WasedaWillWin.com
 


  Realvoice年間プロジェクト 

2003/11/30掲載 第3回

水泳部競泳部門 三田真希選手

 去る9月4日から行われた日本インカレで、三田選手は100mバタフライ、200mバタフライで優勝し、2冠に輝いた。また、女子4×100mリレーでも第1泳者としてトップで次の泳者につなぎ、早稲田の優勝に貢献した。今回は、そのインカレのこと、そして、大会前と大会後の自身の変化についてきいてみた。

三田選手
 
 

――まずは、優勝おめでとうございます。
  ありがとうございます。

――100mと200m、2冠ですね。
 私自身、はじめて2冠を獲得したんですよ。それは素直に嬉しかったですね。でも、タイムがいまいちだったんですよね…。

――それは100も200も?
 両方ですね。ちょっと厳しいタイムかな、って思いましたね。世界で戦っていくには、せめて100が1分を切って、200が2分8秒を切るようになりたいですね(編注:インカレのタイムは100mが1分0秒59、200mが2分10秒89)。そうでないと世界のトップには勝てないんで。それは今後の課題になっていくと思いますね。

今回は勝ちを狙って泳ぎました!!

――でも、今回は100と200の両種目で世界水泳3位の中西悠子選手(近畿大4年)を破りましたよね。
 私、2000年の4月から中西さんには負け続けていたんですよ。それで今回、試合前までは結構タイムにこだわっていたんですけど、予選のタイムからして自分が勝てるチャンスだなって思って、そういう勝つチャンスはモノにしていきたくて、勝ちにこだわったんですよ。オリンピックの前の年なんで、自分の中に勝ち癖というものをつけたくて。決勝のときはタイムを出すことよりも勝負に勝つことにこだわって泳ぎましたね。もっとタイムを狙って泳いだとしても、もちろん勝てただろうし、それなりにいい記録が出たと思うんですけど。

――勝負に徹した、と。
 はい、どうしてもそっちに意識がいっちゃって。

――その「勝てる自信」という感覚はどこから沸いてきたんですか?泳いでいるときの感覚ですか?
 うーん、予選の自分の泳ぎは見ることが出来ないんで何ともいえないんですけど、予選は、決勝で横のコースで泳いでいた長田さん(長田友喜子選手・山梨学院大4年)も中西悠ちゃんとも別の組で、レースも見てなくてどんな感じかなぁと思ってたんですけど。で、予選のタイムを見たらこれなら勝てるなぁと思ったんですよ。でも、決勝は緊張してましたね。

――そんなに自信があったのに?
そこらへん弱いんで(笑)。ゴハンもあんまり食べてなかったし…(苦笑)。

 そう言ったとき、彼女の表情はほころんだ。

次のページへ)



1/2


(TEXT、PHOTO=田村拓実)

 

 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる