WasedaWillWin.com
 


  Realvoice年間プロジェクト 

2006/12/12掲載 

レスリング部 佐藤吏 第3回

前のページより)



 

 来年1月の全日本選手権で佐藤さんは連覇狙う

――普段はどのような話を?
佐藤: 真面目な話から…。
大久保: 笑い話もありつつ…みたいな。
佐藤: あ!そうだ!
大久保: この間はなんだかんだいって、親の大切さだなって話でした。

――詳しく聞かせてください。
大久保: 自分のためにやるとか、そんなのは当たり前じゃないですか。自分のためにやらないで、こんなきつい事できないです。そんな事は大前提として置いておいて、じゃあ誰の為にやってるかって言ったら、やっぱり1番は親かなって。親が喜んでくれるのは素直に嬉しいです。
佐藤: ここまで育ててくれて、親に助けられてる部分もかなりありますから。僕の場合は親の影響でレスリングを始めて、僕のレスリングのスタイルを教えてくれたのも親父なんで、1番の理解者でもあります。師匠としての親と、親としての親。2つあるんですよね。どちらにしてもやっぱり喜ばせたいな。

 

 北京へ向けた戦いは、もう始まっている!

――ご両親には相談もしますか?
大久保: 僕は親に苦しいとか言わないですね。親って試合に負けても「よくやったね」って言ってくれるじゃないですか。それが逆に悲しいんですよね。「親に慰められてる、俺」っていうのが。やっぱり「勝ったよ」って言って、「おめでとう!」って、それを聞きたいんで。その過程に何があったとしても、苦しい所は親に見せられないですね。
佐藤: 僕も調子が悪いとかは言わないですね。だけど本当に行き詰った時とかは、技術的な事で相談に乗ってもらう事はあります。やっぱり師匠として見てる…。

――では最後にお二人共通の目標、オリンピックについて。
佐藤: もう(北京オリンピックの)一次予選が入ってくるので。気持ち的には始まってます。一つずつ試合に勝っていくと、次はここを見てみたい、次はここをって気持ちになって。やっぱりピラミッドの頂点はオリンピックにあるんで、そのオリンピックはどんなものなのか、見てみたいって感じですね。
大久保: 厳しいとは思うんですけど、やるからにはそこを目指さないと。日本で一番になって終わりじゃないと思うんで。日本で一番になって、そこからがスタートですよね。


 「自分のためにやるのは当たり前」と言い切る事は難しい。それ相応のプレッシャーを自分自身にかける事になるだろう。しかし二人は「言っておいてできなかったらかっこ悪いし」と、そのプレッシャーさえも前向きに捉えてしまう。アスリートとしての「強さ」を感じた。2008年北京オリンピックの舞台に二人が共に立てるよう、これからも声援を送っていきたい。

関連URL
早大レスリング部公式サイト
日本レスリング協会
早大ボクシング部公式サイト

関連記事
2006年度Realvoice年間プロジェクト佐藤吏 第1回
2006年度Realvoice年間プロジェクト佐藤吏 第2回



3/3


(TEXT=神崎風子、PHOTO=村山裕太)

 

 


 
WasedaWillWin.com HOMEへもどる