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2004/1/18掲載 第4回

スピードスケート 土井槙悟 第4回

 12月13日、14日に苫小牧市ハイランドスポーツセンター屋外リンクにて全日本スピードスケート選手権大会が行われた。この大会では初日に500m、5000m、2日目に1500m、10000mのレースが行われ、土井は得意の1500mで見事に2位となり、W杯後半戦(インツェル大会 2月21日〜22日・ヘレンベーン大会 2月27日〜29日)の代表選手に選ばれた。


 

――まずはレースの結果を振り返ってみてどうでした?
 タイムもまだまだですし、優勝できなかったことに関しても満足できませんが、W杯の代表に選ばれる2位にはなれてよかったと思っています。いまいちラップが出ていなかったんで、苦しいレースになるなとは思ったんですけど、そういった中でも頑張れて、表彰台にあがれたので、だいぶ自分の力がついてきたなと感じました。

――500m(5位)、5000m(22位)、10000m(10位)、総合順位(8位)の結果についてはどのように受け止めていますか?
 5000mはこれから得意にしていかなくてはならない種目ですし、もっと早く滑りたかったなと。最低7分10秒はきりたかったので、ちょっといまいちでした。10000mはまだまだ滑りなれていないですし、練習不足って感じですね。総合順位では最初、上位を狙っていたんですが、初日の5000mが悪かったので気持ちを切り替えて1500m一本で結果を出すことに集中しました。

 1500mで、W杯後半戦の代表選考の当確ラインである2位という結果を収め、安心したという土井。そういえば1500mで初優勝した今シーズン開幕戦の全日本距離別選手権(11月1日〜2日・長野)では、表彰台で笑顔を見せていたが、今大会では、W杯代表を当確させる結果を出したにもかかわらず、レース終了後も以前に比べどこか表情が落ち着いていた。その理由には優勝できなかった悔しさだけでなく、11月に初めてW杯代表選手として欧州を転戦した中で得た経験があったという。


 
 

――11月には初めてW杯に出場し(ハーマル大会1500m40位、5000mBクラス20位・エルフルト大会1500mBクラス6位、10000mBクラス13位・へレンベーン大会5000mBクラス38位、1500mBクラス7位)、自分の力が世界でどの位置にあるか感じました?
 まだまだ力不足でしたね。まだBグループでちょろちょろしている間は世界で戦っているとは自分では思えないですし、これからもっともっと強くならなければいけないなと実感しました。Aグループで滑走してなんぼだと思うんで、難しいですが、何とかW杯後半戦では一発勝負してAグループに上がりたいと考えています。

――海外の選手との差は感じました?
 海外の選手はラップもかなり速いし、ラップの落ちもかなり少ないんです。最後自分が2秒落ちてしまうところを彼らは1秒で止めてくるので。Aグループで滑走しているトップの人から比べたら最後4、5秒の差がついてしまっているんです。これから改善していかなきゃいけない部分が多いなと感じました。

――距離別選手権の表彰台では、W杯代表という目標を達成し嬉しそうでしたが、今日はレース後の表情が、距離別選手権の時に比べて落ち着いていましたね?
 初めて日本代表としてW杯に行き戦ってきたことで、日本代表から落ちたくないという気持ちがすごいあるんです。だから今日はW杯後半戦の代表に選ばれる結果が残せて、嬉しいというより、安心したという気持ちのほうが強かったです。もうW杯は来年からは行くのが当たり前、今後は世界で自分をどこまで上げていけるか、それしかないです。

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(TEXT、PHOTO=中島和朗)

 

 


 
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