、箱根駅伝。「箱根を走ったというのがあるので、それなりには走らないと、と思っていた」と、経験者としての意地を見せた。4月からは最上級生。大迫傑(スポ3)や志方文典(スポ3)の主力に、田中鴻佑(法3)と相原が加わればかなり心強い学年となりそうだ。そのためにも早く調子を戻したいところである。

  

 箱根が終わり、新チームの始動後初レースとなった今大会。今回の結果はチームの士気を高めるものとなったに違いない。多くの長距離陣にとって次の大会は1か月後の立川ハーフマラソンだ。チームのさらなる相乗効果を生み出すために、ここでも出場者全員で自己ベストを塗り替える快走を期待したい。


※選手によるコメントは下記URLよりご覧いただけます。
☆選手コメント 高田・臼田・田口・相原

関連URL
早稲田大学競走部公式サイト

(TEXT、PHOTO=矢野真由実)
 


 
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